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Word のバージョンによる文字のカウント表示の違い [Word]

作成した Word 文書の文字数を知りたい場合に、[校閲]タブにある[文字カウント]機能で知ることができますが、新しい Word 2016 ではステータスバーに表示できる「文字カウント」は、以前からある文字カウントと、スペースを含む文字数の「文字のカウント」を表示できるようになっています。

ステータスバーに文字カウントを表示するには、ステータスバーで右クリックして「文字カウント」、または「文字のカウント」を選択するとチェックが付いて表示されてきます。

下図は Word 2013 以前のバージョンで、ステータスバーに「文字カウント」を表示した例です。
日本語版の Office では実際の文字数とは違って、「文字カウント」の単語数が表示されてきます。
全角文字、スペース、半角スペースは 1文字単位でカウントされますが、連続する半角の英数字、記号などは1単語としてカウントされるので、ステータスバーの文字数にはこの単語数の 5文字が表示されてきます。

zu066-1.jpg

新しいバージョンの Word 2016 の場合は、ステータスバーに表示できる「文字カウント」は、以前のバージョンと同じ単語数の「文字カウント」表示と、スペースを含む「文字のカウント」表示があり、両方または片方を選択して表示することができるようになっています。

下図は Word 2016 のステータスバーに「文字カウント」と「文字のカウント(スペース含む)」を表示した例です。
「文字カウント」は単語数なので 5文字、「文字のカウント」はスペースを含む文字数なので 14文字になっています。スペースは全角、半角の区別がありません。

zu066-2.jpg

校閲]タブの[文字カウント]で表示される内容と比べると、どの値が表示されているか分かります。
ショートカットキーの [Ctrl]+[Shift]+G で文字カウントを表示できます。

参考
文字カウントで表示される内容


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日本語入力中にページ数が増えると入力中の文字が確定されてしまう [Word]

Word 文書を作成してページ数が増えてきた時に、日本語の文字入力中に確定されてしまう現象が発生することがあるようです。

当方の環境では、4~500ページ位ある文書を編集しても現象が再現できないので、公式の情報を見たわけではないのですが、同様の現象が発生した場合に、以下のような対処で現象を改善できるかどうか試してみてはどうでしょう。

[Windows] キーと R を一緒に押すか、スタートメニューからファイル名を指定して実行を表示して、入力ボックスに SYSTEMPROPERTIESADVANCED.EXE と入力して実行し、現象を改善できるか。

または

[スタート] → コントロールパネル →システムとセキュリティ → システム → システムの詳細設定で、システムのプロパティの[詳細設定]タブを選択し、パフォーマンス枠内の[設定]をクリックして、パフォーマンス オプションの[視覚効果]タブの下部の枠内の一覧項目の、「Windows 内のアニメーションコントロールと要素」にチェックが無い場合にも前述の現象が発生することがあるようなので、チェックを入れて改善されるか。

改善されたという人もいるようなので、問題が出たときには確認してみると良いかもしれません。

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新規でオンラインテンプレートの検索ができない、表示されるテンプレートが違う場合の対処方法 [Office全般]

Word、Excel、PowerPoint などの Office アプリで、[ファイル]タブの新規を選択すると、通常は下図のようにオンライン テンプレートの検索、検索の候補、お勧めのテンプレートが表示されてきます。
※図は Word 画面を例にしています。

zu-office003-1.jpg

新規を指定した時に、下図のように
・オンライン テンプレートの検索がグレー表示で指定できない
・検索の候補が表示されない
・表示される、お勧めのテンプレート一覧の内容が違っている
などのような現象となる場合は、以下のオプションのセキュリティ センターの設定がどうなっているか確認してみましょう。

zu-office003-2.jpg

[ファイル]タブ → オプション → セキュリティ センターで、右の[セキュリティ センターの設定]を選択します。
セキュリティ センターが表示されるので、左下のプライバシー オプションを選択します。
右上のプライバシー オプション欄で、以下の項目にチェックがあるかどうかを確認します。

Word 2016 の場合
「Office を Microsoft のオンラインサービスに接続して、使用状況や環境設定に関連する機能を提供できるようにしますか?」
Word 2013 の場合
「Office のインターネット接続を許可する」

上記の項目にチェックがある場合は、[オンライン テンプレートの検索]、検索の候補などが有効になって使用可能になります。
チェックが無い場合は無効となって、[オンライン テンプレートの検索]が使用できなくなって、検索の候補が消えて、表示されるテンプレートの内容も変わってきます。

----- 2021-08-11 追加 -----
1か月ほど前から Office 2013 などで「お勧めのテンプレート」が表示されない現象が発生しているようです。
検索ボックスに適当な名称を入力して検索すると、表示されるようです。



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段組み2段で作成した文書の段の下に連続したページ番号を設定したい [Word]

通常に作成した文書を 1枚の用紙に 2ページ印刷した状態と似ていますが、2ページ印刷の場合は全体が縮小されて印刷されます。
段組みを使用してページを 2段に設定して作成した場合は、作成したサイズのまま縮小されない状態で 2ページ印刷したような文書を作成することができます。

しかし、1枚の用紙に段組みで作成した文書にページ番号を設定の場合、2ページ印刷では各ページごとに設定してあるページ番号で 1枚の用紙の左右などにページ番号も表示できますが、段組みで作成した場合は用紙1枚で作成するため、通常のページ番号の設定では1か所だけの表示となってしまいます。

2ページ印刷と同様に、段組みの段の下部などに連続したページ番号を設定したい場合は、フィールドコードを使用することで、以下のように段ごとに連続したページ番号を設定することができます。

zu062-1.jpg

段組みで作成したすべてのページにページ番号を反映するには、ヘッダーまたはフッターで作成するようにします。
ヘッダーまたはフッター部でダブルクリックをするか、[挿入] タブのヘッダーとフッターで、 [ヘッダー]→[ヘッダーの編集] または [フッター]→[フッターの編集] で、ページ番号を設定するヘッダーまたはフッターを表示します。

段組みの段に合わせてページ番号を表示するため、[挿入] タブのテキストで [テキストボックス]→[横書きテキストボックスの描画] を選択して、左右2か所に適当なサイズでテキストボックスを作成します。
テキストボックスは、描画ツールの [書式] タブで、図形のスタイルの [図形の塗りつぶし] で塗りつぶしなし、[図形の枠線] で枠線なしに設定をします。

テキストボックス内で、[Ctrl]+[F9] ([Ctrl] キーを押しながら [F9] キー) を2回押すと、グレーの網掛け状態で { { } } と表示されてきます。
下図の例は、用紙下部のフッターにテキストボックスを作成して、段の下に連続してページ番号を表示するようにフィールドコードを入力した例で、左→右の順にページ番号が表示されるようにしています。

表示された大括弧の中に、半角で { =(({ PAGE } -1)*2+1)} および { =(({ PAGE } -1)*2+2)} と入力して [Alt]+[F9] ([Alt] キーを押しながら [F9] キー) を押します。
必要に応じて、大括弧の前後またはページ番号の前後に- (ハイフン) などを追加入力します。

また、ページ番号/総ページ数という形で表示したい場合は、以下のように / と NUMPAGES を追加します。
この例では 2段組みごとにページ番号を振っているので、総ページ数も 2倍にします。
{ =(({ PAGE } -1)*2+1)} / { ={ NUMPAGES }*2 } および
{ =(({ PAGE } -1)*2+2)} / { ={ NUMPAGES }*2 }

[Alt]+[F9] キーで通常のページ番号の表示になるので、テキストボックスのサイズと位置を段の位置に合わせて配置し、ヘッダーとフッターの表示を閉じます。
ヘッダーまたはフッターに作成すると全ページに反映されます。(セクション区切りを使用の場合を除きます)
内容を再編集したい場合は、再度 [Alt]+[F9] を押します。

zu062-2.jpg

印刷する場合は、普通に1ページ/枚で印刷します。
2ページ印刷と違って、作成したサイズのままで印刷ができます。

関連の情報
用紙1枚に複数ページを割り付け印刷や拡大/縮小印刷をする方法
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[レイアウト]タブから[原稿用紙設定]ボタンが消えた時の対処方法 [Word]

Word にはマス目付きや下線付きの原稿用紙を作成できる機能が用意されていますが、何らかの原因で [レイアウト] タブにあるはずの [原稿用紙設定] が消えてしまうことがあるようです。
(Word 2013、2010 は [ページレイアウト] タブです)

そのような状態になった時は、以下に示す手順で復活できるか試してみると良いでしょう。

下図の上側は正常に表示されている場合で、下側が消えてしまっている状態です。
zu065-1.jpg

Word 原稿用紙設定はアドインとして読み込まれるので、メニューに表示されない場合は、アドインがどういう状態になっているかを確認して対処をします。

1. [ファイル] タブのオプションを選択します。
zu065-2.jpg

2. Word のオプションが表示されるので、アドインを選択すると右にアドイン内容が表示されます。
リボンメニューに [原稿用紙設定] が表示されている場合は、アクティブなアプリケーションアドイン の下にWord 原稿用紙アドインがあります。
zu065-3.jpg

