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段組み2段で作成した文書の段の下に連続したページ番号を設定したい [Word]

通常に作成した文書を 1枚の用紙に 2ページ印刷した状態と似ていますが、2ページ印刷の場合は全体が縮小されて印刷されます。
段組みを使用してページを 2段に設定して作成した場合は、作成したサイズのまま縮小されない状態で 2ページ印刷したような文書を作成することができます。

しかし、1枚の用紙に段組みで作成した文書にページ番号を設定の場合、2ページ印刷では各ページごとに設定してあるページ番号で 1枚の用紙の左右などにページ番号も表示できますが、段組みで作成した場合は用紙1枚で作成するため、通常のページ番号の設定では1か所だけの表示となってしまいます。

2ページ印刷と同様に、段組みの段の下部などに連続したページ番号を設定したい場合は、フィールドコードを使用することで、以下のように段ごとに連続したページ番号を設定することができます。

zu062-1.jpg

段組みで作成したすべてのページにページ番号を反映するには、ヘッダーまたはフッターで作成するようにします。
ヘッダーまたはフッター部でダブルクリックをするか、[挿入] タブのヘッダーとフッターで、 [ヘッダー]→[ヘッダーの編集] または [フッター]→[フッターの編集] で、ページ番号を設定するヘッダーまたはフッターを表示します。

段組みの段に合わせてページ番号を表示するため、[挿入] タブのテキストで [テキストボックス]→[横書きテキストボックスの描画] を選択して、左右2か所に適当なサイズでテキストボックスを作成します。
テキストボックスは、描画ツールの [書式] タブで、図形のスタイルの [図形の塗りつぶし] で塗りつぶしなし、[図形の枠線] で枠線なしに設定をします。

テキストボックス内で、[Ctrl]+[F9] ([Ctrl] キーを押しながら [F9] キー) を2回押すと、グレーの網掛け状態で { { } } と表示されてきます。
下図の例は、用紙下部のフッターにテキストボックスを作成して、段の下に連続してページ番号を表示するようにフィールドコードを入力した例で、左→右の順にページ番号が表示されるようにしています。

表示された大括弧の中に、半角で { =(({ PAGE } -1)*2+1)} および { =(({ PAGE } -1)*2+2)} と入力して [Alt]+[F9] ([Alt] キーを押しながら [F9] キー) を押します。
必要に応じて、大括弧の前後またはページ番号の前後に- (ハイフン) などを追加入力します。

また、ページ番号/総ページ数という形で表示したい場合は、以下のように / と NUMPAGES を追加します。
この例では 2段組みごとにページ番号を振っているので、総ページ数も 2倍にします。
{ =(({ PAGE } -1)*2+1)} / { ={ NUMPAGES }*2 } および
{ =(({ PAGE } -1)*2+2)} / { ={ NUMPAGES }*2 }

[Alt]+[F9] キーで通常のページ番号の表示になるので、テキストボックスのサイズと位置を段の位置に合わせて配置し、ヘッダーとフッターの表示を閉じます。
ヘッダーまたはフッターに作成すると全ページに反映されます。(セクション区切りを使用の場合を除きます)
内容を再編集したい場合は、再度 [Alt]+[F9] を押します。

zu062-2.jpg

印刷する場合は、普通に1ページ/枚で印刷します。
2ページ印刷と違って、作成したサイズのままで印刷ができます。

関連の情報
用紙1枚に複数ページを割り付け印刷や拡大/縮小印刷をする方法
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[レイアウト]タブから[原稿用紙設定]ボタンが消えた時の対処方法 [Word]

Word にはマス目付きや下線付きの原稿用紙を作成できる機能が用意されていますが、何らかの原因で [レイアウト] タブにあるはずの [原稿用紙設定] が消えてしまうことがあるようです。
(Word 2013、2010 は [ページレイアウト] タブです)

そのような状態になった時は、以下に示す手順で復活できるか試してみると良いでしょう。

下図の上側は正常に表示されている場合で、下側が消えてしまっている状態です。
zu065-1.jpg

Word 原稿用紙設定はアドインとして読み込まれるので、メニューに表示されない場合は、アドインがどういう状態になっているかを確認して対処をします。

1. [ファイル] タブのオプションを選択します。
zu065-2.jpg

2. Word のオプションが表示されるので、アドインを選択すると右にアドイン内容が表示されます。
リボンメニューに [原稿用紙設定] が表示されている場合は、アクティブなアプリケーションアドイン の下にWord 原稿用紙アドインがあります。
zu065-3.jpg

3. 下にある 管理:[COM アドイン] で [設定] を指定すると COM アドインが表示され、Word 原稿用紙アドインにチェックが付いている状態が正常です。
チェックが付いていないとメニューに表示されないので、チェックを入れて [OK] とします。
Word 原稿用紙アドインの項目が無い場合は、後述する無効なアイテムになっている可能性があります。
zu065-4.jpg

4. 下図のアクティブでないアプリケーションアドイン に Word 原稿用紙アドインが表示されている場合は、前述の COMアドインの Word 原稿用紙アドインにチェックが入っていない場合です。
管理:[COM アドイン] の [設定] で、Word 原稿用紙アドインにチェックを入れるようにします。

無効なアプリケーションアドイン に表示されている場合は、何らかの理由でアドインが無効になってしまったと考えられます。
zu065-5.jpg

5. 無効なアプリケーションアドインに存在している場合は、管理:[使用できないアイテム] にして [設定] をクリックします。
zu065-6.jpg

6. 使用できないアイテムが表示されるので、ここに存在している場合は項目を選択して [有効にする] を指定します。(下図は現象を再現できないため項目がありません)
zu065-7.jpg

メニューから [原稿用紙設定] が消えた場合、通常は前述のようにアドインのチェック、または無効なアイテムからの有効化で復活できるはずです。

上記で対応できない場合は、Office の修復、再インストール、他の何らかのアプリによる影響なども考えられるので、Windows をクリーンブートした状態などで原因の切り分けを行っていくなどの対応が必要になってきます。

----- 追記 -----
PC が Surface Laptop の場合、搭載している OS が Windows 10S というもので、プレインストールされている Office Home & Business 2016 は、ストア アプリからインストールされるようになっています。
ストア アプリからインストールされる Office は セキュリティが強化されてアドインの組み込みができないため、通常の Office 2016 で使用可能な [原稿用紙設定]、[はがき印刷] などがありません。
OS を Windows 10S から Windows 10 Pro に変更すると、プレインストールされている Office のライセンスで、通常版の Office 2016 デスクトップ アプリの入手が可能となりますので、アドインも使用できるようになります。
※ Windows 10S から Windows 10 Pro への無償アップグレードが実施されていましたが、2018年3月末で終了しました。
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