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Windows 11 のメモ帳アプリについて [Windows]

単純なテキストの作成、編集や、コピー/貼り付けなどで使っていますが、複数ファイルを一つのウィンドウにタブ表示で切り替えたり、別ウィンドウで表示したりできるようになっています。

保存機能については、これまで新規保存は「名前を付けて保存」で、「保存」が表示しているタブ単位の保存(上書き)となっていました。(上書き保存:未保存の時は保存ダイアログを表示)

新たにメモ帳のバージョン 11.2304.26.0 で「すべて保存」が追加されて、開いているタブのファイルを一括保存可能になりました。

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Windows 10以前のメモ帳と変わった機能
・一つの必つのウィンドウに、複数ファイルをタブ表示で切り替えでき、タブ単位や一括保存が可能になりました。
 従来と同様、別ウィンドウで表示も可能です。
・フォント設定、文字列の折り返し設定が、従来は「書式」にありましたが、設定に変更(右上の歯車アイコン)となって、表示テーマもライトモード、ダークモードの切り替えが可能になっています。
・メモ帳のバージョンは「ヘルプ」にありましたが、「設定」に表示されます。

ページ設定のヘッダー、フッター、ページ番号は印刷時のみ可能で、保存されないのは従来と同じです。

メモ帳でヘッダーとフッターのコマンドを変更する

メモ帳にある検索と置換機能は、半角、全角文字ともに、最大127文字まで指定可能です。

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Officeアプリのアカウントとバージョン情報について [Office全般]

Excel、PowerPoint、Word といった Office アプリで、ファイルのアカウントを選択すると、下図のような製品情報が表示されてきます。
Officeの製品名、Office 更新プログラム、バージョン情報、新機能(Microsoft 365のみ) の他、アカウントの管理、Officeのテーマ、ライセンス変更といった内容が表示されています。

Microsoft 365 サブスクリプションの場合
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サブスクリプションの Microsoft 365 には
 個人/家庭向け:Personal, Family
 一般法人向け: Business, Business Standard, Business Premium, Apps for Business
などがあります。

永続ライセンスの Office の場合
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サポート期間中の永続ライセンス製品は Office 2016, 2019, 2021 /【 LTSC 2021】です。
エディションは、Personal, Home & Business, Professional, 【Standard, Professional Plus】があります。
【】内は法人向けボリュームライセンス製品です。
永続版は発売時点から 10年 / 7年 / 5年といったサポート期限があります。

・更新オプション
 Office の機能、セキュリティ更新が通知されると背景が色付きで表示されます。
  今すぐ更新 ・・・ 手動で更新を適用し最新状態にします。(更新有効時は自動更新されます)
  更新を無効/有効にする ・・・ 自動更新をしない/するの無効にする/有効にするを指定します。
  更新プログラムの表示 ・・・ Webブラウザーで現在の更新のリリースノートを表示します。
  更新プログラムの表示 ・・・ なし (自動更新についてのコメントが表示されます)

・Wordのバージョン情報 (Excel、PowerPointなども同様です)
 アカウント画面には、Office の更新バージョンとインストール形式が表示されます。
  更新バージョン ・・・ 更新年月とビルド番号 YYMM (ビルド 16.0.xxxxx.xxxxx)
  インストール形式 ・・・ 形式によりインストール先が違っています。
   クイック実行:Microsoft Webサーバーからインストールのデスクトップ版を示します。
          Microsoft 365、別購入の永続版 Office はクイック実行になります。
   Microsoft Store:Microsoftストアからインストールのストアアプリ版を示します。
           ストアアプリ版は、PC搭載のプレインストール版に存在します。
  [Wordのバージョン情報] ・・・ Wordアプリごとのバージョン、32/64ビットの区別、ソフトウェア ライセンス条項が表示されます。

・新機能
 Microsoft 365 サブスクリプションのみに追加される新機能です。
 永続版の Office 2019、2021 は一部の新機能が追加されており、それ以外の機能追加はありません。

アカウント画面の [バージョン情報] の右に表示されるバージョン、ビルド番号は、形式は、Office の更新年月の特定や、以前の更新バージョンにロールバックしたい場合などに使用します。

Microsoft 365 Apps への更新のリリース情報
 Microsoft 365 Appsへの更新のリリース情報 - Office release notes | Microsoft Learn

 Microsoft 365、永続版のWindows および Macの更新バージョンの履歴を参照できます。
 日本語より英語情報へ反映されることが早いため、上記 URLの ja-jp を en-us に変更で英語情報を参照できます。

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Officeの更新で問題となった可能性が考えられる場合に、リリース情報から更新時期ごとのバージョンを参照して、以前の更新バージョンにロールバックして問題が再現するかで、更新による問題かどうか切り分けして、更新によるものかを判断したい場合などに使います。

以前の更新バージョンに戻す手順 (クイック実行版)
(1) 開いている Office アプリは、ファイルを保存して閉じておきます。
  Office の更新のリリース情報で、以前の更新バージョンのビルド番号をメモしておきます。

(2) 検索ボックスに cmd と入力して、コマンドプロンプトを管理者として実行します。
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(3) ユーザーアカウント制御が表示されるので [はい] を指定します。
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(4) コマンドプロンプトに、以下のコマンドを入力して実行します。
  b) のコマンドで、メモした以前のバージョンのビルド番号を指定し、実行するとロールバックの更新が開始されます。

 a) cd %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
 b) officec2rclint.exe /update user updatetoversion=16.0.xxxxx.xxxxx

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(5) 指定したビルドのダウンロードが開始されます。
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(6) ダウンロードを完了すると更新が開始されます。
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(7) 適用の完了で、以前の更新バージョンに変わります。
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(8) Office アプリを起動して、ファイルのアカウントで更新バージョンを確認して、自動更新で最新に戻らないように、[更新オプション] で一時的に自動更新を無効に設定しておきます。
 更新バージョンで問題の有無を確認して、更に以前の更新バージョンに戻すか、最新のバージョンに更新して、更新の影響かどうか切り分けを行ってから、自動更新を有効に戻しておくようにします。