3. 下にある 管理:[COM アドイン] で [設定] を指定すると COM アドインが表示され、Word 原稿用紙アドインにチェックが付いている状態が正常です。
チェックが付いていないとメニューに表示されないので、チェックを入れて [OK] とします。
Word 原稿用紙アドインの項目が無い場合は、後述する無効なアイテムになっている可能性があります。
zu065-4.jpg

4. 下図のアクティブでないアプリケーションアドイン に Word 原稿用紙アドインが表示されている場合は、前述の COMアドインの Word 原稿用紙アドインにチェックが入っていない場合です。
管理:[COM アドイン] の [設定] で、Word 原稿用紙アドインにチェックを入れるようにします。

無効なアプリケーションアドイン に表示されている場合は、何らかの理由でアドインが無効になってしまったと考えられます。
zu065-5.jpg

5. 無効なアプリケーションアドインに存在している場合は、管理:[使用できないアイテム] にして [設定] をクリックします。
zu065-6.jpg

6. 使用できないアイテムが表示されるので、ここに存在している場合は項目を選択して [有効にする] を指定します。(下図は現象を再現できないため項目がありません)
zu065-7.jpg

メニューから [原稿用紙設定] が消えた場合、通常は前述のようにアドインのチェック、または無効なアイテムからの有効化で復活できるはずです。

上記で対応できない場合は、Office の修復、再インストール、他の何らかのアプリによる影響なども考えられるので、Windows をクリーンブートした状態などで原因の切り分けを行っていくなどの対応が必要になってきます。

----- 追記 -----
PC が Surface Laptop の場合、搭載している OS が Windows 10S というもので、プレインストールされている Office Home & Business 2016 は、ストア アプリからインストールされるようになっています。
ストア アプリからインストールされる Office は セキュリティが強化されてアドインの組み込みができないため、通常の Office 2016 で使用可能な [原稿用紙設定]、[はがき印刷] などがありません。
OS を Windows 10S から Windows 10 Pro に変更すると、プレインストールされている Office のライセンスで、通常版の Office 2016 デスクトップ アプリの入手が可能となりますので、アドインも使用できるようになります。
※ Windows 10S から Windows 10 Pro への無償アップグレードが実施されていましたが、2018年3月末で終了しました。
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描画キャンバス内で図形の作成・編集時の不具合現象 [Word]

バージョン 1711 (ビルド 8730.2175) の Word 2016 で確認しましたが、以前からある現象のように思います。

描画キャンバスは、直線、カギ線などコネクタ線を使用して、複数の図形の接続点同士を結ぶ場合や、図形のグループ化の代わりに使用することができますが、描画キャンバスの枠線の表示を無しに設定して使用すると、操作によっては編集がやり難かったり、おかしな現象が発生します。

zu061-1.jpg

枠線の表示を無しに設定した場合、編集時は薄いグレーの枠線 (2010 は薄青の太枠) が表示されますが、確定すると消えるようになっています。
Word 2013/2016 は同様ですが、2010 は常に表示された状態となっているところが少し違っています。

問題点
1) 描画キャンバス内で図形をドラッグして移動すると、移動中にキャンバスの枠線表示が消えてしまうので、キャンバスの範囲が分からなくなってしまいます。
zu061-2.jpg

2) 描画キャンバス内から枠の外にはみ出すように図形を作成すると、図形サイズがキャンバスの狭い側の幅一杯のサイズに変わってしまいます。
zu061-5.jpg

3) 描画キャンバス内に作成した図形を Ctrl+D で連続してコピーを作成していくと、キャンバスの外までコピーが作成されていきます。
キャンバスの配置の[文字列の折り返し]が[行内]、[前面]、[背面] などの場合は、用紙の外まで図形がコピーされていくため、図形が見えなくなってしまいます。
zu061-3.jpg

キャンバスの[文字列の折り返し]を[四角形]に変更すると、図形が用紙内に表示されてきますが、図形が用紙の外にはみ出していた分だけ、キャンバスと図形全体の位置がずれて表示されてきます。
zu061-4.jpg

4) 描画キャンバス内に図形を作成後、キャンバスの枠サイズを小さく変更して図形がキャンバスの外になった場合、図形がそのままキャンバスの外に残ったままで表示されることがあります。
ただし、図形を選択してドラッグや方向キーを押すと、図形がキャンバス内に移動しますが、キャンバス枠の表示は消たままなので、キャンバス内どこに戻ったかはキャンバスを表示しないと分かりません。

注)通常は描画キャンバスのサイズを変更しても、キャンバス内から外になることは無いはずなので、なにかのはずみで起こる現象のようです。
サンプル画像を作成中に発生したのですが、ほかの現象の画像をキャプチャ後に再度行っても再現せず、画像を残せませんでした。

<参考>
描画キャンバスの枠線表示が、消えたり表示されたりするのは「枠線表示なし」の設定で行っている場合です。
枠線を表示ありにした状態では消えることが無いので、表示したくない場合は、編集後に「枠線を表示なしにすることで回避可能です。

図形が用紙の外になって見えなくなった場合は、描画ツールの [書式]タブの配置の[オブジェクトの選択と表示]で、選択ウィンドウのキャンバスの下にある図形を選択して、矢印キーを押すと図形がキャンバス内に移動してきます。

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図形や図(画像)、テキストボックスなどを回転角度の指定で回転した時の不具合 [Word]

図形の直線、矢印線、正方形/長方形、その他の図形、図(画像)、テキストボックスなどは、回転ハンドルで任意の角度に回転することができます。
角度を指定して回転したい場合は、描画ツールまたは図ツールの[書式]タブの[位置]、または右クリックの「その他のレイアウトオプション」、またはサイズ ダイアログの[サイズ]タブで、レイアウトの回転角度で角度を指定して回転することができます。

角度を指定して回転する場合の回転方向は、数学やグラフィックスで一般的に扱われる回転方向と異なり、反時計方向の左回りがマイナス角度、時計方向の右回りがプラス角度で指定するようになっています。
作成した図形の角度の初期値は、図形の傾きなどには関係なく、作成した方向が0°となっていて、この位置からの相対的な回転角度で指定するようになっています。
確定すると右方向を0°としての、時計方向に絶対角度に変換した値が回転角度に設定されます。

正(プラス)の値で回転角度を指定した時の回転は問題ないのですが、負(マイナス)の値で回転角度を指定すると16°だけ角度がずれた向きに回転してしまいます。
例:右方向の水平の矢印線を、45°の指定で回転すると右斜め下向きの45°になり、-45°の指定で回転すると右斜め上向きの29°(331°)の傾きになってしまいます。本来は右斜め上方向45°(315°)になるべきと思います。

下図は、矢印線の回転を90°方向に、プラスとマイナスの角度で指定して回転した例です。
0°が作成した図形で、それぞれの図形を角度指定で回転しています。
マイナス角度で指定した傾き方向が、ずれた角度になってしまいます。レイアウト画面の角度の値も違っています。

zu059-1.jpg

下図は、水平、垂直、45°、-45°方向の矢印線を作成して、プラスとマイナスの角度で45°単位で回転角度を指定した時の方向です。

zu059-2.jpg

マイナスで指定した図形の傾き方向がすべて指定の角度方向になりません。
図形だけでなく、図(画像)やテキストボックスの回転も、同様の現象となります。

zu059-3.jpg

フィードバックをしておきましたが、修正されるまでの間は、回転角度を指定する場合はプラスの角度で指定したほうが良いと思います。
マイナスで回転角度を指定した場合は、一旦0°を指定して元の向きのしてから、プラス角度を指定するようにしたほうが良いでしょう。

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Windows 7 と Office 2010 が 2020年にサポート終了になります。 [Office全般]

2020年といえば東京オリンピックの年になりますが、あと2年を切りましたね。
一番蒸し暑い時期に開催で、どうなるのかというほうが気になります。

この 2020 年の年明け早々に Windows 7 のサポートが終了、更に続いて秋には Office 2010 のサポートが終了になるそうです。

Windows 7 & Office 2010 2020 年 サポート終了

サポートが終了するとセキュリティ対応を含めて、すべての更新プログラムの提供が無くなります。
結構使い易くて重宝していたのですが、10年経つのは早いものです。

Windows は現在の Windows 10 が春と秋に年2回の大規模なアップデート、Office は今年の秋ごろに新しい Office 2019 が発売されるようですが 、どう変わっていくのか。。。

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2018年1月の更新を適用すると、オブジェクトの数式3.0 が消えてしまう [Word]

2018年1月の月次の定例更新で更新プログラムを適用すると、DVD メディアなどからの MSI インストール方式の Office 2010、Office 2013 のオブジェクトにある 数式 3.0 が消えてしまう現象が発生します。

Word 2010、Word 2013 などで新規作成だけでなく、以前作成した既存文書で数式3.0 で作成した数式も、エラーが発生して編集できなくなってしまうようです。

