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Word 文書を保存することができない場合に試してみる方法 [Word]

Word で新規文書の作成や既存文書の編集を行って、名前を付けて保存または上書き保存を指定しても、ファイルへの保存ができなくなるという現象が発生することがあるようです。

以前に上書き保存されない現象についての記事を書いたのですが、今回の場合は名前を付けて保存、上書き保存のどちらもできなくなってしまうという現象で Word を閉じることしかできなくなるので、特に新規作成の場合はすべて失われてしまう可能性もあり、どうにもならなくなってしまいます。

止む無く Word を終了して、再度 Word を起動すると、保存できなかった文書の自動回復用のファイルが表示されてくることがありますが、これを選択して開いたとしても、相変わらず保存することができません。

リッチテキスト形式 (RTF) による保存を試してみる
このような現象が発生した場合は名前を付けて保存で、保存するファイルの形式をリッチテキスト形式 (RTF) (*.rtf) にしてファイルに保存を行ってみてください。

正常に保存することができるような場合、開いている文書を [ファイル] タブの[閉じる] で一旦閉じて、再度 [ファイル] タブの [開く] で、リッチテキスト形式で保存したファイルを選択して開いてみます。
Word 2016 ではファイル変換ダイアログが表示されるので、リッチテキスト形式 (RTF) を選択して [OK] で開きます。
Word 2013 以前のバージョンの場合には、ファイル変換ダイアログは表示されずにファイルが開かれます。

開かれたファイルは *.rtf [互換モード] の文書で開かれてくるので、*docx 形式としたい場合は [ファイル] タブの情報の [変換] で標準もどの文書に変換をするようにします。
新しい形式にアップグレードされる場合のメッセージダイアログが表示されるので、互換性の内容を確認したい場合は [詳細] をクリックして内容を確認することができ、[OK] の指定で標準の形式に変換されます。

文書ファイルの破損が原因であるような場合、リッチテキスト形式で保存をすることで、破損個所が修復されることがありますので、標準モードの文書に変換を行った後、名前を付けて保存でファイルを保存できるかどうか試してみます。

アドインに原因となるものが含まれているか確認をする
文書の破損が原因では無いような場合、アドインに原因があるようなことも考えられます。
自動回復用のファイルを開いた後などに、[ファイル] タブのオプションのアドインで、管理: [COM アドイン] として [設定] をクリックし、使用できるアドインを表示して、チェックの付いている項目のチェックをすべて外して [OK] としてから、ファイルの保存を行ってみます。

正常に保存ができるような場合はアドインに原因があると考えられるので、チェックの付いているアドイン項目のチェックを1つづつ戻していき、保存できなくなるアドインがどれなのかを特定します。
特定できた場合、不要なアドインである場合はアドインから削除をします。
必要な場合は、使用している Windows や Office のバージョンに対応しているかどうかや、アップグレード版などの有無を発行元の Webサイトなどで調査して対処する必要があります。

保存先に保存されている自動回復用の asd ファイルを開く
自動回復用ファイルは [ファイル] タブのオプションの保存で、自動回復用ファイルの場所に設定されているフォルダーに、拡張子 .asd で保存されています。
新規作成の文書ファイルを保存しないで Word を終了したような場合も保存されています。
保存先にある asd ファイルを直接開くことはできませんが、拡張子を .doc に変更すると [互換モード] で開くことができます。

標準モードと互換モードでは、文書のれーアウトのずれや、オブジェクトが図などに変換されたりすることもあるのですが、作成した内容が失われてしまうよりは助かるので、[変換] を行った場合などはこれらの点などの確認をされておくのが良いでしょう。

関連する情報
Word 2007/2010/2013 で上書き保存されない
word2016で保存ができなくなる

--- 2017-09-26 追記 ---
使用されている Windows の種類により違いますが、インターネット エクスプローラー(IE) の一時ファイルとして設定されている場所で、IE のツール➜インターネット オプション➜[全般]タブ➜[設定]ボタン➜[一時ファイル] の現在の場所に表示されるフォルダーで、そこに Word のフォルダーがあるかどうかです。
Word のフォルダーが無いと保存できなくなるようです。

Windows 7 以前の場合、エクスプローラーのツール➜フォルダー オプション➜[表示]で、ファイルおよびフォルダーの、ファイルとフォルダーの表示を、隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示するにして、以下のフォルダーがあるか確認し、無い場合は隠し属性でフォルダーを追加作成してください。
C:\Users\アカウント名\AppData\Local\Microsoft\Windows フォルダーに Temporary Internet FilesContent.Word フォルダーがあるか確認する。