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Office アプリの起動時にスタート画面を表示・非表示にする設定 [Office全般]

Word、Excedl、PowerPoint などの Office アプリを起動したときに、新規テンプレートと最近使ったアイテムのスタート画面 (バックステージ ビュー) の表示と、新規作成の白紙文書の画面のどちらを表示するかを設定することができるようになっています。

Word 2021 を例に説明していますが、Excel、PowerPoint などの他のアプリにも同じ設定があります。

Word 2021 のスタート画面の表示例
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Word 2021 の新規作成文書の画面例
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Office アプリを起動したときに、「スタート画面を表示する/しない」の設定をする場所は、オプションの設定のアクセスビリティアプリケーションの表示設定があります。
ファイルタブのオプション (またはその他のオプション) からアクセシビリティを選択すると、アプリケーションの表示設定に「このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する」があります。

Publisher は、オプションの全般起動時の設定に、「Publisher の起動時に新規作成用のテンプレート ギャラリーを表示する」がこれに該当します。
チェックボックスにチェックを入れると、起動時にスタート画面が表示されるようになります。

起動時にスタート画面を表示しないで、新規の白紙画面表示にしているときは、ファイルタブの新規、または開くで新規のテンプレートまたは最近使ったアイテムを表示することができます。
新規作成が多いときは、スタート画面を表示しないで直接白紙画面を表示するようにしたほうが、一手間だけですが操作と余計な思考を減らすことができます。

Word 2021 のオプション-アクセスビリティ画面
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Office の搭載パソコン購入と譲渡について [Office全般]

しばらく前にも記事を書きましたが、Microsoft Office を搭載のPC購入や、以前の使用者からの譲渡による場合、基本的にPCに搭載されている Office は再利用できなくなっています。

Office 付きパソコンの譲渡と Office を再インストールする方法

2021年8月以降、新しい Office の認証方式が順次デジタル認証方式に変わって、このタイミングに合わせて譲渡サービスも廃止となったようで、Microsoft アカウントに紐づけされるタイプの製品から順次適用されているようです。

以下は Microsoft でサポート業務を行われている方のブログ記事からの引用ですが、Office 2013, 2016, Premium は従来通り譲渡手続き可能と書かれていますが、Office 2013 以前はサポート終了、Office 2016 以降はサポートの有償の譲渡サービスを終了、ライセンス認証方式の変更などにより、現在はすべての Office の譲渡はできなくなっています。

Microsoft Office の認証方式が変わりました。(2021年11月22日)

このため、個人ユーザー同士の譲渡、中古PC販売業者やフリーマーケット、オークションなどに出品されているPCに搭載されている Office は、元のユーザーの Microsoft アカウントにライセンスが紐づけされていた場合はアカウントの変更もできないため、元のユーザーのアカウントをそのまま使用する以外は、再インストール、ライセンス認証などができなくなります。

Microsoft アカウントには個人情報が含まれていますので、Microsoft アカウントごとの譲渡は現実的ではないと思いますので、結論としては新たに Office の購入が必要になります。

再購入の場合、Office 20xx 永続ライセンスはサポート期限 (発売後5年間) がありますので、時期が遅くなるほど、セキュリティ更新など問題なく使える期間が短くなってくるため、コストを含めて注意が必要です。
サブスクリプションの Microsoft 365 Personal は使用できるPC台数やアプリの種類と新機能が多く、大容量OneDrive、無料の問い合わせなどがあり、年単位での自動更新による2~3年の使用で、買い切りの永続版と同等のコストになるので、良く調べて購入されたほうが良いでしょう。

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Microsoft Office 搭載の中古PCを購入の場合は、以下のマイクロソフト認定再生 PC 事業者から、Office 搭載PCを購入するか、新規に Office 単体のパッケージ版またはサブスクリプション版を購入する必要があります。
新規購入は除いて、認定事業者以外からの中古PCを購入する時などは、Office は無いものとして購入が必要になってきます。

安心して利用できる再生 PC

上記で個人向け中古PCを扱っている (株)メディエーター(パソコン市場) ですが、Microsoft Office 搭載またはカスタマイズで追加の Office は、価格からみて量販店などで販売されているプレインストール版の Officeと同じになるようです。
(株)ユニットコム (パソコン工房) の場合は、Office は別売りになっています。

個人向けのPCに搭載の Office は、プロダクトキーカードあり/なし のいずれも、一部を除いて初回の設定で Microsoft アカウントを使用します。
上記の認定再生PCに付属の Office は、新規購入で譲渡ではないため正規のライセンスを取得して使用できますが、それ以外の業者、個人から購入の場合は、非正規品の Office である可能性が高いか、以前の使用者の Office を消去しないまま転売の可能性が高いので、無駄な出費にならないように注意したほうが良いでしょう。

Office を単独で購入する場合も、正規品を扱っている量販店、Microsoft のWebサイトなどの販売価格を参考にして、大きく違う場合は非正規品である可能性が高いので注意しましょう。
Office は一定期間ごとにライセンスがチェックされるので、非正規品はインストールやライセンス認証されずに使えなくなります。

Web サイトで良く見受ける Office Standard 20xx、Office Professional Plus 20xx は、法人専用のボリュームライセンスの製品で転売も禁止のため、Web 上での販売しているのはすべて非正規品です。
また、一般ユーザー向けの Office 製品も1台用で販売しているものがありますが、これもすべて非正規品です。
1台用は新規購入の PCに搭載の場合だけで、Office 単独で購入する正規のパッケージ版、ダウンロード版は 2台/1ユーザーです。

こういった Office 製品を販売している Web サイトからの購入は、ダウンロードが多いですが、PCの情報が盗まれたりするものが仕込まれている場合もあるので、正規の販売店で正規品を購入するようにしましょう。

非正規品の Office にご注意ください。

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図を挿入/貼り付けする形式と文字列の折り返しの設定 [Word]

