SSブログ

Wordの囲い文字の不具合 [Word]

Wordに任意の文字を○、□、△、◇などの記号で囲む [囲い文字]という機能があります。
設定してあるフォントサイズに、文字と記号のどちらのサイズを合わせるかによって、文字が記号からはみ出す不具合となるようです。

[囲い文字]は、[ホーム]タブのフォントグループに[囲い文字]のアイコンがあります。
囲い文字のスタイルで「外枠記号のサイズを合わせる」と、「文字のサイズを合わせる」の選択ができるようになっています。

「外枠のサイズを合わせる」
文字を囲む外枠記号のサイズを、設定しているフォントサイズと同じサイズに合わせます。
記号内に文字が収まるように文字のサイズが小さくなるのですが、Word 2016以降ではこの部分に不具合があり、文字が小さくならずに同じサイズとなって、記号からはみ出してしまいます。

zu230424-1.png

Wordのバージョンを変えて確認したところ、サポートが終了した Word 2013以前のバージョンは正常で、サポート期間中の Word 2016 以降のバージョンではすべて異常になりました。

「文字のサイズを合わせる」
外枠記号になる文字のサイズを、設定しているフォントサイズと同じサイズに合わせます。
文字を囲む外枠記号のサイズが大きくなって文字を囲むため、行間が広くなります。
通常の文字列だけの行と同じ行間隔にしたい場合は、段落の設定を変える必要があります。

[囲い文字] のフィールドコードを表示して、囲い文字を編集
Alt+F9 を押すとフィールドコード表示になります。再度押すと通常表示に戻ります。
囲い文字は EQ フィールドの重ね文字が使われています。
フィールドコード表示にすると、記号と文字のフォント、サイズ、任意の文字記号に変更といったことができます。

Word 2016以降で、フォントサイズ 10pt に設定のとき
 外枠のサイズを合わせる:外枠記号と文字サイズ両方が10ptで文字がはみ出す
  zu230424-2.png
 文字のサイズを合わせる:外枠記号は15pt、文字は10ptで文字が収まる
  zu230424-3.png
Word 2013、Word 2010のとき
 外枠のサイズを合わせる:外枠記号は10pt、文字は7ptで文字が収まる
  zu230424-4.png
 文字のサイズを合わせる:外枠記号は15pt、文字は10ptで文字が収まる
  zu230424-5.png

フィールドコードを表示して編集した例

zu230424-6.png

フィールドコードを表示すると、外枠記号、文字のフォント、サイズ、種類を、それぞれ変えることができます。
フォントとサイズは、[ホーム]タブのフォントとサイズボックスから変更できます。
外枠記号と文字位置は、EQフィールドの重ね文字(\o)に、上付き/下付き(\s)を組み合わせて上下方向位置の編集もできます。
文字フォントが小さいと、文字が下寄りになるので、上下中央寄りにします。

フィールドコード表示にして、外枠記号のフォント倍率を大きくして、複数文字を囲む囲い文字とすることも可能です。
上図の(123)、(注意) は、外枠記号が横長になるのでフォントサイズを15pt→16ptに変更して幅を広げ、フォントの詳細設定で、外枠記号のフォント倍率を150%、200%にして、文字の重なりを小さくするため上下方向位置を少し下になるようにした例です。

zu230424-7.png

関連の情報
フィールド コード: Eq (数式) フィールド Microsoft サポート

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。