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互換モード時の図形移動と直線描画時の不具合 [Word]

サブスクリプション版の Office 365 製品、永続版の Office 2019、Offiice 2016、Office Premium などに搭載の Word 2019、Word 2016 で、97-2003 文書形式のファイルを互換モードで開いて、矢印方向キーまたはマウスドラッグ操作で図形の移動、編集を行うと、以下のような現象が発生します。

旧バージョンの 97-2003 文書 (*.doc) の形式で作成されたファイルを開くか、この形式で保存すると Word のタイトルバーに [互換モード] と表示されます。

互換モード時の図形操作、編集の不具合現象

■ 文字列の折返しが [行内] 以外の図形を作成して、矢印方向キーで図形を上方向または右方向に移動すると、図形のハンドルの箇所に細い点線の軌跡のような線が残る現象が発生する

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上図のように、表のセル内で方向キーで図形を移動しようとすると、水平方向、垂直方向に移動ができない現象が発生することがあります。
この現象は以前のバージョンも同様で、表のプロパティの[セル]タブで、垂直方向の配置が「上揃え」以外になっていると発生します。

標準モードの場合も、表のセル内の移動は垂直方向の配置、図形の文字列の折返しによって、自由な位置に移動できないことがあります。

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■ 描画キャンバス内で図形をコネクタ線で接続しようとした時に、図形の接続点が表示されない現象が発生する
接続点付近でドラッグしてコネクタ線が動かなければ接続点に固定されているようで、確定すると右のように表示されて、図形を移動するとコネクタ線も追従してきます。
図を選択している時は、接続点にカーソルを合わせると白抜きの四角に変わりますが、未選択の時は接続点が表示されないのでわかりずらいです。

zu190621-2.png

標準モードの場合は、図形ごとに接続点のハンドルが表示されてきます。

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■ 水平、垂直の直線(コネクタ線)の長さの変更調整ができない現象が発生する
[Shift] キーを押しながらマウスのドラッグで線分を伸長、短縮しようとすると、互換モードの時は 2倍の長さまたは極端に長い線になってしまう現象が発生します。
標準モードの時は、この現象は発生しないようです。

zu190621-3.png


最近は互換モードを殆ど使わなくなっていますが、以前のドキュメントを一部変更しようとしたときに困るので、一応フィードバックをしておきました。
気づいた方はフィードバックされるようにお願いします。


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