Office 2010 の場合
Microsoft Office 2010 (KB4011610) 32 ビット版のセキュリティ更新プログラム  18 KB
Office 2013 の場合 (MSI版) C2R版は環境が無いため未確認。
Microsoft Office 2013 (KB4011580) 32 ビット版のセキュリティ更新プログラム  46KB
Office 2016 の場合 (MSI版)
Microsoft Office 2016 (KB4011574) 32 ビット版のセキュリティ更新プログラム 1.4MB
注) MSI 版の Office 2013、Office 2016 は、法人向けにボリュームライセンスで提供されている製品です。

C2R クイック実行版の Office 2016では数式 3.0 は正常に使えるので、もしかすると 2013 も C2R 版は大丈夫かもしれません。(まだ情報が得られていないので不明です) C2R 版の Office はWindows Updateではなく、Office の更新機能でプログラムの更新が行われるので、アプリの起動時に数式オブジェクトを Office アプリに読み込む方法が MSI 版と異なるのでしょう。
※Office 2016 に他の不具合が数件あり、一月前のビルドに戻していたことによるためでした。
  MSI、C2R 版に関係なく、すべてのバージョンから削除されるようです。

数式3.0 プログラムは、C2R 用と MSI 用で別の場所にあります。(サイズは同じ 540KB)
オブジェクトから削除されると、以下のファイルサイズが 0KB になるか、プログラムが削除されています。
< C2R 用 >
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\VFS\ProgramFilesCommonX86\Microsoft Shared\EQUATION\eqnedt32.exe
< MSI 用 >
C:\Program Files (x86)\Common Files\microsoft shared\EQUATION\EQNEDT32.EXE


暫定の対処方法
Windows Update の「インストールされた更新プログラム」のアンインストールで、上記の KB を探してアンインストールをします。
アンインストールしても、オブジェクトから数式3.0 は消えたままで使用できないので、Office を修復して PC を再起動するようにします。
再起動すると、数式 3.0 が復活するはずです。

MSI版の場合、以下の方法でも可能です。
コントロールパネルのプログラムのアンインストールで、「インストールされた更新プログラム」を表示し、Security Update for Microsoft Office 20xx (KB4011xxx) を選択して、一覧上部でアンインストールし、PCを再起動します。
再度コントロールパネルのプログラムのアンインストールで、対象の Microsoft Office 20xx を選択して、一覧上部の「変更」から「機能の追加/削除」を選択し[続行]で、Office ツールにある数式エディタ―を選択し、「インストールしない」にして[続行]してガイドの従い削除をして、Windows を再起動します。
再度コントロールパネルから前述と同じ操作で数式エディタ―を選択し、「マイコンピューターから実行」にしてガイドに従ってインストールして、Windows を再起動します。

別の方法としては、システムの復元で 1月の月次の定例更新前の復元ポイントに戻す方法があります。
1月 6日の更新の復元ポイントがあったので、この時点に戻して見ると数式3.0 が使用可能に戻りました。

C2R (クイック実行版) の場合は、削除される前の12月の更新バージョンのビルドに戻すことになると思います。

こちらで試した限りでは、該当 KB のアンインストールと Office の修復、PC の再起動、およびシステムの復元後に該当 KB 以外だけを Update で適用の、どちらの方法でも正常に戻りました。

KB のアンインストールや復元ポイントを戻す方法で復活できた場合、Windows Update の設定で自動更新ではなく通知だけを受けるように変更して、上記の KB だけ除いて更新するなどで対応しないと、原因となる KB が再度適用されてしまうため、復活した数式3.0 はまた消えてしまいます。
C2R 版の場合は、[ファイル]タブのアカウントの [更新オプション] で、「更新を無効にする」に変更しておきます。

数式3.0 はサードパーティ製の古い製品なので、脆弱性を突いた不正なアクセスの増大が認められたことで、今後修正することはなく廃止となるようです。
下記の追加情報を参考に、数式機能の扱いをどうするか早めに決めて、Windows Update や Office の自動更新を有効に戻しておいたほうが良さそうです。

現象
・[挿入]タブ➜[オブジェクト]の一覧から「数式3.0」が消えてしまいます。
zu058-1.jpg

原因となっている KB をアンインストールしただけの場合を含め、数式3.0 が消えた状態の時は以下のようなメッセージが表示されてくると思います。

zu058-2.jpg

イベントビューアーのログを見ると、MSI Instoller の警告ログが記録されていました。
製品 '{90150000-006E-0411-0000-0000000FF1CE}'、機能 'EquationEditorFilesIntl_1041' の検出は、コンポーネント '{CC29EA39-7BC2-11D1-A921-00A0C91E2AA2}' を要求するときに失敗しました

製品 '{90150000-006E-0411-0000-0000000FF1CE}'、機能 'EquationEditorFilesIntl_1041'、コンポーネント '{CC29EA39-7BC2-11D1-A921-00A0C91E2AA2}' の検出に失敗しました。リソース 'C:\Program Files (x86)\Common Files\Microsoft Shared\EQUATION\EQNEDT32.EXE' がありません。

注) 上記の内容は発生した時期、および使用環境の状況で検証を行っただけなので、行う場合は自己責任でお願いします。

--- 【重要】 2018-01-13 追加 ---
1月の更新で数式3.0 が消えた理由がわかりました。

以下のサポート情報に書かれているように、数式 3.0 のセキュリティ上の問題によって 1月の Update で削除したということのようです。
Office 97 の頃からある機能で 20年以上になるので、脆弱性を突いた攻撃の増大で危険性が高くなっているということであれば、仕方ないのかなーと思います。
更新プログラムを削除して復活が可能としても、できるだけこの手段は避けたほうが良さそうです。

Office 内の数式を編集するときのエラー

以降は Office 2007 以降に組み込まれた新しい [数式]ツール 、またはサードパーティ製の MathType (30日評価版、簡易版の MathType Lite は無料、製品版は有償) などを利用してくださいとのことです。
新しいバージョンの Office 365 製品、Office Premium+Office 365 サービスの利用ユーザー (Office 365 サブスクライバー) は、組み込みの数式機能のほかに、昨年の7~10月頃に新機能として LaTex が利用可能となっているようです。
表示されない場合は、最新のバージョン(ビルド)に更新を行ってみてください。

新しい数式は [互換モード] では使用できないため、数式3.0 で作成された既存の数式は編集できなくなります。
元からある資産の扱い、移行するための労力はどうするかの問題は残りますが。。。
セキュリティ上問題あるのは EQNEDT32.EXE なので、削除後も既存の文書の数式が表示される場合はそのまま使用できますが、編集はできなくなります。

数式を入力、挿入、または変更する

C2R版 の Office 2016 を最新の状態に更新してみました。
前述した C2R版の eqnedt.exe のファイルは残ったままですが、サイズが 0KB に変わりました。
しかし、Word 2016 のオブジェクトには数式 3.0 があり、使用可能な状態でした???
Windows Update の更新を一部止めたので、その影響があるのかもしれません。
重要な更新をすべて適用してどうなるか、結果を見て再度追記します。
-----
結論は、セキュリティの脆弱性の問題で、すべてのバージョンの Office から数式3.0 は、1月の更新で削除ということのようです。
数式3.0 で作成した数式は、無料で使用できる LaTex Light (簡易版) で編集可能なようです。
今後の数式の利用は、Office 2007 以降の新しい数式を利用するようにしてほしいということのようです。
正月休み明け早々に、突然使えなくなるのはちょっと困りものですが、古いツールでセキュリティ上と言われると仕方ないのかもしれません。

この時期なので、論文作成などでどうしても一時的にでも使いたい場合、Office 2010 以前の場合は前述のような方法で戻すしかありませんが、Office 2013 以降のC2R版の場合は、下記情報のコマンドプロンプトで、更新前のバージョンのビルド番号を指定して戻す方法があります。
使用が終わるまでは自動更新を停止しておき、終わったら自動更新で最新にしておくことを勧めます。

以前のバージョンの Office 2013 または Office 2016 クイック実行に戻す方法

--- 2018-1-17 追加 ---
Microsoft の Office Support Team Blog にも記事が公開されました。
数式エディター 3.0 の機能削除について

<関連の情報>
Word で「数式エディター」が削除されました
「Office」からいきなり「数式エディター」が消えて阿鼻叫喚? どうしてこうなった


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Word で使用フォントによって 1行の行間隔が広がらないようにする [Word]