Wordに図(画像)を挿入/貼り付けする方法と、文字列の折り返しの関係についてのメモです。

Wordに図を挿入/貼り付けする方法としては、
(1) 挿入タブの[画像]で、このデバイス、ストック画像、オンライン画像から画像を選択して挿入
  このデバイス:PCのピクチャーフォルダーなどに保存している画像
  ストック画像:ロイヤリティフリーで著作権を気にしないで使える画像
  オンライン画像:bing検索でWebから収集した画像を含むので、利用時は著作権に注意が必要
(2) Webブラウザーで表示の画像を右クリックして、「画像のコピー」でコピーして貼り付け
  著作権のある画像もあるので、利用時は注意が必要
(3) 他のアプリから画像をコピーして貼り付け
(4) [Windows]キー+Shift+S または Snipping Tool を使用して、画面の一部をコピーして貼り付け
(5) Print Screen/PrtSc、またはAlt+Print Screen/PrtSc キーにより、デスクトップ画面全体、またはアクティブなアプリの画面のスクリーンショットをコピーして貼り付け
といった方法があります。

Word に図を挿入/貼り付けする形式(文字列の折り返し)は
 ・行内
 ・四角形 / 四角
 ・狭く / 外周
 ・内部
 ・上下
 ・背面
 ・前面
の 7種類のどれかを指定することができます。

通常は、ファイルタブ > オプションで Word のオプションを開き、詳細設定の切り取り、コピー、貼り付けセクションの「図を挿入/貼り付ける形式」に設定されている形式で挿入/貼り付けされます。
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挿入されている図形を右クリックして、[文字列の折り返し] > [既定のレイアウトとして設定] で、上記オプションの 「図を挿入/貼り付ける形式」に設定することができます。

コピーした画像は、Ctrl+V、[ホーム]タブの[貼り付け]、右クリックメニューの貼り付け、Word のクリップボード、Windows+V のクリップボードなどで挿入/貼り付けできます。
文字列の折り返しは、通常は「図を挿入/貼り付ける形式」になります。
(2) の Webブラウザー (Microsoft Edge使用) 上で表示の画像を「画像のコピー」でコピーして、クリップボードから貼り付けすると「行内」で貼り付けされます。
レイアウト オプション、または文字列の折り返しで、画像ごとに変更することはできます。

Windows のクリップボード(Windows+V) と Office のクリップボード
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文字列の折り返し
行内
文字通り段落行の一部として、行の途中に画像を挿入/貼り付けします。
段落の設定が「固定値」の場合は、画像の上部が途切れることがあります。

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※「行内」で挿入した画像は行方向のみ移動ができ、自由な位置への移動はできません。

四角形
画像を四角の領域で挿入/貼り付けします。
左右の文字列は、[レイアウトの詳細設定] の [文字列の折り返し] で、両側、右側、左側、広い側(左右余白との距離が大きい側) をしてできます。

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※左右余白への移動・配置はできますが、上下余白への移動・配置はできません。

狭く/外周
画像周囲に沿って、文字列が配置されます。

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内部
「狭く」と似ていますが、画像によっては内側にも文字列が配置されます。

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上下
行の途中に画像だけを配置します。

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背面
文字列や他のオブジェクトの背面側に配置されます。
画像のクリックで選択できない場合は、[ホーム]タブの選択、または [図の形式]タブで、[オブジェクトの選択と表示] で選択ウィンドウを表示して、図の名前を選択することができます。

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前面
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※「前面」で配置の図に透明色を指定すると、透明化した部分が透けて見えるようになります。

狭く/外周と内部の違い
大きな違いは、文字列が画像の周囲と内部に回り込みするかです。
[折り返し点の編集]で画像周囲の頂点を表示すると、文字の回り込みの状態がわかります。
折り返し点(画像周囲の頂点)は、移動、追加ができますが、削除はできません。

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※行内以外の画像では [折り返し点の編集]が可能ですが、文字の折り返し設定が[狭く]に変わります。

画像と文字列の間隔
四角、狭く/外周、内部の画像と文字列との間隔は、画像を右クリックして、[レイアウトの詳細設定] または [文字列の折り返し] の [その他のレイアウトオプション] でレイアウトを表示して、 [文字列の折り返し]タブで、文字列との間隔で設定できます。
左右の折り返しは、画像のどちら側に文字列を表示するかの指定です。

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文字列の折り返しの設定は、以下の個所から設定できます。

(1) 画像右の [レイアウト オプション] で設定
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※詳細表示は、上記のレイアウト設定画面が表示されます。

(2) 画像を選択して、[図の形式]タブの[文字列の折り返し]で設定
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(3) 画像を右クリックして、[文字列の折り返し] で設定
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<関連の情報>
Office ドキュメントに挿入する画像を作成または検索する - Microsoft サポート

Word で画像の周囲で文字列を折り返す - Microsoft サポート

Word でテキストを折り返し、画像を移動する - Microsoft サポート

画像の既定の文字列の折り返し設定を変更する - Microsoft サポート

レイアウト オプション - Microsoft サポート
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Microsoft Office が 6月1日から価格改定 [Office全般]

すでに Web サイトには多数の情報が出ていますが、一般ユーザー向けの Office 製品が 6月1日から値上げとなるようですね。

コンシューマ向け Microsoft 365 および Office 製品の価格改定について

Office 2021 の発売時に、以前のバージョンより少し高くなっていましたが、サポート期間も以前と比べて半分の期間になっているので、買い替えが必要な期間が短くなるので、これも金額に現れない値上げといえるので、個人利用者にとっては出費が増えてきますね。

Office 2016 以前:メインストリームサポート 5年、延長サポート 5年の10年間
Office 2019 :メインストリームサポート 5年、延長サポート 2年の 7年間
Office 2021 :メインストリームサポート 5年のみ

上記は発売開始後の期間で、メインストリームサポートは機能修正とセキュリティ更新、延長サポートはセキュリティ更新の行われる期間です。

PC搭載のプレインストール版は、PC価格に含まれた価格になっていて、PC価格も変動するので正確なところは分かりません。
直販サイトなどで Office なしと Office 付きで見積もりして、値上げ前と比べると分るかもしれません。