Windows 10 の場合、エクスプローラーの[表示]タブで、表示/非表示の「隠しファイル」にチェックを入れて、以下のフォルダーがあるか確認して、無い場合は隠し属性でフォルダーを追加作成してください。
C:\Users\アカウント名\AppData\Local\Microsoft\Windows\InetCache フォルダーに Content.Word フォルダーがあるか確認する。

※InetCache フォルダーが表示されない場合、表示の[オプション]で[表示]タブの最後にある、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない (推奨)」のチェックを外すと表示されてくると思います。
Windows 7 などの場合は、ツール→フォルダー オプションの[表示]タブになります。

--- 2017-12-26 追記 ---
この現象、Office 2016/Office 365 などの Word のトラブルで、Microsoft のコミュニティなどでも時々見かけるのですが、根本的な原因がどこにあるのか不明な状況のようです。

Word をセーフモードで起動して保存できるというケースもあったので、可能かどうか確認してみると良いでしょう。
Ctrl キーを押しながら Word を起動するか、ファイル名を指定して実行で winword /safe と入力して実行で、Wordをセーフモードで起動できます。
セーフモードで保存できる場合、他の何らかのソフトの影響を受けているか、レジストリーその他の問題が発生しているとも考えられますが、前述の通り現状はまだ原因が良くわかりません。

通常文書を開いた状態の時は Ctrl キーの指定ではセーフモードで Word の起動ができませんので、ファイル名を指定して実行で起動します。
セーフモードで保存が可能な場合は、通常文書の内容を Ctrl+A ですべて選択して Ctrl+C でコピーし、セーフモードで起動した Word の新規を開いて Ctrl+V で貼り付けて保存するようにします。
とりあえず保存さえできれば、作成または編集した労力が無駄にならずに済むと思います。

Office の修復、再インストール、Windows のクリーンブートなどを行って、原因がどこにあるか切り分けを行ってみることなるのではと思います。

--- 2018-01-12 追記 ---
Windows のクリーンブートですが、1回ではなく 2~3回行ってみると良いかもしれません。
その際、TEMP フォルダーに不要ファイルが大量に残っていないか、あるようなら削除を行った状態で、クリーンブートを数回行ってみるようにします。
原因不明ですが、クリーンブートは1~2回では変わらず、3回行ったら正常に保存できるようになったという方がいました。

その他、ファイルが C ドライブ以外に保存の場合は、[ファイル]タブ→オプション→保存の既定のローカルファイルの保存場所を C ドライブのドキュメントフォルダーにしてみたり、名前を付けて保存の保存先を Cドライブに変えると保存できることがあるようです。
※現象が発生したことが無いので、フォルダー/ファイルのアクセス権の影響によるのか、セキュリティ絡みなのか、何が影響するのかまではわかりません。

--- 2018-12-01 追記 ---
フォントキャッシュファイル (FNTCACHE.DAT) に問題があると、Word の印刷や保存に影響が出ることがあるようです。
何らかのエラーが必ず表示されるのかどうか不明な状況ですが、フォントファイルの破損やアクセス権に問題がある場合などに、既存ファイルの保存ができなくなることがあるようです。

<関連情報>
「ディスクの空き容量またはメモリが不足しています。指定されたフォントを表示できません」が表示された時の対処方法
Word ファイルが読み取り専用となってしまい上書き保存できなくなる現象

--- 2019-01-25 追記 ---
Windows 10 で Office を使用の場合、フォルダーアクセス制御の影響で保存できなくなることがあるようです。
保存を指定すると「ファイルが見つかりませんファイル名を再確認して実行してください」とメッセージが表示されて保存できない場合は、以下の情報を参考にしてください。

Windows10 の Wordでファイルを保存できない場合の原因と対処方法

--- 2020-03-25 追記 ---
2018年8月の Office365 Solo の Word の情報と古いですが、Office の修復を行って保存可能となった事例です。
ファイルを保存しようとした時に、「自動保存に失敗しました。最近の変更内容を保存できません。全ての変更内容を保存するには別のファイルで保存してください」とエラー表示され、保存できなくなってしまう現象です。

自動保存ができません


作成、または編集したファイルを保存できず、Word の終了ですべてを失ってしまうことは避けたいときは、別に新規作成ファイルを開いて、保存できない文書内容を最後の段落記号だけ除いてコピー、貼り付けして保存できるか確認してみると良いと思います。
これでも保存できない場合は、文書の半分だけを新規ファイルにコピーして別名で保存できるか確認し、保存できた場合は残りの半分を同様にして別名で保存してみてください。


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