Word の既定のフォントサイズは10.5ptですが、游明朝、游ゴシック、メイリオなどのフォントを使用すると、段落の行間の設定が1行に設定してあっても、下図のよう 2行分の行間隔に広くなってしまいます。
この現象は一部のOpen Typeのフォントで発生するのですが、フォントの仕様による高さの範囲が、行間で設定した1行の高さを超えるために起こる現象です。
行間隔を分かり易くするために、1行ごとのグリッド線を表示しています。

zu056-1.jpg
右側の遊明朝、遊ゴシックなどが2行分の行間隔になります

ページ設定で、「文字数と行数を指定する」、「行数だけを指定する」に設定した場合の文字列の行間隔は、通常 1行ごとの行グリッド線の高さに合わせて入力されるようになっています。
※グリッド線は表示する設定になっていないと表示されません。
グリッド線の高さに関係なく、行間隔を狭くしたい場合は、段落の設定の「インデントと行間隔」タブで、間隔の「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」のチェックを外します。

zu056-2.jpg

チェックを外すと下図のように行間が狭くなりますが、MS明朝、MSゴシックなどの他のフォントと比べると、まだ行間が少し広くなった状態です。

zu056-3.jpg
全体的に行間が狭くなりますが、左側と右側のフォントの行間が違っています

他のフォントを含めて、文字の行間隔が 1行ごとのグリッド線と同じ固定された間隔になるようにするには、以下のようにページ設定で設定した行数の「行送り」の値を参照して、段落の設定で行間を「固定値」にして、間隔に「行送り」の値を設定するようにします。

zu056-4.jpg
ページ設定の行数の「行送り」の値を参照します

zu056-5.jpg
段落の設定の行間を「固定値」にして、間隔に「行送り」の値を設定します

注) 行間を[固定値]とした場合、画像などのオブジェクトの[文字列の折り返し]を「行内」で挿入していると、1行の幅しか表示されなくなります。 「四角」で左右の折り返しを設定するか、「上下」など「行内」以外で挿入するか、またはオブジェクトの行だけは[固定値」に設定しないようにする必要があります。

フォントサイズが同じであれば、下図のように 1行のグリッド線の行間隔と同じ間隔で文字入力ができるようになります。

zu056-6.jpg
すべてのフォントが、1行ごとの行高さになります

既作成済みの文書で設定を行う場合は、変更したい範囲の行を選択(すべての場合は Ctrl+A で選択)しておき、設定を変更するようにします。

標準のフォントサイズを例にして解説しましたが、[ホーム]タブのフォントサイズボックスやフォントの設定で、使用するフォントサイズを大きくした場合にも同様の現象が発生します。
理由は、スタイルで設定されている既定のフォントサイズと、使用しているフォントサイズが異なっている状態でページ設定の行数設定を行って、段落の1行の高さより大きなフォントになるためです。

使用する文字のスタイルの設定を変更するか、ページ設定の「文字数と行数」タブにある[フォントの設定]で、文書で使用するフォントとサイズを設定してから文字数と行数の設定を行うようにします。
文書の一部だけフォントやサイズを変える場合だけ、[ホーム]タブの「フォントの設定」で設定するようにします。

参考
ページ設定で設定した文字数と行数を設定したにも関わらず、入力すると設定した文字数や行数が、設置よりも少ない(または多い)状態になってしまうということを良く聞くのですが、[ホーム]タブのフォントボックス、またはフォントの設定で使用するフォントを設定して、スタイルで設定されているフォントサイズと違っていることが原因になっていることが多いようです。

殆どの場合、ページ設定の[フォントの設定]で使用フォントを設定してから、余白や文字数と行数の設定を行うようにすれば、設定した通りに作成できるようになります。
ページ設定で「原稿用紙設定にする」に設定の場合、文字列は等間隔で入力できるようになりますが、段落の左揃え、中央揃え、右揃え、両端揃えや均等割り付けが使用不可になります。

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横書きの文書の一部に、縦書きで段組みを作成したい [Word]

下図のような感じで、横書きの文書の任意の場所に、縦書きで段組みした内容を作成したい場合の方法についての紹介です。

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縦書きで段組みをした文章は、横書きのテキストボックスで文字列の折り返しを[四角]で挿入しています。
段組みを使用しない場合は、縦書きテキストボックスを挿入したほうが簡単です。
テキストボックス内で[段組み]は指定ができないので、Word のオブジェクトを挿入して段組みを行うようにします。
[挿入]タブのテキストで、[オブジェクト]➜[Microsoft Word Document]を選択して[OK]とします。
Word 97-2003 Document でも可能ですが、サポートが終了している旧バージョンの形式なのでお勧めしません。

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新たに別の Word が開くので、[レイアウト]タブのページ設定で文字方向を縦書きに設定して、更に[段組み]を設定して、縦書きの文章を作成します。
段の行数は、[区切り]の[段区切り]を使用して、適当な個所で次の段に折り返しします。
段組みの文章作成が終了したら、右上の[X](閉じる) または[ファイル]タブの[閉じる]で文書を閉じます。
元文書のテキストボックス内に、縦書きの段組みの文章が表示されてきます。

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テキストボックス内に Word のオブジェクトとして縦書きの段組みの文章が挿入されています。
オブジェクトを編集するには、ダブルクリックして別に表示される Word 文書側で編集をします。
編集した文書を閉じると、オブジェクトの表示に戻ります。

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テキストボックス内に挿入されている Word オブジェクトと、テキストボックス枠との間隔は、図形の書式設定のテキストボックスの左右上下の余白で調整可能です。
あまり狭くすると、Wordオブジェクトが選択されてしまい、テキストボックスの選択がやりずらくなりますので、適度な設定としたほうが良いでしょう。

テキストボックス枠と周囲の文字列との間隔は、右クリックまたは[位置]の[その他のレイアウトオプション]の[文字列の折り返し]ある、文字列との間隔で変更します。

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用紙1枚に複数ページを割り付け印刷や拡大/縮小印刷をする方法 [Word]

Word 文書を作成して、印刷する場合に1枚の用紙に複数のページを縮小して「割り付け」印刷する方法です。
文書が1ページだけの場合でも、1枚の用紙に同じ内容を複数[割り付け]印刷することができます。

縮小して印刷するのではなく、作成したサイズと同じ用紙サイズで印刷する場合は、割り付け印刷、用紙1枚にレイアウトした文書を作成して印刷することになります。
印刷は通常の文書の印刷と同様に、用紙サイズは等倍のまま[1ページ/枚]の指定で印刷をします。

方法1 テキストボックスを挿入して作成する
同じサイズのテキストボックスを並べて挿入・配置して、各テキストボックスに同じ内容を作成して印刷するようにします。
下図は、同じサイズのテキストボックスを、上下に2個並べて配置した例で、枠線も表示しています。
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方法2 表を挿入して作成する
同じ内容を2つ、または4つ並べて、割り付け印刷のような配置にして作成するため、表の列または行を3列×1行や3列×3行の表のように並べる数より1多い表を作成するようにします。
中央の列または行のセルの罫線表示を無しにして、中央列を余白用として使用します。
作成する内容は1か所のセルで作成した表のセル内容をコピーして、ほかのセルに貼り付けして作成するようにします。

下図の例は、A4用紙に3列3行のの表を作成し、罫線の表示をなしにして、同じものが4個あるように作成しています。

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■割り付け印刷で、用紙1枚に複数ページを縮小して並べて印刷する方法
作成した文書を、1枚の用紙に複数のページを縮小して並べて配置し印刷するには、「割り付け」印刷で印刷することができますが、作成した文書が1ページだけの場合、複数ページある場合により、印刷ページの指定方法が少し違うだけで、それ以外は殆ど同じ設定になります。
また、「割り付け」印刷は、Word の印刷で設定して印刷する方法と、プリンター側の設定で印刷する方法の、2種類の方法があります。

■ 文書が1ページだけの場合
例として、下図のような1ページの文書があるとします。

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[ファイル]タブの印刷を指定すると、印刷設定とプレビュー画面が表示されてきます。
印刷のページ指定に[1,1 ]または[1,1,1,1 ]のように、1枚の用紙に割り付けする枚数分だけ、同じページ番号をカンマで区切って指定します。
Word で割り付け印刷の指定をするには、一番下のページ設定を[2ページ/枚]または[4ページ/枚]に設定して印刷をします。

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プリンタードライバー側で割り付け印刷を設定する場合は、Word 側は[1ページ/枚]の設定としておき、プリンターのプロパティを指定します。

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プリンタードライバーの設定画面が表示されるので、[ページ設定]で出力用紙サイズ、ページレイアウトを[割り付け]のページ数を[2ページ/枚]、または[4ページ/枚]などに設定して、[OK]で Word 画面に戻り [印刷]を実行します。
注) プリンターメーカー、機種により設定方法が異なりますので、プリンターのマニュアルなどで確認をして下さい。

zu047-8.jpg

割り付け印刷の結果は、以下のようになります。
・2ページ枚の時
zu047-5.jpg

・4ページ/枚の時
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■文書が複数ページある場合
例として、下図のような複数ページの文書があるとします。
zu047-9.jpg

[ファイル]タブの印刷を指定すると、印刷設定とプレビュー画面が表示されます。
すべてのページを割り付け印刷するか、特定のページだけを割り付け印刷するかにより、印刷ページの指定方法が変わるだけで、それ以外は文書が1ページだけの場合と同様に、Word側の設定またはプリンター側の設定で割り付け印刷を行うことができます。

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1枚の用紙に2ページ分、4ページ分などで割り付け印刷の結果は、以下のようになります。
・2ページ/枚の時
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・4ページ/枚の時
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補足:複数ページがある文書の場合、印刷のページ指定を[1,3 ]のように設定して、特定のページを割り付け印刷することも可能です。