--- 2023-05-25 追記 ---
既に Microsoft 365 サブスクリプションを利用している場合、5月中に駆け込みで購入・追加しても、残期間に追加されるのではなく、現在と値上げ後の価格差分だけ調整された期間になるようです。
Microsoft 365 Family、Microsoft 365 Personal、またはMicrosoft 365 Basicを切り替える

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任意の文字数と行数のマス目付き原稿用紙の作成方法(5) [Word]

以前に任意の文字数と行数のマス目付き原稿用紙の作成方法を紹介してきました。
 任意の文字数と行数のマス目付き原稿用紙を作成する方法 (2)
 任意の文字数と行数のマス目付き原稿用紙を作成する方法 (3)
 任意の文字数と行数のマス目付き原稿用紙を作成する方法 (4)

今回、図形の整列機能を使って、マス目用の図形を作成する方法を紹介します。
従来の方法は、配置する図形ごとにレイアウト位置を設定を行う方法でしたが、図形の整列機能を使用することで、図形ごとの位置設定操作が不要となるため、簡単に作成することができます。
既存の原稿用紙を利用しての作成、編集にも応用できます。

原稿用紙のマス目の大きさと位置の求め方
作成する原稿用紙は、Wordの[原稿用紙設定]機能と同じで、任意の文字数と行数に合わせてマス目の図形を作成します。

1. 用紙サイズ
用紙サイズはA4(210mm×297mm)で、余白量は上下25.4mm、左右30mmとしています。
マス目を作成して文字を入力する本文領域のサイズは、(用紙サイズ-余白量) となるので、
縦書き、横向き用紙は、横方向: 297-30×2 = 237mm
           縦方向: 210-25.4×2 = 159.2mm
横書き、縦向き用紙は、横方向: 210-30×2 = 150mm
           縦方向: 297-25.4×2 = 246.2mm
のサイズになります。

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 図1 縦書きと横書きの領域サイズ

2. ページ設定
新規作成または原稿用紙のコピーを利用する場合は、最初に [レイアウト]タブの [ページ設定] で、原稿用紙用のページ設定をします。
・[用紙]タブで、用紙サイズを A4 に設定
・[その他]タブで、ヘッダーとフッターの用紙端からの距離を 0mm に設定
・[余白]タブで、用紙の印刷の向き、余白を上下 25.4mm、左右 30mmに設定
・[文字数と行数]タブで、文字方向(縦書き、横書き)、文字数と行数の指定を「原稿用紙の設定にする」に設定して、文字数と行数を設定
・必要に応じて、文字数と行数を指定する前に、[フォントの設定] で使用フォントとサイズ (既定は10.5pt) を指定します。
・[段落の設定] の [インデントと行間隔]タブで、行間は既定の1行とします。

3. マス目用の枠線図形
原稿用紙のマス目は、下図のように3種類の長方形図形A, B, C (以下図形A, 図形B, 図形C) と外枠図形の組み合わせでヘッダーに作成します。
外枠図形以外はすべて白で塗りつぶしした図形で、横長と縦長の複数の長方形図形を、上下または左右の余白間の長さで、文字数および行数分作成して、図形全体をグループ化して作成します。
グループ化された状態のままで、一部の図形を選択して、図形サイズ、位置変更、追加、削除などの編集を行うこともできます。
注)文字数と行数によっては、マス目が正方形ではなく長方形になります。

  (縦書き用)         (横書き用)

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 図2 縦書きと横書きのマス目用図形

作成する図形の線の太さは 0.5~1pt、文字列の折り返しはすべて「前面」で作成します。
[ファイル]タブ→オプション→詳細設定で、切り取り、コピー、貼り付け欄の、図形を挿入/貼り付ける形式で [前面] に設定しておくことができます。

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 図3 Wordのオプションの文字列の折り返しの設定

図形A (文字区切り用)
縦書き用:横方向は本文領域の横幅、縦方向は(本文領域の高さ/文字数+0.2~1mm)のサイズで、文字数分作成して、整列で均等に配置します。
横書き用:縦方向は本文領域の高さ、横方向は(本文領域の横幅/文字数+0.2~1mm)のサイズで、文字数分作成して、整列で均等に配置します。

作成した先頭と最後の図形を領域両端部の位置に配置してから、図形Aをすべて選択して整列して、最後の図形だけサイズを変更します。
塗りつぶしした図形が均等間隔で配置されるので、図形幅を大きくした部分が重なって、文字を区切る線の太さが一定に見えるようになります。

図形B、図形C (行区切り用)
縦書き用:横方向は (本文領域の横幅/行数‐図形Aの幅)、縦方向は本文領域の高さのサイズで、行数+1個分作成して、整列で均等に配置します。
横書き用:縦方向は本文領域の横幅、縦方向は (本文領域の高さ/行数-図形Aの幅) のサイズで、行数+1個分作成して、整列で均等に配置します。

図形Bは図形Aの前面に作成します。(図形Aを作成配置した後に作成すると前面になります)
作成した先頭と最後の図形Bの位置を、両端部に図形幅の中央を配置し、図形Bをすべて選択して、整列で均等に配置します。
図形Bが均等に配置されてマス目が構成されるので、両端部の図形Bの幅を1/2の幅に変更して、領域両端部内側に配置します。(図形C)
図形B, Cは塗りつぶし図形で、図形Aの前面に配置しているので、整列配置により文字ごとのマス目の四角枠が構成されます。

外枠図形
塗りつぶしなしの長方形図形で、マス目図形の外枠を囲む図形を作成します。
図形の整列は 0.1~0.3mm程度位置のばらつきが出るので、マス目用の図形外周の微妙なずれを隠して、きれいなマス目に見えるようにしたい場合に有効です。

その他
ページ番号などが必要な場合は、ヘッダーまたはフッターのマス目の上下側に、枠線なしのテキストボックスを作成して、現在の位置でページ番号の挿入や、文字列を作成するようにします。
作成した図形はすべて選択してグループ化します。テキストボックスは含めても別でも構いません。
これにより、[原稿用紙設定]で作成するマス目付きの原稿用紙と同じスタイルで、任意の文字数と行数の原稿用紙を作成できます。

