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Wordで文字入力・変換がおかしい時に IMEの予測変換の文字数を確認する [Word]

使用環境による何らかの影響による場合もあるかもしれませんが、キー入力していくと確定されてしまったり、正常に日本語への変換がされない現象が発生する場合があるようです。

この現象が発生する原因の一つに、Microsoft IME の「予測変換」を使用する設定となっていることが多く見受けられます。
「予測変換」は入力した文字列パターンに一致するものがあるか探して、変換候補の文字列を表示してくれる便利な機能ですが、キー入力を素早く行って変換すると、予測候補の検索が追従できなくなって発生するのではと推測しています。

この現象が発生する場合は Microsoft IME のプロパティで、以下の手順で「予測変換」の確認を行ってみてください。

1. タスクバーに表示されている「あ」、「A」の言語アイコン、または IME言語バー上で右クリックして [プロパティ] を選択します。
言語バーに [プロパティ] ボタンを表示している場合は、そのボタンをクリックします。
zu181202-1.jpg

2. Microsoft IME の設定画面が表示されるので [詳細設定] を指定します。
zu181202-2.jpg
※「入力候補の履歴を使用する」のチェックの変更と [入力履歴の消去] は、以下の 3. の設定変更でも変わらない場合に行うようにします。

3. [予測入力]タブで、「予測入力を使用する」のチェックを外して [OK] として、変換動作を確認してみます。
 予測入力を使用したい場合はチェックしたままで、「予測候補を表示するまでの文字数」の値を大きくして変換動作を確認してみます。
zu181202-3.jpg

「予測変換」変換が影響している場合は、上記のいずれかで問題が解消できると思います。

予測候補を表示するまでの文字数の値は「1」が既定で設定されていますので、日本語の1文字以上が変換候補の検索対象になって、検索時間が増大してしまうために問題が発生しやすくなると思われます。
頻繁に使用する文字列がある場合などは、単語登録を行うようにすると良いと思います。


----- 2018-12-21 追加 -----
「予測入力」関連で Microsoft Office チームのブログに、以下のような記事が掲載されていました。
日本語入力中に Office アプリケーションが異常終了する場合がある現象について

----- 2021-1-31 追加 -----
Windows 10 で Microsoft IMEを使用で、Windows のバージョンを 2004 または 20H2 にバージョンアップした後に、Word などで文字入力動作がおかしくなった場合は、下記情報の回避策の方法で、「以前のバージョンの IMEを使う」に変更して確認を行ってみてください。
Windows のバージョンは、画面下部にあるタスクバーの検索ボックスに「winver」と入力して [Enter] を押すと表示されます。

Microsoft IME を使用している場合、Windows 10 バージョン 20H2 および Windows 10 バージョン 2004 で問題が発生する可能性があります。


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Wordの基本図形と図形の効果 [Word]

1.Wordの基本図形と図形の効果

(1) 直線的な図形の作成例
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図形の正方形/長方形、四角形などの閉じた図形の一部が開いた図形を作成する方法です。
a) 少し太い直線を作成して、前面に重ねて色を白に変更して一部が開いた図形にします。
 作成後は配置が崩れないようにグループ化をします。
b) 図形のフリーフォームで、[Shift]キーを押しながら始点から順に●点をクリックしていき、
 終点でダブルクリックして作成します。
 始点と終点部分の直線を同じ高さにするのに難点があるので、グリッド線を表示して作成や、
 [頂点の編集]で位置合わせが必要になることがあります。
c) 図形の線で直線を組み合わせて作成する場合は、[グリッドの設定]でグリッド線に合わせて
 作成するか、または「描画オブジェクトをほかのオブジェクトに合わせる」を使って作成
 します。

(2) 曲線図形の重ね合わせ
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基本図形の曲線の組み合わせで作成した例で、太い曲線を作成して [Ctrl]+D でコピーを作成します。
コピーした線の太さを細くして点線に変更し、太い曲線の前面に重ねて色を白に変更します。

(3) 円、円弧の組み合わせ
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a) 図形の一部を重ねて作成すると、一方の図形が前面になって鎖のような図になりません。
b) 円弧で作成して図の黄色のハンドルで重なる位置を調整しても、きれいにできません。
c) 180度の円弧を作成し、Ctrl+Dでコピーを作成して上下(左右)に反転した対称図形にし、
 片方を背面に、もう一方を前面に設定して、回転角度を指定して配置すると、重なりが殆ど
 目立たないきれいな図形で作成できます。

(4) 円弧と部分円
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殆どの図形は図の書式設定の3-D書式、3-D回転を使用して立体化した図形に編集することができます。
基本図形の円弧と部分円では、開いた円弧か閉じた円弧の違いがあり、3-D化したときの輪郭線の表示や、塗りつぶしをした時も違いが出てきます。
描画ツール[書式]の図形の塗りつぶしで色を指定するかどうかで、図形が円筒形の一部や円柱の一部のように見えるようになります。

(5) 円(塗りつぶしなし) ・・・ 3-Dの時は、描画ツール[書式]の図形の塗りつぶしで変わる
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円(塗りつぶしなし)の二重円を、図形の効果で3-Dにした場合は、奥行によってリング状や円筒形にできます。
描画ツール[書式]の図形の塗りつぶしで色を指定すると、右端の図形のように上面に色が付きます。

(6) 円柱と楕円 ・・・ 図形の塗りつぶしと3-D書式の奥行色設定により違ってくる
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基本図形の円柱、楕円、フローチャートの磁気ディスクで作成した円柱と円筒形は、楕円で作成した時だけ図形の効果の3-Dで円筒形にできます。
描画ツール[書式]の図形の塗りつぶしで塗りつぶしなしにすると、黄色の図形のように上面に色が付かずに、円筒形に見えるようになります。