--- 2018-01-11 追加 ---
Wordの印刷設定で、拡大・縮小印刷や割り付け印刷が可能なことを忘れていたため追加します。
プリンタードライバーのページ設定に、入力用紙サイズと出力用紙サイズを別々に設定できる機能がなく、単に用紙サイズの設定だけのような場合は、Wordの設定で拡大・縮小印刷や割り付け印刷することが可能と思います。
※該当するプリンター環境がないため、Windows に標準で用意されている Microsoft Document Writer で印刷イメージを xps ファイルに出力して確認してみました。

■Word の印刷設定で、割り付け印刷や拡大/縮小印刷をする方法
下図の例は、用紙サイズを A5 で 4ページのWord文書を作成しています。

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[ファイル]タブの[印刷]で印刷設定・プレビュー画面を表示すると、印刷の設定と文書の印刷イメージが表示されてきます。
一番下にある[1ページ/枚]で、割り付け印刷と出力する用紙サイズの指定をします。

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下図のように、[1ページ/枚]をクリックすると、上側に1ページ/枚、2ページ/枚、・・・、用紙サイズの指定が表示されます。
用紙サイズの指定を選択すると、出力する用紙サイズを指定することができます。
つまり、この[1ページ/枚]の箇所は、割り付け印刷と出力用紙サイズ設定の 2つの設定機能を備えていることになります。
例えば[4ページ/枚]を選択して確定し、再度クリックして[用紙サイズの指定]で A4 を選択すると、A5 で作成した文書の4ページ分が、A4 サイズの用紙 1枚に縮小されて割り付け印刷されることになります。
[1ページ/枚]の設定で、用紙サイズだけを指定した場合は、拡大/縮小だけの印刷をすることになります。
※参考書も買わずに使っているので、なかなか気が付かない個所と思います。

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下図は、A5サイズで4ページある文書を、A4サイズ1枚に[4ページ/枚]の割り付け印刷をした例です。
左が通常の順序で割り付け印刷した場合で、右が印刷順序を逆にして印刷した場合です。

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印刷の住所を逆にする設定は、[ファイル]タブ➔オプション➔詳細設定で、印刷の設定項目ある「ページの印刷順序を逆にする」にチェックを入れると順番が入れ替わって印刷されるようになります。

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関連の情報
段組み2段で作成した文書の段の下に連続したページ番号を設定したい

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用紙の縦向きと横向きが混在した文書作成とページ番号の設定方法 [Word]

通常作成する文書の用紙の向きは、「ページ設定」で縦向きまたは横向きに設定して作成すると、すべてのページが同じ向きで作成されるようになっています。
作成する文書によっては、用紙の向きを縦向きに設定した文書で、途中のページに横長の表や図などを貼り付けしたいため、横向きのページにしたい場合があります。

このような場合、横向きにしたいページの前後のページに「セクション区切り」を挿入し、縦向きと横向きのページのセクションを別にすることで、特定のページ範囲だけ用紙の向きを変更し、縦向きと横向きの用紙が混在した文書として作成することができます。
また、印刷して綴じる時のために、用紙の向きに合わせてページ番号の位置を変えて設定することができます。

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図1 縦向き文書の一部を横向きの用紙で作成した例

ページ番号は[ページ番号の挿入]で設定しますが、単純にページ番号を挿入すると縦向きと横向きのページが混在した文書にした場合、用紙の向きに関係なく、すべてのページの同じ方向の位置にページ番号が設定されてしまいます。
用紙を同じ向きにして綴じる場合に、ページ番号の位置が違ってしまう不都合が生じてきます。
このような場合は、用紙の向きが異なるセクションのページだけ、ページ番号の位置を変えて設定するようにします。

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図2 ページ番号の挿入コマンドの場所

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図3 縦向き用紙の下部のフッターにページ番号を設定した例

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図4 縦向き、横向き混在の場合もページ番号は同じ位置に設定される

■用紙の向きを変更するためにセクション区切りを挿入する
文書の途中のページの用紙の向きを変更するには、前後のページのヘッダーとフッターを区切るために「セクション区切り」を挿入します。
用紙の向きに合わせてページ番号の位置を変えたい場合は、ヘッダーとフッターの「前と同じ」の設定も無効にします。

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図5 セクション区切りの挿入コマンド

「次のページから開始」で文書にセクション区切りを挿入する場所は、用紙の向きを変えたいページの直前のページの末尾(ページの最後の段落行の後)、および用紙の向きを変更するページの末尾に挿入します。
本例では2ページ目だけの向きを変更のため、1ページ目の末尾と2ページ目の末尾に「次のページから開始」のセクション区切りを挿入して、縦向きと横向きページのセクションを分けています。
[ホーム]タブの段落グループで[編集記号の表示/非表示]をオンにしておくと、セクション区切りが挿入されていることが確認ができます。
ステータスバーにセクションを表示するか、図10と図11のようにヘッダーおよびフッターの左端にセクションの番号が表示されます。

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図6 セクション区切りの挿入場所は、横向きページの直前と横向きページの最後に挿入

セクション区切りを挿入すると、初めの縦向きページが「セクション1」、横向きのページが「セクション2」、最後の縦向きのページが「セクション3」の、3つのセクションで構成された文書になります。
本例では1ページごとの例で示していますが、各セクションは複数ページの文書でも、用紙の向きを変更したい箇所にセクション区切りを挿入するだけになります。

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図7 文書が3つのセクションに分けられた文書になる

■特定のセクションの用紙の向きを変更する
用紙の向きを変更したいページでクリックして、[ホーム]タブの「ページ設定」で用紙の向きを変更すると、セクション区切りで区切られた途中のページだけ用紙の向きが変わります。
用紙サイズや上下左右の余白量なども変更することができます。
注)特定のセクションだけ用紙サイズを変更した場合は、印刷時に同じ用紙サイズのセクションのページ指定で印刷が必要になります。

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図8 ページ設定で用紙の向きを変更する

■ページ番号を挿入する
[ページ番号の挿入]でヘッダーやフッターにページ番号を挿入した場合は、ページ番号は縦向き、横向きの用紙の向きに関係なく、同じ位置に挿入されます。

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図9 ページの下(フッター)の中央にページ番号を挿入した例

図9のように、同じ方向にページ番号がある場合は、文書を印刷して用紙を同じ向きに揃えて綴じた時は、縦向きと横向きの用紙のページ番号の位置が違う位置になってしまいます。
綴じた時にページ番号を同じ位置にするには、横向きのページだけページ番号の位置を、用紙の左側に設定する必要があります。
このような場合は、以下の手順でページ番号を設定するようにします。

ヘッダーとフッターの内容の初期設定は、文書のすべてのページに反映されるようになっているため、縦向きと横向き用紙のセクションごとに設定ができるように変更します。

横向きにしたページのヘッダーまたはフッター部分でダブルクリックするか、[挿入]タブのヘッダーとフッター グループで、[ヘッダー]→[ヘッダーの編集]または[フッター]→[フッターの編集]で、ヘッダーまたはフッターを表示します。

横向きにしたページのヘッダーとフッターの右端に[前と同じ]が表示されているので、ヘッダー/フッター ツールの[書式]タブで、ナビゲーション グループの[前と同じヘッダー/フッター]をオフにして、ヘッダーとフッターの[前と同じ]の表示を消去します。
横向きにしたページの直後のセクションの、縦向きのページにある[前と同じ]も同様に消去します。

備考) ヘッダーとフッター両方の[前と同じ」を消去するのは、ページの下に挿入するページ番号はフッターに、ページの余白や上に挿入するページ番号はヘッダーに挿入されるためで、縦向きと横向きの用紙の異なるセクションごとに設定する位置を変えて設定するためです。

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図10 [前と同じヘッダー/フッター]で[前と同じ]の表示を消去

ページ番号が挿入されている場合は、[前と同じ]を消去しても表示されたままとなっているので、横向きの用紙のページ番号を選択して削除します。
選択されているセクションのページ番号だけが削除されて、他のセクションのページのページ番号は残ったままになります。

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図11 [前と同じ]の表示を消去前と消去後の状態

横向き用紙のページの左側にページ番号を挿入するするには、横向きにしたページを選択した状態(カーソルがある状態)で、以下の手順で設定します。
[挿入]タブまたはヘッダー/フッター ツールの[書式]タブで、ヘッダーとフッター グループの[ページ番号]→[ページの余白]→番号のみの大、左を選択します。
ページの左余白側にページ番号が挿入されますが、数字の向きが縦向きのままになっているため、向きを変える必要があります。

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図12 ページの左余白側にページ番号を挿入する

左余白側に挿入したページ番号の数字の向きの変更は、番号を選択して描画ツールの[書式]タブで、テキストの[文字列の方向]→[右へ90°回転]を選択します。
スタイル設定によっては、ページ番号のフォント、サイズが異なる場合があるので、その場合はフォントの設定で他のページの番号と同じフォント、サイズに変更します。
また、番号の位置についても、マウスのドラッグまたは方向キーで微調整をします。