4. 原稿用紙の設定と図形サイズの算出
原稿用紙のページ設定、文字数と行数に対してのマス目用図形のサイズ算出方法、図形編集で使用するリボンを示します。

作成手順の概要
(1) ページ設定でマス目付き原稿用紙用の設定と、段落の設定の行間を1行に設定します。
(2) 文字数と行数に対して、作成する図形のサイズを求める。
(3) 文字列の折り返しは前面で、ヘッダーに図形A、図形B、図形C、外枠の順に図形を作成する。
(4) すべての図形を選択してグループ化する。
(5) 必要に応じて、ページ番号などを挿入して作成完了です。

(1) 図形の編集に使用するリボンメニュー
図形の作成は、[挿入]タブ→[図形]で、基本図形の正方形/長方形で、適当なサイズの図形を挿入します。
図形は薄青で塗りつぶしされた図形となるので、[図形の書式]タブで図形の塗りつぶしの色、枠線の色と太さ、サイズと位置の編集を行います。
図形が選択されていると、下図の[図形の形式]タブが表示され、図形の編集の殆どはここにあるコマンドを使って編集します。

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 図4 図形の書式タブのリボンメニュー

上図の右端にある[レイアウト位置]は、[位置]→[その他のレイアウトオプション]と同じで、オブジェクトの位置を編集するレイアウト画面を表示するコマンドです。
オプションのリボンのユーザー設定で、コマンドの選択を[すべてのコマンド]または[リボンにないコマンド]として、[その他のレイアウトオプション...(レイアウトの詳細設定)]コマンドを選択して、リボンのユーザー設定の[ツール タブ]の描画ツール、図形の書式に新しいグループでコマンドを追加したものです。

(2) 原稿用紙用のページ設定
[レイアウト]タブのページ設定ダイアログボックスで、ページ設定画面を表示します。

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 図5 レイアウトタブのページ設定

 [その他]タブで、用紙端からの距離のヘッダー、フッターを 0mmにします。
 [用紙]タブで、用紙サイズを A4 にします。
 [余白]タブで、印刷の向きを縦/横、余白の上下を 25.4mm、左右を 30mmに指定します。
 [文字数と行数]タブで、文字方向を横書き/縦書き、文字数と行数の指定を原稿用紙の設定にするにして、文字数と行数を指定します。
 使用するフォント、サイズを変えたいときは、先に[フォントの設定]でフォントを変更してから、文字数と行数を設定するようにします。
 縦書きの時は横向き用紙、横書きの時は縦向き用紙を選択します。
 図形の位置、サイズの設定、整列を行うため、ズーム表示は 100%で作成するようにします。

(3) 作成する図形A,図形B,図形Cのサイズを求める
文字数×行数は25字×30行を例にしていますので、作成したい値にしてください。

縦書き、横向き用紙の場合
 図形A: 用紙の縦方向領域/文字数から、1文字分の図形サイズ(長さと幅)を求める
     横幅: 用紙横サイズ-左右余白 297-30×2=237mm
     縦幅: (用紙縦サイズ-上下余白)/文字数 (210-25.4×2)/25≒6.37mm
 図形B: 用紙の横方向領域/行数と、図形Aの1文字の幅から、行区切りの図形サイズを求める
     横幅: (用紙横サイズ-左右余白)/行数-図形Aの縦幅 (297-30×2)/30-6.37=1.53mm
     縦幅: 用紙縦サイズ-上下余白 210-25.4×2=159.2mm
 図形C: 左右両端部の図形で、図形Bを作成後に位置と横幅サイズを編集して作成

横書き、縦向き用紙の場合
 図形A: 用紙の横方向領域/文字数から、1文字分の図形サイズ(長さと幅)を求める
     横幅: (用紙横サイズ-左右余白)/文字数 (210-30×2)/25=6mm
     縦幅: 用紙縦サイズ-上下余白 297-25.4×2=246.2mm
 図形B: 用紙の横方向領域/行数と、図形Aの1文字の幅から、行区切りの図形サイズを求める
     横幅: 用紙横サイズ-左右余白 210-30×2=150mm
     縦幅: (用紙縦サイズ-上下余白)/行数-図形Aの横幅 (297-25.4×2)/30-6=2.2mm
 図形C: 左右両端部の図形で、図形Bを作成後に位置と横幅サイズを編集して作成

5. マス目用図形の作成手順詳細
縦書き、横向きのA4用紙で、25文字×30行の原稿用紙を例にして、詳細の作成手順を示します。
異なる文字数、行数としたいときは、(2) 作成する図形A,図形B,図形Cのサイズを求めるの方法でサイズを求めて、必要個数の図形を作成します。

(1) ヘッダーを表示する
改ページしたページにマス目枠を表示可能とするため、図形はヘッダーに作成するようにします。
用紙の上余白部でダブルクリックして、ヘッダー表示にします。
[挿入]タブの [ヘッダー]→[ヘッダーの編集]でも、ヘッダーを表示できます。

(2) マス目用図形の作成
マス目用の図形は、文字区切り用の図形A、行区切り用の図形B、行区切り両端部の図形C、図形全体を囲む外枠の順に作成して、グループ化します。

(3) 図形A (文字区切り用) の作成
最初に文字区切り用の図形を作成します。(サイズ、位置の値は25文字用の例です)

(3-1) 1文字目用の図形を作成
[挿入]タブ→[図形]→四角形の正方形/長方形を選択して、ヘッダーに適当なサイズで長方形を作成します。
青色で塗りつぶしの図形が作成されるので、[図形の書式]タブで塗りつぶしの色を白、枠線の色と太さ(0.5~0.75pt)を設定します。

  zu230514-6.png
 図6 文字区切り用図形Aの作成

(3-2) 図形サイズと位置の設定 (1文字目用)
図形Aは一部を重ねて配置するため、[図形の書式]タブのサイズで縦幅を7mm、横幅を237mm に設定します。
[位置]→[その他のレイアウトオプション]→レイアウト画面の [位置]タブで、水平方向の右方向の距離を30mm、基準をページに、垂直方法の下方向の距離を25.4mm、基準をページに設定します。
※図形の右に表示される [レイアウト オプション]ボタン→詳細表示でも、レイアウト画面を表示できます。

