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Word 2016 原稿用紙設定の下線付き原稿用紙の不具合 [Word]

[レイアウト]タブの[原稿用紙設定]の「下線付き原稿用紙」機能で、枠囲みの中に行ごとの横線で区切られた、1行の表スタイルのような便箋風の原稿用紙を作成できる機能があります。

Office 2016 の12月の月次の更新バージョン 1711 (ビルド 8730.2127) で、Word のバージョンが 16.0.8730.2046 の最新状態の更新を適用すると、下線の横線が用紙左上からの斜め線となって表示されてしまいます。
11月の更新バージョン 1710 (ビルド 8625.2139) の Word のバージョン 16.0.8625.2121 では正常な下線付き原稿用紙が表示されます。
バージョンを確認するには、[ファイル]タブのアカウントを指定します。

zu-051-1.jpg

周囲枠と下線の横線はヘッダーに図形の長方形と直線で作成されており、グループ化されています。
この横線がすべて用紙左上から右下方向への斜め線となって、1本の線に重なって表示されてきます。

zu-051-2.jpg

最新のバージョンで、正常な下罫線の表示とするには、ヘッダーの編集でグループ化されている図形のグループ化を解除して、下線として編集をし直す必要があります。
編集ができるようにするには、[ファイル]タブ➜オプション➜アドインで、管理:[COM アドイン] で[設定]をクリックして、表示される COM アドインの「原稿用紙設定アドイン」のチェックを外して[OK]で戻ります。
更に、[レイアウト]タブの[配置]➜グリッドの設定で、グリッド線を1字、1行にして、「グリッド線が非表示のときに描画オブジェクトをグリッド線に合わせる」にチェックを入れて、下線を行ごとの位置に合わせるためのグリッド線の設定を行っておくようにします。

上記の設定を行ったら、ヘッダーを開いて表示されている枠線または斜めの線を選択して、描画ツール[書式]タブの配置にある[グループ化]➜[グループ解除]で、図形のグループ化を解除します。
斜め線を選択し、サイズの高さを 0 mm に変更して水平線にして下線にするグリッド線の位置にドラッグして配置をしていきます。
正常時の下線付き原稿用紙と同じ状態に修正をしたら、図形範囲全体を選択して[グループ化]を行って、ヘッダーを閉じ、グリッド線の表示もなしに変更をします。
最後に、オプションのアドインの COM アドインの原稿用紙設定アドインにチェックを入れて[OK]で戻れば、正常時の下線付き原稿用紙となります。

上記の編集が面倒な人は、11月時点の更新バージョンに戻して作成するという方法があります。

以前のバージョンの Office 2013 または Office 2016 クイック実行に戻す方法

バージョンを戻した後は、[ファイル]タブ➜アカウントの[更新オプション]を「更新を無効にする」に変更しておくようにします。この設定をしておかないと、また最新のバージョンに更新されてしまいます。
いつ不具合が発生するか解らないので、複数の環境がある場合は、更新を戻した環境と最新バージョンの環境にしておき、最新バージョンで正常となった時に、すべてを最新のバージョンにするなどの対応をすると良いでしょう。
1台しかない場合は、毎月の更新をチェックして修正された時点で最新とするか、毎月最新の状態にして未修正ならまた以前のバージョンに戻すなどの対応が必要になってくると思います。

これが面倒な場合は、以下のように別の方法で作成することを考える必要があります。

表の場合は1行の文字数を超えると、同じセル内で文字が折り返されてセルの高さが変わってしまうため、1行ごとにセルを選択し直しが必要になりますが、任意の行数を作成できる利点があります。
下線付き原稿用紙の場合は、自動的に次の行に折り返して文字の入力ができるのですが、マス目付き原稿用紙と同様に、文字数と行数が20字×10行と20字×20行の2種類に限定されます。

両者の長所を生かして、下線付き原稿用紙と同様の文書を作成するには、ヘッダーでグリッド線を表示して、グリッド線に合わせて図形の四角形または直線で周囲枠と横線または縦線を作成するようにします。
注)横書きの場合は問題ありませんが、縦書き用の文書を作成時は、グリッド線と行位置がずれる現象が発生することがあるようです。

--- 2018-01-07 追加 ---
2018年の年明け早々に Office の更新があり、バージョン 1711 (ビルド 8730.2165) にビルドが変わりました。
12月の更新で発生の上記の問題は修正されたようで、正常な表示に戻りました。
自動更新されている方は発生しなくなっていると思いますが、バージョン 1711 のビルドが古い場合は [ファイル] タブのアカウントから、[更新オプション] で [今すぐ更新] を指定して、最新の状態に更新すると発生しなくなりす。

また、同じ 12月の更新で、[図形] の直線コネクタ、矢印線、フリーフォームを、[Shift] キーを押しながら水平線、または垂直線を引くと、用紙端からの斜め線や、用紙端に隠れてしまう不具合がありましたが、これも修正されて正常に戻ります。

12月の更新で Word 2016 の図形に不具合が発生?

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