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図13 左余白に挿入したページ番号の数字の向きを変更する

以上の手順で、文書の特定のページだけ用紙の向き、ページ番号の位置を変更して、1つのファイルで縦向きと横向きの混在した文書を作成することができます。

ページ番号は、セクション区切りを挿入する前、後のどちらで行うことも可能です。
[ページ番号の書式設定]で、セクションごとに開始番号も再設定することもできます。

本例では1ページごとに縦向きと横向きのページの例としましたが、同じ向きのページが複数ページに渡る場合でも、向きの変わるページ部分にセクション区切りを挿入するだけで同じように作成することができます。

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図14 横向きページのページ番号の位置だけが左余白に表示される

補足
ページ番号の設定とセクション区切りを挿入・編集する順序は、以下のようにどちらを先に行っても可能です。
・通し番号で全ページにページ番号を設定してからセクション区切りを挿入して、ヘッダーとフッターの[前と同じ]を消去した後で、横向きページの下余白のページ番号を削除して、左余白側にページ番号を設定する。
・セクション区切りの挿入およびヘッダーとフッターの[前と同じ]を消去してから、セクションごとに用紙の下側と左側にページ番号を設定する。

参考
グループ文書機能を使用して、メイン文書とサブ文書で、縦向きの文書と横向きの文書を作成する方法もあります。
グループ文書にする利点は、複数メンバーが分担して文書の作成、編集ができること、用紙の向きごとにファイルサイズをを小さくできるなどです。



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吉ではなく、土のように下が長い「吉」に変換したい [IME]

※当ブログサイトでは、タイトルや本文で特殊な環境依存文字、異体字を使用すると、以降の内容がすべて消えてしまうようなので、文字はすべて下が短い「吉」を使用しています。

Word、Excel、その他のアプリで、「よし」、「きち」、「きつ」などで漢字に変換すると、「士」のように下が短い「吉」が変換候補に表示されるだけで、「土」のように下が長い「吉」が見当たりません。

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IMEパッドの「手書き」入力で、下が短い「吉」を右クリックしても、「異体字」はグレーとなっているので表示することができません。

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IME の文字一覧で探してみると、unicode (追加漢字面) の CJK 統合漢字拡張 B の U+20BB7 に、下の長い土の「吉」がありました。

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IME の文字一覧で見つかった unicode 文字を入力するには、以下のように文字コードを全角または半角で入力して、直後で Alt+X または F5 を押して入力することができます。
Word の場合はどちらの方法でも入力が可能ですが、それ以外のアプリでは、全角でコードを入力して F5 を押して変換するようにします。

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Surface Laptop の Word 2016 で「はがき印刷」、「原稿用紙設定」が使用できない [Word]

Surface Laptop 画面の解像度が高く表示も綺麗な製品ですが、Windows 10S という特殊な OS で Office Home and Business 2016 が付いています。
一般に市販されている Office 付きの Windows PC の OS は Windows 10 Home/Pro で、通常は Office Home and Business Premium が付いています。(一部 Office 365サービスの無い Office 2016 が付属の PC もあるようです)
個人ユーザーが Office を別途購入する場合は、カード払いで月/年の契約期間で使用する Office 365 Solo と、買い切り形の永続ライセンスの Office 2016 があります。

各種のアプリを利用する場合、Windows 10S と Windows 10 には違いがあります。
Windows 10S の場合は、アプリの入手先が Windows ストアからになり、承認されたアプリしか利用することができないようになっています。付属の Office 2016 もストア アプリから入手するようになっています。
一方通常の Windows 10 は、Web上からアプリを入手して利用するようになっています。

この入手先の違いと制約によって、Surface Laptop の Office 2016 はアドインが利用できないため、Word を起動すると、通常版の Word の [差し込み文書]タブにある [はがき印刷] ボタンがグレー表示となって使用できず、[レイアウト] タブにある [原稿用紙設定] ボタンが存在しなくなるため、これらの機能を利用することができません。

通常のデスクトップ版の Word 2016 では、下図のように [はがき印刷] や [原稿用紙設定] が利用できますが、ストアアプリから入手する Windows 10S の Word 2016 ではグレーアウト表示だったり、リボンメニューに存在していません。

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Word 2016 の [ファイル] タブのオプションのアドインを参照すると、Surface Laptop ではアドインに「はがき印刷」、「原稿用紙設定」がありません。
ストアアプリはセキュリティの強化の対応で、承認されたアプリだけ利用できる仕組みになっているため、アドインが利用できないのです。
デスクトップ版で利用可能な機能に必須のアドインが入手できないのは、ある意味で弊害といえると思います。

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通常のデスクトップ版の Word 2016 のアドインには、どちらも存在しています。
注) [原稿用紙設定] は、[COM アドイン] の [設定] に使用可否のチェックがあり、チェックが付いていないと表示されません。

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Surface Laptop でこれらの機能も利用したい場合は、搭載されている Windows 10S を Windows 10 Pro にアップグレードして、通常のデスクトップ版の Office 2016 を利用できるようにする方法での対応ということになってきます。
Suface Laptop に付属している Office 2016 のライセンスで通常のデスクトップ版の Office 2016 を利用ができるので、[はがき印刷] や [原稿用紙設定] を使用したいという場合は、Windows 10 Pro にアップグレードして Office 2016 のセットアップをすることで対応ができるようです。
Windows 10S から Windows 10 Pro への無償アップグレードできる期間が 2018年3月31日までとなっていますので、無償期間内に行ったほうが良いでしょう。
注) Office 2016 の変更については、Microsoft から公式な情報は公開されていませんが、ストアアプリ版と通常のデスクトップ版のいずれかを同じライセンスで利用できるようです。

参考の情報
Surface Laptop でデスクトップ版の Office Home & Business 2016 をインストールしたい
Surface Laptop の Word で「原稿用紙設定」が使えない
Surface Laptop の Word で「はがき印刷」が使えない

ストアアプリ版と市販の Office 2016/Office Premium の違いは、Office 365 サービスの有無とアドイン利用の可否になります。
個人ユーザーが Office 365サービスを利用したい場合の Office の選択肢は、Office 355 Solo 、または Office Premium 付きの PC を購入ということになってきます。

デスクトップ版の Office 2016 と Office Premium の違いは、Office 365 サービスの有無で以下のような違いがあります。
Office Premium は購入 PC に付属・プレインストールされている 永続使用ライセンスの Office で、1年間無償で利用できる Office 365 サービスが付いています。
OneDrive の 1TB の利用、Skype無料通話の特典、新機能の追加、次期バージョンへのアップグレード、無償のテクニカルサポートなどに対応していますが、2年目以降も継続する場合は有償になります。
Office 365 サービスを利用しない、または継続しない場合の OneDrive は5GB になり、容量を超えるデータは失われるので他の場所にバックアップが必要です。
Office 2016 は、これらの対応の無い永続使用ライセンスの Office で、OneDrive は 5GB まで無償で利用できます。


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Office Premium のセットアップがエラーとなってしまう Vol.2 [Office全般]

Office Premium のセットアップ時にエラーが発生する問題について、しばらく前に記事を書きましたが、良く起こる現象と対処方法について、お役に立つのではないかと思って少し整理してみました。
セットアップ時にエラーとなったり、応答が無くなり先に進めなくなってしまうなど、Microsoft で公開されている情報もありますが、なるべく分かり易ように整理したつもりです。

注)問題に対しての対処方法が公開されていないものもあるため、コミュニティ、その他の状況から推測で書いている内容もありますので、確実に対処をしする場合は Microsoft のサポート窓口 (Answer Desk) のほうまで問い合わせすることをお勧めします。
問い合わせは電話またはチャットで可能ですが、電話の場合はガイダンスで案内の後(セットアップの場合は 1→2→1)、反応しないでしばらく待つとオペレーターが出て直接話すことができます。

Office のセットアップについて
購入したPCに付属の Office Premium、別途購入のパッケージ版の Office 2016、Office 365 Solo などのセットアップ(初回のインストール)は、以下のような手順で行います。
具体的な手順は、最後のほうに記載した公式のセットアップ手順、インストールガイドの情報を参照してください。

(1) Office のプロダクトキー、Microsoft アカウントを使用して、最初に個人用アカウントページ(マイアカウントページ)を作成します。
(2) アカウントページが作成されると、Microsoft アカウントと紐づけされて、利用可能となるにソフトのダウンロードとライセンス認証が自動で行われます。
(3) ライセンス認証されると、使用許諾の確認、マイアカウントページ内容の確認をします。
(4) Office 365 サービスを使用する場合は、マイアカウントページの[アカウントの管理]で手続きをします。
初めの1年間は無償でサービスが付きますが、自動延長にはクレジットカードの登録が必要です。
skype を利用するにはアクティブ化をします。
Office 365 サービスを利用時はOneDrive が 1TB 利用でき、無償のサポートを利用できます。
Office 365 サービスが無い場合は、OneDrive は 5GB で、サポートは基本的に有償となります。(ただし、セットアップのサポートは無償で受けることができます)