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 図7 文字区切り用図形Aのサイズ設定

(3-3) 図形Aをコピー作成
先頭の図形が選択されている状態で、Ctrl+Dキーを24回押して25文字分の図形をコピー作成します。
図形の文字列の折り返しは、コピーした順に前面の配置になります。

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 図8 文字区切り用図形Aのコピー作成

(3-4) 最後にコピー作成した図形位置の設定
図形Aの整列用に、最後にコピー作成した図形位置を下余白側の位置に配置します。
図形は縦幅サイズを大きくしているので、大きくした分だけ位置を下余白側にはみ出すように配置します。
[位置]→[その他のレイアウトオプション]→レイアウト画面の[位置]タブで、水平方向の右方向の距離を 30mmで基準をページに、垂直方向の下方向の距離を 210-25.4-6.4=178.2mm (用紙高さ-下余白-1文字の高さ) で基準をページに設定します。(0.1mm単位に四捨五入)

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 図9 文字区切り用図形Aを整列用位置に設定

(3-5) すべての図形を選択
[図形の書式]タブで[オブジェクトの選択と表示]を指定して、選択ウィンドウを表示します。
Ctrl キーを押して、選択ウィンドウで図形の名前をクリックしていき、すべての図形を選択します。
Shift キーを押して、直接図形を選択することも可能ですが、選択ウィンドウのほうが楽に選択できます。
Ctrl または Shift キーは、選択が終わるまで押したままにします。

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 図10 図形Aをすべて選択

オブジェクトの選択で、多数の図形範囲をドラッグ操作で一度に選択できるのは、描画キャンバス内に作成の場合という制限があり、図形の整列も描画キャンバス内では問題があるため使っていません。
このため、図形ごとの指定ですべてを選択が必要になりますが、多くの図形が重なった状態になっているので、直接図形をクリックして選択するよりも、選択ウィンドウで選択する方が確実に選択ができます。

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 図11 図形の選択ウィンドウ

図形の文字列の折り返しを「前面」としている場合、後から挿入、コピーした図形が前面になり、選択ウィンドウの上側に表示されます。
図形の名前をドラッグ、または[⋁][⋀]で順番を変えることも可能で、上側にある図形が前面になります。
図形の名前は既定の名前になりますが、右図ように任意の名前に変更することもできます。

(3-6) 選択した図形の整列配置
図形をすべて選択して、配置の [オブジェクトの配置]で [左揃え] と [上下に整列] を指定して、図形を均等に配置します。

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 図12 文字区切り用図形を左揃え、上下に整列

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 図13 オブジェクトの配置の整列メニュー

(3-7) 最終図形サイズの変更
下余白側に作成した図形は、整列配置のため下余白側にはみ出しているので、サイズで図形の高さを 1文字分の高さ 6.4mm に変更します。
以上の操作で、マス目用の文字単位を区切る図形Aを、縦方向に均等配置して作成できます。

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 図14 最後の文字用図形Aのサイズを変更

(4) 図形B (行区切り用) の作成
 次に、行方向を区切るマス目用の図形Bを作成します。(サイズ、位置の値は30行の例です)

(4-1) 先頭図形の作成
作成する手順は文字区切り用の図形Aを作成する方法と殆ど同じで、[挿入]タブ→[図形]の四角形で、適当なサイズの正方形/長方形を作成します。図形は図形Aの前面に作成されます。
図形の塗りつぶしを白、枠線の色と太さを図形Aと同じに設定します。

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 図15 行区切り用図形Bの作成

(4-2) 図形サイズと位置の設定
[図形の書式]タブのサイズで、図形Bのサイズを横幅 1.53mm、縦高さ 159.2mmに設定します。
図形のコピー作成は右方向に作成されるため、左余白側に幅の半分だけはみ出すように配置します。
[位置]→[その他のレイアウトオプション]→レイアウト画面の[位置]タブで、図形Bの幅の半分が左余白にはみ出すように、水平方向の右方向の距離を -0.8mm (1.53/2≒0.8)で基準をページに、垂直方向の下方向の距離を 25.4mmで基準をページに設定します。
※図形の右に表示される [レイアウト オプション]ボタン→詳細表示でも、レイアウト画面を表示できます。

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 図16 行区切り用図形Bのサイズと位置の設定

(4-3) 図形Bをコピー作成
図形が選択されている状態で、Ctrl+Dキーを30回押して31個(30行分)の図形をコピー作成します。
図形の文字列の折り返しは、コピーした順に前面の配置になります。

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 図17 行区切り用図形Bのコピー作成

(4-4) 最後にコピー作成した図形位置の設定
図形Bの整列用に、最後にコピー作成した図形位置を右余白側の位置に配置します。
配置する位置は (4-2)と同様に、図形幅の半分だけ右余白側にはみ出すように配置します。
[位置]→[その他のレイアウトオプション]→レイアウト画面の[位置]タブで、水平方向の右方向の距離を、用紙横幅-右余白-図形幅/2の 297-30-1.53/2=266.2mmで基準をページに、垂直方向の下方向の距離を 25.4mmで基準をページに設定します。(0.1mm単位に四捨五入)

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 図18 行区切り用図形Bを整列用位置に設定

(4-5) すべての図形Bを選択
選択ウィンドウで、Ctrlキーを押したまま図形の名前をクリックして、31個のすべての図形Bを選択します。
選択ウィンドウの図形の名前は、先頭から31個が図形Bになっています。

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 図19 行区切り用図形Bをすべて選択

(4-6) 図形を上揃えで配置
図形Bをすべて選択した後、配置の[オブジェクトの配置]で、上揃えを指定して図形を同じ高さに配置します。
 
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 図20 行区切り用図形を上揃えに整列

(4-7) 図形を左右に整列
続けて、配置の[オブジェクトの配置]で[左右に整列]を指定して、左右方向に図形を均等間隔に配置します。

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 図21 行区切り用図形を左右に整列

(4-8) 左右両端部の図形の編集
左右両端部の図形Bの横幅を [図形の書式]タブのサイズで半分に変更して、両端部の余白境界の内側位置に配置します。(両端部の図形Bを図形Cとします)

