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描画キャンバス内で図形の作成・編集時の不具合現象 [Word]

バージョン 1711 (ビルド 8730.2175) の Word 2016 で確認しましたが、以前からある現象のように思います。

描画キャンバスは、直線、カギ線などコネクタ線を使用して、複数の図形の接続点同士を結ぶ場合や、図形のグループ化の代わりに使用することができますが、描画キャンバスの枠線の表示を無しに設定して使用すると、操作によっては編集がやり難かったり、おかしな現象が発生します。

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枠線の表示を無しに設定した場合、編集時は薄いグレーの枠線 (2010 は薄青の太枠) が表示されますが、確定すると消えるようになっています。
Word 2013/2016 は同様ですが、2010 は常に表示された状態となっているところが少し違っています。

問題点
1) 描画キャンバス内で図形をドラッグして移動すると、移動中にキャンバスの枠線表示が消えてしまうので、キャンバスの範囲が分からなくなってしまいます。
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2) 描画キャンバス内から枠の外にはみ出すように図形を作成すると、図形サイズがキャンバスの狭い側の幅一杯のサイズに変わってしまいます。
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3) 描画キャンバス内に作成した図形を Ctrl+D で連続してコピーを作成していくと、キャンバスの外までコピーが作成されていきます。
キャンバスの配置の[文字列の折り返し]が[行内]、[前面]、[背面] などの場合は、用紙の外まで図形がコピーされていくため、図形が見えなくなってしまいます。
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キャンバスの[文字列の折り返し]を[四角形]に変更すると、図形が用紙内に表示されてきますが、図形が用紙の外にはみ出していた分だけ、キャンバスと図形全体の位置がずれて表示されてきます。
zu061-4.jpg

4) 描画キャンバス内に図形を作成後、キャンバスの枠サイズを小さく変更して図形がキャンバスの外になった場合、図形がそのままキャンバスの外に残ったままで表示されることがあります。
ただし、図形を選択してドラッグや方向キーを押すと、図形がキャンバス内に移動しますが、キャンバス枠の表示は消たままなので、キャンバス内どこに戻ったかはキャンバスを表示しないと分かりません。

注)通常は描画キャンバスのサイズを変更しても、キャンバス内から外になることは無いはずなので、なにかのはずみで起こる現象のようです。
サンプル画像を作成中に発生したのですが、ほかの現象の画像をキャプチャ後に再度行っても再現せず、画像を残せませんでした。

<参考>
描画キャンバスの枠線表示が、消えたり表示されたりするのは「枠線表示なし」の設定で行っている場合です。
枠線を表示ありにした状態では消えることが無いので、表示したくない場合は、編集後に「枠線を表示なしにすることで回避可能です。

図形が用紙の外になって見えなくなった場合は、描画ツールの [書式]タブの配置の[オブジェクトの選択と表示]で、選択ウィンドウのキャンバスの下にある図形を選択して、矢印キーを押すと図形がキャンバス内に移動してきます。

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