PCの修理や初期化を行った場合などに再インストールをするときは、初回のセットアップで使用した Microsoft アカウントと紐づけされている、マイアカウントページから再インストールをします。

注1. プロダクトキーカードは、最初にマイアカウントページを作成する場合に使用します。
再インストール時などに使用することはありませんが、サポートに問い合わせを行う際に必要になることがありますので、紛失しないよう大切に保管をしてください。
注2. Mcrosoft アカウントはマイアカウントページに紐づけされると、誤って作成した場合でも変更することができなくなりますので、アカウントやメールアドレスなどを間違えないように慎重に作成してください。
また、忘れてしまうと再インストールができなくなってしまうことと、1年以上サインインをしないと削除されてしまうので、サインインや忘れることのないように注意してください。

エラーやしばらく待っても反応が無くなってしまったような場合の確認ポイントは、マイアカウントページが作成されているかどうかになります。
状況により対処方法が違ってきますので、使用した Microsoft アカウントでマイアカウントページにアクセスして、マイアカウントページが表示され、該当の Office 製品が存在しているかを確認するようにします。
該当の Office 製品が表示されるようであれば、殆どの場合は再インストールで解決します。
注) 使用時に問題が発生して再インストールをする場合は、事前にアンインストールが必要になります。

Office Premium のセットアップエラーと対処方法
以下に、セットアップ時に良く発生するエラーと、その対処方法について纏めてみました。

【1】 このプロダクトキーは既に使用されています。以前このプロダクトキーを使用していた~~が表示される
----------------------------------------------------------------------------------------------
このプロダクトキーは既に使用されています。 以前このプロダクトキーを使用していたアクティブなOfficeアカウントでサインインしてください。 または、新しいプロダクトキーをここに入力してください。
----------------------------------------------------------------------------------------------
対処方法:
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上記で一度入力している場合は、以下の方法で回避できるはずです。
Office のマイアカウントページ にアクセスして、「Office Premium」タブの「ディスクからのインストール」で参照できるプロダクトキーを入力すると認証されます。
付属のプロダクトキーはマイアカウントページの作成用で一度だけ使用します。
セットアップ後はMicrosoftアカウントが紐付けされるので、再インストールする場合は、Microsoftアカウントを使用してマイカウントページから再インストールします。
関連の情報:
Office Premium が別の Microsoft アカウントで既に利用されている

【2】 Officeのセットアップ中に問題が発生しました。エラーコード:1000が表示される
----------------------------------------------------------------------------------------------
申し訳ございません。Office のセットアップ中に問題が発生しました。しばらくしてやり直すか、カスタマーサポートにお問い合わせください。
エラーコード:1000
----------------------------------------------------------------------------------------------
対処方法:
Office パッケージ版 プロダクトキー入力ページ からプロダクトキーを入力して、「再インストール」でダウンロードするだけで解決できます。

【3】 お使いのMicrosoftアカウントに問題が発生しました。エラーコード:2020が表示される
----------------------------------------------------------------------------------------------
申し訳ございません。 Officeのセットアップ中に、お使いのMicrosoftアカウントに問題が発生しました。 別のMicrosoftアカウントを使ってやり直すか、カスタマーサポートにお問い合わせください。
エラーコード:2020
---------------------------------------------------------------------------------------------
エラーコード:2022 の場合もあります。
対処方法:
このエラーの場合は、プロダクトキーが使用した Microsoft アカウントに関連づいています。
そのアカウントを使って、マイアカウントページから [再ダウンロード] で解決します。

【4】このプロダクトキーは既に使用済みか、または別のMicrosoftアカウントで一部が使用されています。エラーコード:2042が表示される
---------------------------------------------------------------------------------------------
申し訳ございません。このプロダクトキーは既に使用済みか、または別のMicrosoftアカウントで一部が使用されています。以前に使ったMicrosoftアカウントでやり直すか、カスタマーサポートにお問い合わせください。
エラーコード:2042
---------------------------------------------------------------------------------------------
エラーコード:2043の場合もあります。
対処方法:
入力したプロダクトキーは、既に別のMicrosoftアカウントと紐付けされている時に表示されます。
パソコンを初期化後の場合は、初回のインストールで使用した Microsoft アカウントで、マイアカウントページにアクセスして [再ダウンロード] で解決します。
(追記)
Microsoft は、PIN / Key のステータス確認等が必要なため、マイクロソフト サポート窓口までご連絡ください。とアナウンスしています。

Microsoftアカウントを忘れた場合は、付属のプロダクトキーを用意してMicrosoftのサポート窓口(Answer Desk) に問い合わせて対処が必要になりますが、製品の確認に時間がかかることがあります。
※パッケージ版/ダウンロード版などの場合には、所有者であることを確認のために、購入を証明できるレシートなどの提示を要求されることがあるようです。

【5】 Office Premium のインストールでエラーコード:0x80004005 が表示される
初回のセットアップを行った時に、プロダクトキーとMicrosoft アカウントが紐づけされるのですが、この紐づけの処理がうまく処理できていない場合などに発生するようです。
対処方法:
初回のセットアップ時に出るようですが、プロダクトキーを登録して紐付けが必要になります。
注) この方法は、エラーコード0x80004005 が表示された時以外は行わないでください。

Office の マイアカウントページ に Microsoft アカウントでサインインして、[Office Premium]タブの[再インストール]ボタンが表示されているか確認します。
無い場合は紐づけがうまくいっていないので、Office のセットアップページでプロダクトキーを入力し、Microsoft アカウントに紐づけをします。
マイアカウントページの[Office Premium]タブの[再インストール]ボタンでインストールをします。

【6】 Office製品に関連付けられていないアカウントでサインインしています。と表示され、インストールができない
Office Premium、Office 365 Solo、Office 2016、2013 (パッケージ版) などの再インストール時に、初回に使用したMicrosoftアカウント以外でサインインすると表示されてきます。
----------------------------------------------------------------------------------------------
Office 2016、Office 2013、Office 365のインストールや再インストール、またはOffice 365サブスクリプションを管理する場所には問題ありませんが、Office製品に関連付けられていないアカウントでサインインしています。サポートにお問い合わせください。
---------------------------------------------------------------------------------------------
対処方法:
Office のプロダクトキーをセットアップ の手順で入力して表示される時は、既に別のアカウントに紐付けがされています。
ページ内の「別のMicrosoftアカウントでサインインします」をクリックして、初回のセットアップで使用した Microsoft アカウントでサインインをします。
Microsoft アカウントが不明な場合は、サポート窓口 (Answer Desk) に問い合わせて確認が必要です。

【7】 Office Premiumの初回のセットアップ時に、プロダクトキーを入力後「お待ちく ださい...」のまま停止して、先に進まなくなる
エラーメッセージなどは表示されず、停止したままとなって次のステップに進まなくなります。
対処方法:
以下の情報が公開されています。
Office Premium の初回セットアップ時にプロダクトキー入力後「お待ちください」のまま進まない場合の対処法
----- 2018-9-25 追加 -----
新たな情報が興起されています。
Office Premium で初回起動時「お待ちください」画面から進まない場合の対処法

【8】 Office Premiumの初回のセットアップ時に、プロダクトキー入力後 [次へ] を押しても進まない
エラーメッセージも表示されずに停止してしまい、[次へ] をクリックしても反応せず、次に進まなくなります。
対処方法:
以下の情報が公開されています。
Office Premiumセットアップ時、プロダクトキー入力後 [次へ] を押しても進まない

セットアップでマイアカウントページは作成された後の、ライセンス認証の処理でハングアップして反応しなくなってしまうものと思われます。
このため、Office を取得する別の方法で再度セットアップを実行して、付属のプロダクトキーでは無く、マイアカウントページでプロダクトキーを参照して、このキーを指定してライセンス認証を行い Office を利用可能にします。
付属のプロダクトキーはマイアカウントページ作成用なので、これを指定すると別のエラーになります。
参照するプロダクトキーは再インストールなどで使用されるキーで、付属のキーと違うキーになっています。

【9】 Office Premiumのセットアップで付属のプロダクトキーを入力すると、「プロダクトキーの最大長は25桁です」と表示されて先に進めなくなる
対処方法:
サポート窓口 (Answer Desk) に問い合わせて、プロダクトキーが正しいか確認してもらうようにします。
Office 製品を有効化してもらう必要もあるようです。

【10】 Office Premiumのセットアップでプロダクトキーを入力し、Microsoft アカウントのサインインをすると、ライセンス認証でハングアップしてしまう、または動作を停止して「こんにちは、始める前に...」に戻ってしまう
対処方法:
Office の マイアカウントページ に Microsoft アカウントでサインインして、該当の Office 製品が表示される場合は[再インストール]を行ってみます。
または、「さあ、Officeを取得しましょう」 のページから、「プロダクト キーを既に入力し、ソフトウェアをお探しですか? Office.com/MyAccount からインストールします」 をクリックしてセットアップを行ってみます。

