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Word のバージョンによる画像の [背景の削除] 機能の違い [Word]

挿入した画像の [背景の削除] という機能が、Word 2010 以降のバージョンにあります。
画像の必要な箇所だけ残して、不要な箇所は削除、透明化する機能で、前面で画像を配置すると、透明化された部分の背景にある文字や画像が見えるようになります。

新しいバージョンの Word 2019 では、[背景の削除] 機能が少し変更になっています。
新機能追加のある Office Premium や Office 365 に含まれる Word も同様に変わっているはずで、永続版の Office 2016 以前のバージョンは機能変更がないので、従来のままになっているはずです。

実際の例を以下に示します。
永続版の Word 2016 と Word 2019 に挿入した画像です。(左右対称の画像ですが意味はありません)

zu190306-1.jpg

図ツールの [書式]タブで [背景の削除] を指定すると、削除する領域が紫色に変わりますが、ここで違いが出てきます。
従来は、保持する領域の範囲を表す四角枠が表示されますが、Word 2019 は四角枠が無くなりました。

zu190306-2.jpg

四角枠の有無に関わらず、[(+) 保持する領域としてマーク] と [(-) 削除する領域としてマーク] を使用して、画像の不要な領域を消して、残したい部分を表示する編集が必要になります。
従来は、四角枠の位置、大きさによって、異なる場所の削除する領域の一部が表示されることがありました。
下図の例は、四角枠を変えただけで、削除する領域などの指定は行っていない状態です。

[保持する領域としてマーク] で四角枠の外側を指定すると、四角枠のサイズが変わりますが、初めから四角枠を大きめにしてやれば良いだけになってきます。
[画像の削除] で透明化しても、画像自体の領域範囲は元のままで変わらないので、四角枠自体がトリミングとも違うのであまり意味がなく、仕様変更になったように思います。

zu190306-3.jpg

[背景の削除] で不要な部分を透明化しても画像の範囲は変わらないので、画像の [文字列の折り返し] が [前面]、[背面] 以外では、透明化された部分が空白の状態になります。
無駄な領域を小さくして、文字列などとの間隔を狭く配置するには [トリミング] を使用します。

zu190306-4.jpg

大きな画像の場合は、あらかじめ画像編集ソフトで不要な領域を削除した画像にしておき、Word に挿入して [背景の削除] を行ったほうが、[トリミング] を使用するよりも Word のファイルサイズが小さくなります。


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追加したフォントが Word だけ表示されない/使用できない時の対処方法 [Word]

Windows に標準で搭載されているフォント以外のフリーフォントや、はがき作成ソフトなどに付いているフォントなどを追加した時に、Office 2016/Office 2019 の Word だけフォントボックスに表示されなかったり、フォントボックスに表示されても、文字を入力すると別のフォントに変わったり、正常に表示されなかったりする現象が発生する人がいるようです。

Windows に標準搭載の日本語用フォントは種類が少ないので追加をするのでしょうが、メモ帳、Excel、PowerPoint など、他のアプリでは正常に使用でき、Word だけ問題が発生するとのことです。

Office 2016/Office 2019 はストア版とデスクトップ版と呼ばれる 2種類があり、購入した PC に付属でプレインストールされている多くは、ストア版がインストールされています。
追加フォントの問題が発生するのはストア版の Word の場合で、デスクトップ版は正常に使用できるそうです。

ストア版とデスクトップ版の見分け方は、Windows 10 の場合はスタートを右クリックしてアプリと機能を選択、それ以外の場合は、コントロールパネルのプログラムで、インストールされている Office 製品の名称を参照すると分ります。
Microsoft Office Desktop Apps がある場合はストア版
Microsoft Office xxxxxxx 2016-ja-jp のようになっている場合はデスクトップ版です。

Office アプリで確認する場合は、[ファイル]タブのアカウントを選択して、バージョン番号の最後に書かれている文字列で分かります。
バージョン xxxx (ビルド xxxxx.xxxxx ○○○) の、○○○が Microsoft Store となってのはストア版で、クイック実行となっているのはデスクトップ版です。

ストア版の場合、フォントボックスのフォント名の右に雲マークが表示されているフォントは、追加できるフォントを意味していますが、追加できないこともあるようです。

ストア版の Office を使用していて、追加したフォントの使用で問題があるような場合は、デスクトプ版に変更して解消できることが多いようです。
ストア版の Office をアンインストールして、Office 用の Microsoft アカウントで Office.com にサインインして、マイアカウントページ (サービスとサブスクリプション) からインストールで、デスクトップ版に変更できます。

<参考情報>
Office 2016 搭載機なのに日本語フォントが少ない
ワードでのみフリーフォントが表示されない
ワードでインストールしたフォントが使えない

どうも、ストア版の Word は問題がいろいろと多いようです。

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