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Word の配置ガイド [Word]

Word の配置メニューで、グリッドの設定の上にある [配置ガイドの使用] があるのは承知していたのですが、使ったことが無いのでどういうものか使ってみました。

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グリッド線が非表示の文書で、図形や図(画像) を挿入/貼り付けして、文字列の折り返しを四角形、前面などの自由な位置に配置できる設定でドラッグすると、段落行単位や左右余白、中央位置の時に緑色のガイド線が表示されます。

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Word の配置には図オブジェクトの位置を揃える機能があるので、PowerPoint のように図オブジェクトの位置合わせ用のガイド線は表示されませんが、文字列の折り返しが行内以外の時に、段落行で左右余白位置や中央位置に合わせる操作には使えそうです。
※グリッド線を表示している場合はガイド線は表示されません。


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Wordの文字列の折り返しと一部図形の頂点設定のバグ [Word]

Word文書に挿入/貼り付けする図(画像)や図形は、周囲の文字列の折り返しに対する各種の形式が用意されていて、うまく組み合わせて使用することで見易いドキュメントを作成することができます。
図(画像)の文字列の折り返しは、Word のオプションで形式を指定しておくことができます。
図形の一部で折り返し点(頂点)の設定にある不具合(バグ)について最後で触れておきます。

文字列の折り返しの形式
行内
文字列と同じ段落行に図/図形を配置します。
段落設定の行間が [固定値] の場合は、行間隔を超える図の一部が表示されなくなります。

■ 図/図形を行内で挿入した例(段落設定:1行の時)
図/図形と文字列の上下方向位置の関係は、段落設定の [体裁]タブの「文字の配置」により変わります。(下図は文字の配置:自動の例)
zu181223-1.png

■ 図/図形を行内で挿入した例(段落設定:固定値で 15 pt、文字の配置:中央揃えの例)
段落行の上下方向の中央の位置に、図/図形が挿入/貼り付けされます。
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四角形
図/図形の領域範囲を四角形として文字列が折り返しされます。
図/図形は任意の位置に挿入/配置することができます。
レイアウト オプションの [文字列の折り返し] で、図/図形の左右の文字列を両側、右側のみ、左側のみ、余白位置との間隔が広い側で折り返しする設定と、図/図形と文字列との間隔が指定できます。
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狭く(外周)
図/図形の外側の領域範囲で文字列が折り返しされます。
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内部
図/図形の領域範囲で文字列が折り返しされます。
狭く (外周) との違いが分かり難いので、別途違い後述します。
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上下
図/図形の上下で文字列が折り返しされます。
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背面
文字列の背面に図/図形が挿入/貼り付けされます。
背面で挿入されている図/図形の選択は、
・[ホーム]タブ → 編集 → オブジェクトの選択で図/図形をクリックして選択
・図ツール/描画ツールの [書式]タブ →配置の [オブジェクトの選択表示] で表示されるウィンドウで図/図形の名前をクリックして選択
・左余白または複数の段落行範囲をドラッグして、グレー表示された図/図形上でクリックして選択
などの方法で選択できます。
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前面
文字列の前面に図/図形が挿入されます。
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文字列の折り返しの狭く(外周)と内部の違い
挿入した図/図形の文字列の折り返しの狭く(外周)と内部は、図の周囲で文字列が折り返しされますが、殆ど違いが分からない場合があります。
図を挿入すると自動で図の周囲に折り返し点(頂点)が設定されますが、狭く(外周)の場合は折り返し点よりも内側に文字列が回り込みしませんが、内側の場合は折り返し点に沿って文字列が回り込みします。

下図を例にすると、赤丸で囲んだ部分が違っています。
なお、図を挿入すると通常は四角形の領域となるので、図の周囲の文字列は3番目のようになります。
図の周囲に沿うように文字列を折り返しするには、図ツール[書式]タブの[背景の削除]で画像周囲の部分を透明化します。
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図の周囲に自動で設定される折り返し点(頂点)を表示するには、図を右クリックして [文字列の折り返し] > [折り返し点の編集] を選択すると表示されます。
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文字列の折り返しの設定
挿入した図/図形の文字列の折り返しの設定および変更は、以下の方法で行うことができます。