【11】 Office Premium のセットアップで、プロダクトキーを入力して Microsoft アカウントでサインインすると、エラーコード: xc004d601 が表示される
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申し訳ございません。Officeのセットアップ中に問題が発生しました。しばらくしてからやり直すか、カスタマーサポートにお問い合わせください
エラーコード:0xc004d601
関連付け ID: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
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対処方法:
Office のマイアカウントページ に Microsoftアカウントでサインインして、該当の Office 製品が表示される場合は[再インストール]で解決する場合があるようです。
Office Premium 再インストール

プロダクトキーが要求される場合は、マイアカウントページで参照できるプロダクトキーを指定します。
正常にセットアップできた場合、アプリの[ファイル]タブ➔アカウントでライセンス認証された製品となっているか確認します。
[ライセンス認証]のボタンがある場合はクリックして認証を行います。

注) エラー: xc004d601 となる原因はほかにも複数あるようなので、表示されるメッセージ内容によって対処方法が違ってきます。
・ライセンス条項で規定された認証上限に達しているため~、ライセンス認証キーの上限まで認証が行われているため~、オンライン認証中に上限回数に達していますなどと表示される。
・このプロダクトキーは既に使用されていますと表示される。
など。

短時間でライセンス認証を何度も繰り返して行ったり、ユーザーの異なるアカウントの場合、プレインストール製品を別の PC にインストールしようとした場合、非正規版の Office をインストールしようとした場合などに表示されることもあるようです。

【12】 セットアップでプロダクトキーを入力すると、Office のプロダクトキーではないと表示される
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Microsoft Office2016のプロダクトキーではありません。別のバージョンのOfficeのプロダクトキーを入力した可能性があります。
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対処方法:
Office Puemium のプロダクトキーカードで、キーの文字とバーコードが重なって見づらい場合があるようです。
よくあるのが、英字のQ (キュー) を、英字のO (オー) や数字の0 (ゼロ) と誤って入力していることが多いようです。
zu-office002-2.jpg
数字の0、英字のOはプロダクトキーでは使用されない文字になっています。

レアなケースかと思いますが、実際にプロダクトキーが間違っていたということもあったので、見誤りしていないと確信できるときは、サポート窓口 (Answer Desk) に問い合わせてください。

【13】 Office のセットアップや再インストールをするため Microsoft アカウントでサインインすると、別のアカウントと引き換えられたと表示される
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このプロダクトキーは有効ですが、別のMicrosoft アカウントで引き換えられています。aa***@outlook.com。(←これは一例です) Microsoft アカウントでサインインします
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または
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このプロダクトキーは有効ですが、別のMicrosoft アカウント aa***@outlook.com と引き換えられました。 Microsoft アカウントでサインインします
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対処方法:
・初回のセットアップの場合は、aa***@outlook.com ➜ aa***@outlook.jp でサインインしてみます。
 どちらでもサインできますが、ドメインが @outlook.com では通らないことがあるようです。
・再インストールの場合は、初回のセットアップで使用した Microsoft アカウントでサインインをします。
表示されるアカウントの先頭の2文字が、初回使用したアカウント名の文字で表示されます。
アカウントを忘れて思い出せない場合は、付属のプロダクトキーを用意して、サポート窓口 (Answer Desk) まで問い合わせしてください。

関連の情報
Office で使用する MS アカウントとパスワード忘却時の対応

その他の参考情報
Office Premium のセットアップ手順
Office 365 Solo のインストール手順
Office インストール ガイド

以前に本ブログで紹介した記事
Office Premium のセットアップで Webページへのナビゲーションは取り消されましたのエラー
Office Premium のセットアップがエラーとなってしまう。 (エラーコード xc004d601, 2042 など)
Office Premium のライセンス認証がエラーとなってしまう現象
Office 2016 で ”このアプリケーションのライセンスが見つかりません” と表示される
Microsoft Office で、"この製品のライセンスを確認できませんでした" と表示される場合の対処方法
Microsoft Office で (非商用目的)(ライセンスのない製品)と表示される場合の対処法
Office Premium のセットアップ時における 0x80004005 エラー発生時の回避策


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Word 2016 原稿用紙設定の下線付き原稿用紙の不具合 [Word]

[レイアウト]タブの[原稿用紙設定]の「下線付き原稿用紙」機能で、枠囲みの中に行ごとの横線で区切られた、1行の表スタイルのような便箋風の原稿用紙を作成できる機能があります。

Office 2016 の12月の月次の更新バージョン 1711 (ビルド 8730.2127) で、Word のバージョンが 16.0.8730.2046 の最新状態の更新を適用すると、下線の横線が用紙左上からの斜め線となって表示されてしまいます。
11月の更新バージョン 1710 (ビルド 8625.2139) の Word のバージョン 16.0.8625.2121 では正常な下線付き原稿用紙が表示されます。
バージョンを確認するには、[ファイル]タブのアカウントを指定します。

zu-051-1.jpg

周囲枠と下線の横線はヘッダーに図形の長方形と直線で作成されており、グループ化されています。
この横線がすべて用紙左上から右下方向への斜め線となって、1本の線に重なって表示されてきます。

zu-051-2.jpg

最新のバージョンで、正常な下罫線の表示とするには、ヘッダーの編集でグループ化されている図形のグループ化を解除して、下線として編集をし直す必要があります。
編集ができるようにするには、[ファイル]タブ➜オプション➜アドインで、管理:[COM アドイン] で[設定]をクリックして、表示される COM アドインの「原稿用紙設定アドイン」のチェックを外して[OK]で戻ります。
更に、[レイアウト]タブの[配置]➜グリッドの設定で、グリッド線を1字、1行にして、「グリッド線が非表示のときに描画オブジェクトをグリッド線に合わせる」にチェックを入れて、下線を行ごとの位置に合わせるためのグリッド線の設定を行っておくようにします。

上記の設定を行ったら、ヘッダーを開いて表示されている枠線または斜めの線を選択して、描画ツール[書式]タブの配置にある[グループ化]➜[グループ解除]で、図形のグループ化を解除します。
斜め線を選択し、サイズの高さを 0 mm に変更して水平線にして下線にするグリッド線の位置にドラッグして配置をしていきます。
正常時の下線付き原稿用紙と同じ状態に修正をしたら、図形範囲全体を選択して[グループ化]を行って、ヘッダーを閉じ、グリッド線の表示もなしに変更をします。
最後に、オプションのアドインの COM アドインの原稿用紙設定アドインにチェックを入れて[OK]で戻れば、正常時の下線付き原稿用紙となります。

上記の編集が面倒な人は、11月時点の更新バージョンに戻して作成するという方法があります。

以前のバージョンの Office 2013 または Office 2016 クイック実行に戻す方法

バージョンを戻した後は、[ファイル]タブ➜アカウントの[更新オプション]を「更新を無効にする」に変更しておくようにします。この設定をしておかないと、また最新のバージョンに更新されてしまいます。
いつ不具合が発生するか解らないので、複数の環境がある場合は、更新を戻した環境と最新バージョンの環境にしておき、最新バージョンで正常となった時に、すべてを最新のバージョンにするなどの対応をすると良いでしょう。
1台しかない場合は、毎月の更新をチェックして修正された時点で最新とするか、毎月最新の状態にして未修正ならまた以前のバージョンに戻すなどの対応が必要になってくると思います。

これが面倒な場合は、以下のように別の方法で作成することを考える必要があります。

表の場合は1行の文字数を超えると、同じセル内で文字が折り返されてセルの高さが変わってしまうため、1行ごとにセルを選択し直しが必要になりますが、任意の行数を作成できる利点があります。
下線付き原稿用紙の場合は、自動的に次の行に折り返して文字の入力ができるのですが、マス目付き原稿用紙と同様に、文字数と行数が20字×10行と20字×20行の2種類に限定されます。

両者の長所を生かして、下線付き原稿用紙と同様の文書を作成するには、ヘッダーでグリッド線を表示して、グリッド線に合わせて図形の四角形または直線で周囲枠と横線または縦線を作成するようにします。
注)横書きの場合は問題ありませんが、縦書き用の文書を作成時は、グリッド線と行位置がずれる現象が発生することがあるようです。

--- 2018-01-07 追加 ---
2018年の年明け早々に Office の更新があり、バージョン 1711 (ビルド 8730.2165) にビルドが変わりました。
12月の更新で発生の上記の問題は修正されたようで、正常な表示に戻りました。
自動更新されている方は発生しなくなっていると思いますが、バージョン 1711 のビルドが古い場合は [ファイル] タブのアカウントから、[更新オプション] で [今すぐ更新] を指定して、最新の状態に更新すると発生しなくなりす。

また、同じ 12月の更新で、[図形] の直線コネクタ、矢印線、フリーフォームを、[Shift] キーを押しながら水平線、または垂直線を引くと、用紙端からの斜め線や、用紙端に隠れてしまう不具合がありましたが、これも修正されて正常に戻ります。

12月の更新で Word 2016 の図形に不具合が発生?

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