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 図22 両端部の図形Bのサイズと位置編集

30行の場合
左端側:図形の幅を1/2にして、レイアウト位置を30mmの位置にします。
右端側:図形の幅を1/2にして、レイアウト位置を266.2mmの位置にします。
    (用紙幅-右余白-図形Bの幅/2)=297-30-(1.53/2)=267-0.8=266.2mm

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 図23 左端側と右端側の図形Cのサイズと位置の変更

(5) 外枠図形の作成
図形のサイズ、位置の指定した値が微小量異なり、外周部が一直線にならない場合があります。
マス目の枠線の見栄えを良くするため、外周を囲む長方形を作成します。

(5-1) 長方形図形を作成
[挿入]タブ→[図形]→四角形の正方形/長方形を選択して、適当な位置に適当なサイズの四角図形を作成します。
[図形の書式]タブの [図形の塗りつぶし]で塗りつぶしなし、[図形の枠線]で枠線の色、太さを設定します。
マス目図形のサイズと位置の微小な誤差、整列によるばらつきを隠す手目、外枠図形の枠線の太さはマス目図形と同じか、少し太めに設定します。

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 図24 外枠用図形の作成

(5-2) 外枠図形のサイズ、位置を設定
[図形の書式]タブのサイズで、高さを 159.2mm、横幅を237mmに設定して、[位置]→[その他のレイアウト オプション]→レイアウト画面の[位置]タブで、水平方向の右方向の距離を30mmで基準をページ、垂直方向の下方向の距離を25.4mmで基準をページに設定します。

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 図25 外枠用図形サイズと位置の設定

(6) 図形のグループ化
選択ウィンドウで、Ctrlキーを押したまま、表示されている図形の名前をクリックして、すべての図形を選択します。
[図形の書式]タブで、配置の[オブジェクトのグループ化]→グループ化を選択してグループ化します。

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 図26 すべての図形を選択してグループ化

(7) ページ番号の挿入 (必要時)
ページ番号を挿入して、複数ページに渡って表示したい場合は、ヘッダーのマス目枠の上部または下部に横書きテキストボックスを挿入して、塗りつぶしなし、枠線なしにします。
テキストボックスは、図形の作成と同様に適当なサイズで作成して、[図形の書式]タブでサイズとレイアウト位置を設定します。
テキストボックス内に [挿入]タブ→ページ番号または[ヘッダーとフッター]タブ→[ページ番号]の [現在の位置] でページ番号を挿入して、位置は段落の左揃え、右揃えなどで指定し、サイズ(高さ)は文字フォントサイズに合わせて調整します。
※下図の例では、テキストボックスの枠線を表示していますが、実際は枠線なしにします。

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 図27 ページ番号、文字列入力用のテキストボックス

[挿入]タブ→ページ番号はヘッダーまたはフッターに挿入されるため、でページの上部、ページの下部で挿入すると、マス目用の図形が表示されなくなります。
すべてのページに同じ文字列を表示したい場合も、テキストボックス内に作成するようにします。

(8) ヘッダーの編集表示を閉じる
[Esc]キーを押すか、[ヘッダーとフッター]タブの [ヘッダーとフッターを閉じる]を指定して、本文の入力・編集画面に戻ります。
[ファイル]タブ→[名前を付けて保存]で、適当な名前を付けてファイルに保存します。

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 図28 作成した原稿用紙

6. 横書き、縦向きの原稿用紙
ページ設定(横書き、縦向き用紙)、図形のサイズと配置位置、整列方向が変わるだけで、縦書きの場合と同じ手順で作成できます。

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 図29 横書き原稿用紙の例

補足
今回の方法では、図形の整列のために、すべての図形Aの選択、すべての図形Bの選択、グループ化のためにすべての図形を選択と、多数の図形の選択が3回あるのが難点ですが、以前の方法と比べると、個別の図形ごとの配置位置の算出と、位置設定が不要となったことで、簡単に作成可能になったと思います。

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Wordの囲い文字の不具合 [Word]

Wordに任意の文字を○、□、△、◇などの記号で囲む [囲い文字]という機能があります。
設定してあるフォントサイズに、文字と記号のどちらのサイズを合わせるかによって、文字が記号からはみ出す不具合となるようです。

[囲い文字]は、[ホーム]タブのフォントグループに[囲い文字]のアイコンがあります。
囲い文字のスタイルで「外枠記号のサイズを合わせる」と、「文字のサイズを合わせる」の選択ができるようになっています。

「外枠のサイズを合わせる」
文字を囲む外枠記号のサイズを、設定しているフォントサイズと同じサイズに合わせます。
記号内に文字が収まるように文字のサイズが小さくなるのですが、Word 2016以降ではこの部分に不具合があり、文字が小さくならずに同じサイズとなって、記号からはみ出してしまいます。

zu230424-1.png

Wordのバージョンを変えて確認したところ、サポートが終了した Word 2013以前のバージョンは正常で、サポート期間中の Word 2016 以降のバージョンではすべて異常になりました。

「文字のサイズを合わせる」
外枠記号になる文字のサイズを、設定しているフォントサイズと同じサイズに合わせます。
文字を囲む外枠記号のサイズが大きくなって文字を囲むため、行間が広くなります。
通常の文字列だけの行と同じ行間隔にしたい場合は、段落の設定を変える必要があります。

[囲い文字] のフィールドコードを表示して、囲い文字を編集
Alt+F9 を押すとフィールドコード表示になります。再度押すと通常表示に戻ります。
囲い文字は EQ フィールドの重ね文字が使われています。
フィールドコード表示にすると、記号と文字のフォント、サイズ、任意の文字記号に変更といったことができます。

