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Windows10 の Wordでファイルを保存できない場合の原因と対処方法 [Word]

概要
Windows10 Fall Creators Update 以降の Windows10 環境で、Word や Excel などのファイルを保存しようとすると、「ファイルが見つかりません。ファイル名を確認して再実行してください。」というエラーが表示されて、ファイルを保存することができない現象が発生することがあるようです。
※Office の場合は Word で発生することが多いようですが Excel、PowerPoint などにも有効な方法で、Office 以外の問題のないアプリでファイルアクセスがブロックされてしまうような場合にも使える方法です。(エラーメッセージは違う場合があります)

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原因の一つとして考えられるのは、Windows10 Fall Creators Update で追加されたセキュリティ機能強化の『フォルダー アクセスの制御』がオンになっている場合で、安全なアプリが有害と誤認識されて、悪意のあるソフトからシステムを保護するためにフォルダー、ファイルへのアクセスがブロックされてしまうことが原因と考えられます。

念のため『フォルダー アクセスの制御』を確認するとオフになっていたので、オンに変更してみましたが、特に変わりはないので環境によって違ってくるのかもしれません。
通常は Word、Excel などの Office アプリが影響を受けることは殆ど無いはずですが、一部で発生しているケースも見受けられるようなので、使用環境によって違いがあるようですが、なぜ違いが出るかはエラーに遭遇したことがないのでわかりません。

前述のエラーが発生してファイルを保存できない場合は、以下のいずれかの対処方法でエラーを回避できるか確認してみるのが良さそうです。

<2019-02-24> Windowsの更新により更新とセキュリティ画面の一部が変わったことと、手順を省略できる個所があったので、記事内容を見直して変更しました。


対処方法1 フォルダー アクセスの制御を「オフ」に変更する
この方法は、エラーの原因がフォルダー アクセス許可にあるか確認用として使用し、恒久的に変更する場合は対処方法2で追加設定するようにしてください。

1) スタート ➜ 設定を選択
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2) 「更新とセキュリティ」を選択
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3) 左の「Windows セキュリティ」を選択し、「ウィルスと脅威の防止」を選択
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4) ウィルスと脅威の防止画面を一番下までスクロールして、「ランサムウェア防止の管理」を選択
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5) ランサムウェアの防止の、コントロールされたフォルダー アクセスのスイッチが「オン」の場合は「オフ」に変更する
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6) アプリケーション (Word など) でエラーが解消されているか確認する
 エラーが解消される場合は、ブロックされないようにフォルダー アクセス許可に追加が必要になります。

注) フォルダー アクセスの制御を「オフ」に変更の場合、ランサムウェア対策が行われないためセキュリティ低下による危険性があるので、フォルダーのブロックに関連して発生するエラーか、一時的な判断などで使用されることを薦めます。 スイッチをオフにして問題が解消する場合はスイッチをオンにして、許可されたアプリとして追加することを推奨します。


対処方法2 フォルダー アクセスの制御は「オン」のまま、「許可されたアプリを追加する」から      許可するアプリケーション (WINWORD.EXE) を追加する

■Word プログラム (WINWORD.EXE) のある場所 (フォルダーパス) を確認しておく
最後に必要となるので、Word プログラム (WINWORD.EXE) がある場所を事前に確認しておくようにします。

a) スタート➜Wordを右クリック➜その他➜ [ファイルの場所を開く] を選択する。
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b) アプリのショートカットの場所が表示されるので、Word のショートカットを右クリック➜プロパティを選択、または➜ [ファイルの場所を開く] を選択する。
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c) プロパティの [ショートカット]タブのリンク先に、WINWORD.EXE のパスが表示されています。
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d) [ファイルの場所] をクリックすると、エクスプローラー画面で Word プログラム (WINWORD.EXE) あるフォルダー内容が表示されます。
リンク先かファイルの場所で、WINWORD.EXEのフォルダーのパスを参照してメモしておきます。
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Word を許可されたフォルダー アクセスに追加する手順
1) 対処方法1 の 1)~5) まで同じ手順で選択する
2) コントロールされたフォルダー アクセスのスイッチは「オン」の状態で、「アプリをコントロールされたフォルダー アクセスで許可する」を選択する。
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3) アプリをコントロールされたフォルダー アクセスで許可するにある、[+] 許可されたアプリを追加するをクリックする
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4)「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」の確認ダイアログだけの表示になるので [はい] を選択する
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5) 再度 [+] 許可されたアプリを追加するをクリックし、[最近ブロックされたアプリ] を選択して Wordがあれば追加して終了する
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6) 無い場合は [すべてのアプリを参照] を選択して追加する
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7) エクスプローラー形式のアプリ選択画面が表示されるので、事前にメモしたアプリの場所のフォルダーを選択して、 WINWORD.EXE を選択し [開く] で追加する
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8) アプリケーションでエラーが解消されているか確認する

補足
この記事の内容はクイック実行版の Office 2019 デスクトップアプリで確認しています。
アプリケーションのある場所は Office 製品の種類 (ストアアプリ版/デスクトップ版、32/64ビットの区別) と、インストール方式 (MSI/C2Rクイック実行) などにより違ってきます。
Windows 10 の場合、スタートメニューのアプリ (Excel, Word など) を右クリックし、その他 → ファイルの場所を開くでアプリのショートカットを表示し、ショートカットを右クリックしてプロパティの [ショートカット] タブのリンク先で、実行プログラム (*.EXE) がある場所を確認できます。

参考情報
フォルダー アクセス制御に関連する記事です。
Windows Defender セキュリティ センターでブロックされているアプリを許可する
フォルダー アクセスの制御をカスタマイズ

その他、ファイル保存の関連情報
Word 文書を保存することができない場合に試してみる方法 [Word]
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