(1) 図/図形を右クリックして、[文字列の折り返し] で行内、四角形、・・・、前面を選択する。
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(2) 図ツール/描画ツールの[書式]タブで、配置の[位置]または[文字列の折り返し]で[その他のレイアウトオプション]を選択し、レイアウト画面の[文字列の折り返し]で行内、四角、・・・、前面を選択する。
また、レイアウト画面では、文字列の折り返しを図/図形の両側、左側、右側、図と左右余白間が広い側の設定と、図と文字列の間隔を設定することができます。
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(3) 図を挿入する場合の文字列の折り返しは、あらかじめ設定しておくことができます。
[ファイル]タブ > オプション > 詳細設定で、右の切り取り/コピー/貼り付けにある図を挿入/貼り付ける形式で設定します。
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文字列の折り返し点の不具合 (バグ)
図/図形によって設定される文字列の折り返し点(頂点)の位置が不正な位置になり、文字列の折り返しが意図した形にならない不具合(バグ)があります。(フィードバック済みです)

例)下図はWord 2016で、文字列の折り返しを狭く(外周)で図形のリングを挿入して、上下反転、左右反転した場合の文字列の折り返しの状態です。
図形の向きによって、図形の無い部分で文字列の折り返しがされたり、文字列と図形が重なってしまうというような現象が発生します。
図形を右クリックし、[文字列の折り返し] > [折り返し点の編集] で文字列の折り返し点(頂点)を表示すると、図形と関係ない位置に折り返し点があるために、文字列が折り返しされたり図と重なっていることがわかります。
図形を選択し、描画ツール [書式]タブで [図形の編集] > [頂点の編集] は、文字列の折り返しではなく図形を編集する機能なので、図形上に頂点が表示されます。
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以前のバージョンの Word 2010 でも同様の現象が発生します。
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図形で上記のような不具合が発生する場合は、[文字列の折り返し] > [折り返し点の編集] で表示される頂点位置を、図形を囲む位置に変更することで対処可能です。
別の方法としては対処するには、不具合の発生した図形をコピーし、[貼り付け] > [形式を選択して貼り付け] で図として貼り付けして、文字列の折り返しを設定するようにします。

----- 2019-01-03 追加 -----
図形の文字列の折り返しの不具合についてフィードバックしてあるのですが、更におかしな状態になることが判明したので追記しておきます。

・半角英数字の文字列の場合と日本語の全角の文字列の場合で、文字列の折り返しの不具合の現象が異なってきます。
・図形の文字列の折り返しは「内部」を指定しているのですが、半角英数字と全角日本語の文字列内に図形がある場合では、文字列の折り返しの状態が違ってくる現象になります。
・半角英数字ないに図形がある時 ・・・「上下」を指定したような状態になり、図形の左右に文字列が折り返しされない。
・元の図形を「上下反転」と「180度回転」の場合、図形の向きは同じになるのですが、図形の文字列の折り返し点が違ってくるため、文字列の折り返し状態も違ってきます。

半角英数字の文字列内に、文字列の折り返しが「内部」の図形がある場合
zu181223-16.jpg

全角日本語の文字列内に、文字列の折り返しが「内部」の図形がある場合
zu181223-17.jpg

図/図形の文字列の折り返し点は、図ツール/描画ツールの [書式]タブにある [図形の頂点] ではなく、文字列を折り返すために図/図形の周囲に設定される点列のことです。
図/図形を右クリックメニューに、[頂点の編集] と [文字列の折り返し] > [文字列の折り返し点の編集] があり、後者で表示されるものです。

文字列の折り返しがおかしい場合は、[文字列の折り返し点の編集] で点列の位置を編集することで修正できます。(注. 全角の日本語文字列の場合)

文字列の折り返しが内部の図形の頂点と文字列の折り返し点、文字列の折り返し点の編集後の例
先頭の図形は、基本図形のリングを上下反転した図形を選択した時の範囲
2番目の図形は、図形の頂点を表示した場合
3番目の図形は、文字列の折り返し点を表示した場合 (折り返し点が図形の無い側にある)
4番目の図形は、折り返し点を編集して図形周囲に変更した場合です。

zu181223-18.png

※半角英数と全角日本語で結果が違ってくる現象についても、追加でフィードバックしておきました。

----- 2019-1-11 追記 -----
念のため、他の図形で確認してみました。
結果から見ると、図形を角度指定で回転した場合は文字列の折り返し点が崩れることが少ないようですが、左右反転・上下反転を使用すると、図形に対する文字列の折り返し点がおかしくなってしまうようです。
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----- 2019-02-01 追記 -----
Word 2016 は問題が修正されたようで、回転・反転のどちらも変わるようになっていました。
ただし、図/図形の周囲と微妙にずれていることもあるので、必要に応じて折り返し点を変更が必要になることもあります。
なお、新しい Word 2019 の場合も、図/図形で反転を使用すると図/図形のみが反転して、文字列の折り返し点は元のまま変わらない問題が発生します。
既知の問題として調査中のようなので、次期の更新などで修正されるのではないかと思います。

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