(7) 楕円 ・・・ 塗りつぶしと効果(3-D)の組み合わせで作成した例 (球、砲弾型、円盤)
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[Shift]キー押した状態で楕円を描画すると真円を作成することができます。
図ツール[書式]タブの[図形の塗りつぶし]で、グラデーション→その他のグラデーション、または図形を右クリックして [図形の書式設定]→塗りつぶし (グラデーション) で種類の[放射]を使うと球状に見える図形を作成できます。
砲弾型は、図形の塗りつぶし(単色) の色と、[効果]の3-D書式で面取りと奥行、質感、光源の設定と、3-D回転の標準スタイルまたはX,Y,Z方向の角度の組み合わせで作成できます。
円盤は、図形の塗りつぶし(単色)の色と、[効果]の面取りと質感、光源の設定と、3-D回転の組み合わせで作成できます。
図形の枠線、3-D書式の輪郭は設定しないようにします。

(8) 直方体 ・・・ 図形の回転、反転で面の濃淡位置が変わる
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左端の図形が作成した時の状態で、塗りつぶしの色を設定すると右側面部分が暗い色になります。
濃淡のある面の位置を変更したい場合は、描画ツール[書式]の[オブジェクトの回転]で右に90度回転、左に90度回転、左右反転、上下反転で図形の向きを変更すると、濃淡の違う面の位置を変更できます。
立体のように見えますが実体は平面の図形なので、奥行きを変えたい場合は黄色のハンドルを移動して変更します。
ハンドルを移動すると四角形部分のサイズが変わるので、図形のサイズを再変更します。

正方形/長方形を作成して右クリックし、[図形の書式設定] を選択して、[効果] の3-D回転の標準スタイルまたは X, Y, Z方向の回転で視点方向を変更後、3-D書式で奥行の色とサイズを指定して3D図形にした場合は、縦横サイズと奥行を別々に指定することができます。

(9) フレーム ・・・ 3-Dの時、描画ツール[書式]の図形の塗りつぶしで変わる
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3-Dの時、描画ツール[書式]の図形の塗りつぶしで、塗りつぶしの色を設定すると前面の厚み部分に色が設定され、塗りつぶしなしにすると二重のフレーム枠に見えます。

(10) その他の基本図形
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基本図形の殆どは3-D表示が可能ですが、十字形は側面部の色が黒くなってしまいます。
数式図形の加算記号(+)図形を使用すると色を設定することが可能になります。

■図形を3-D化した時の輪郭線と塗りつぶしの色の設定
・図形の輪郭線を表示する場合、描画ツール[書式]の図形の枠線、および図形の書式設定の
 3-D書式の輪郭で設定ができます。
 図形の枠線で設定すると、線が細くならない図形があります。
・3-D図形の塗りつぶしの色設定は、描画ツール[書式]の図形の塗りつぶしは図形の前面(上
 面)、図形の書式設定の3-D書式の奥行の色は図形の側面部の色が設定されます。
・3-D図形の塗りつぶしの色は、3-D書式の質感、光源の設定で明るさや色が変わります。

(11) 図形に画像や文字を挿入した例、背景の削除も可能
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任意の図形に図形の塗りつぶしで図を挿入や、右クリックして[テキストの追加]で図形内に文字列を追加作成もできます。
挿入した画像は、図ツール[書式]の[背景の削除]で画像の背景だけを削除することも可能です。

2.オブジェクトの選択を使用した図形の選択
Wordのページ上で直接作成した図形は、[ホーム]→[選択]→オブジェクトの選択を使用して、選択範囲を指定して纏めて図形を選択することができますが、線、線矢印、線矢印:双方向の3種類は選択することができません。
描画キャンバスを挿入して、キャンバス内で作成の場合はすべての図形を選択できます。
(キャンバス内では [Ctrl]+A でもすべてを選択できます)

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[Shift]キーを押しながら追加で選択するか(カーソルが十字矢印に変化した時)、描画ツール[書式]の[オブジェクトの選択と表示]で選択ウィンドウを表示して、[Ctrl]キーを押しながら直線コネクタまたは矢印線コネクタを追加選択するようにします。
※カーソル形状が十字矢印になっていない時や、[Shift]キーまたは[Ctrl]キーを押さないで選択すると、選択図二の図形の選択が解除されてしまうので、操作時は注意が必要です。

3.線(直線)、カギ線コネクタ線
線、カギ線コネクタの図形は、図形の接続点間を結ぶためのコネクタ線という図形で、他の基本図形とは別の図形オブジェクトのため、描画キャンバス内で使用するとコネクタ線としての機能が働くようになっています。

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左図のように直接ページ上で作成すると、線やカギ線コネクタは図形の接続点を利用して図形同士を結ぶ線として利用できないため、各々独立した図形を配置しているだけになります。
カギ線コネクタは、図形の反転と90度回転で線の向きを変更して作成が必要になり、配置を変更した時は線の長さ、位置などの変更が必要になってきます。

グループ化して配置が崩れないようにするなどの対処も必要になってきますが、線とカギ線のコネクタ線はオブジェクトの選択では選択されない図形になっているため、[Shift]キーを押しながら追加選択が必要になってきます。
※オブジェクトの表示と選択のウィンドウで、[Ctrl]キーを押しながら追加選択することもできますが、図形が多いとどれが該当データかを探すのが大変になります。

右図のように描画キャンバス内で作成すると、図形の接続点で図形同士を結ぶコネクタ線として使用でき、キャンバス内で図形を移動するとコネクタ線も追従して移動するようになります。

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