Word 2016以降で、フォントサイズ 10pt に設定のとき
 外枠のサイズを合わせる:外枠記号と文字サイズ両方が10ptで文字がはみ出す
  zu230424-2.png
 文字のサイズを合わせる:外枠記号は15pt、文字は10ptで文字が収まる
  zu230424-3.png
Word 2013、Word 2010のとき
 外枠のサイズを合わせる:外枠記号は10pt、文字は7ptで文字が収まる
  zu230424-4.png
 文字のサイズを合わせる:外枠記号は15pt、文字は10ptで文字が収まる
  zu230424-5.png

フィールドコードを表示して編集した例

zu230424-6.png

フィールドコードを表示すると、外枠記号、文字のフォント、サイズ、種類を、それぞれ変えることができます。
フォントとサイズは、[ホーム]タブのフォントとサイズボックスから変更できます。
外枠記号と文字位置は、EQフィールドの重ね文字(\o)に、上付き/下付き(\s)を組み合わせて上下方向位置の編集もできます。
文字フォントが小さいと、文字が下寄りになるので、上下中央寄りにします。

フィールドコード表示にして、外枠記号のフォント倍率を大きくして、複数文字を囲む囲い文字とすることも可能です。
上図の(123)、(注意) は、外枠記号が横長になるのでフォントサイズを15pt→16ptに変更して幅を広げ、フォントの詳細設定で、外枠記号のフォント倍率を150%、200%にして、文字の重なりを小さくするため上下方向位置を少し下になるようにした例です。

zu230424-7.png

関連の情報
フィールド コード: Eq (数式) フィールド Microsoft サポート

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PowerPoint で段落番号だけ太字にするには [PowerPoint]

PowerPoint でテキストボックスを挿入して、[ホーム]タブ > 段落グループの [段落番号] で自動で箇条書きの文章に段落番号を振るようにしたときに、段落番号だけを太字にしたい場合の設定方法です。

挿入したテキストボックスで、[ホーム]タブ > 段落の [段落番号] を選択すると、下図の段落番号スタイルの選択が表示されます。
段落番号スタイルを選択すると、テキストボックスに段落番号が表示され、続けて文字列を入力して、[Enter]で改行すると、次の段落番号が表示されます。

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下部の [箇条書きと段落番号] を選択すると、下図の段落番号のサイズ、開始番号、色の設定が表示されます。
PowerPoint には、Word の段落番号スタイル設定のような、段落番号を太字に設定する機能が見当たりません。

zu230419-2.png

PowerPoint の場合、段落番号を設定して文字列を入力すると、段落番号と文字列の太さは、[ホーム]タブ > フォントで設定されているフォントスタイルになります。
下図は、フォントが標準の太さで游ゴシックに段落番号を設定した例です。

zu230419-3.png

フォント設定で太字にすると、図のように段落番号とそれに続く文字列すべてが太字になります。

zu230419-4.png

PowerPointで段落番号だけを太字にしたい場合、図のように段落番号の直後に半角のスペースを入力して、半角スペースのフォントを太字に設定すると、手前の段落番号が太字に変わります。
※行全体を一括して変更はできないため、行単位で設定が必要です。

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半角スペースを入力した後の文字列だけを選択して、フォントを太字にすると、文字列だけが太字に変わります。

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Word 表罫線と文字の間隔を変更するには [Word]

Wordの挿入→表で挿入した表の、表罫線と文字列との隙間は既定の間隔がありますが、以下の方法で変更することができます。

方法1 水平ルーラーのインデント位置を変更して、罫線と文字の間隔を変更する
表のセル(列)を選択すると、水平ルーラーにセルの左インデント(□)、右インデント(△)が表示されるので、ドラッグして左右に移動すると、選択しているセルの文字位置が左右に移動します。
※ Alt キーを押しながらドラッグすると、細かな移動ができます。
※①は既定の 1.9mm、②は文字と罫線の間隔を 0mm とした例です。

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方法2 表のプロパティのオプションで、表全体または選択しているセルだけ、罫線と文字の間隔を変更する
表を右クリック → 表のプロパティを選択、または表を選択してレイアウトタブの [プロパティ]を選択します。
※選択したセルだけ変更する場合は、セルを選択してからプロパティを選択します。

表のプロパティの[表]タブ → [オプション] を選択して、既定のセルの余白の値を変更して [OK] で、表全体の罫線と文字列との間隔が変わります。
※[位置] の周囲の文字列との間隔は、表外側の文字列との間隔を変更したい場合に使用します。

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選択した特定のセルだけ罫線と文字の間隔を変更したいときは、変更したいセルを選択反転して、表のプロパティの [セル]タブで [オプション]を選択して、セル内の配置の値を変更します。
表全体を同じ設定にするチェックがオフのときは選択したセルだけ、オンのときは表全体の罫線と文字との間隔が変わります。

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縦書き文書で文字列の位置を揃える方法 [Word]

Wordで作成の縦書き文書で、タブ揃えを使用して文字列の位置を揃えて作成する方法です。
タブ揃えで文字列の位置を揃えるために、水平ルーラー(目盛り)を表示して、文字列を揃える位置を設定します。
水平ルーラーは、表示タブの「ルーラー」にチェックを入れると表示されます。

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縦書きで作成した文書のときは、文字列の位置を揃えるために、「レイアウト」タブの「文字列の方向」で「横書き」を選択して、一時的に横書きの文書に変更します。
横書きにすることで、文字列の途中にタブを挿入して、タブ揃え機能により行の任意の位置で文書の文字位置を揃えることが簡単にできます。

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縦書きで作成した文書を「横書きに」変更して、文書の行範囲を選択して水平ルーラーにタブ揃えを設定します。
タブ揃えは、文字列を揃える行範囲を選択してから、水平ルーラー左端側にある「タブ揃え」記号で、文字列を揃える種類(┗:左揃え、┻:中央揃え、┛:右揃えなど)を選択して、文字を揃えたい水平ルーラー上の位置をクリックして、水平ルーラーに文字揃え記号を表示します。
Ctrl+A をクリックすると、文書全体が選択できます。

各行ごとの位置を揃えたい文字列の直前に Tabキーでタブを挿入すると、文字列を揃える位置に文字列が移動します。
すべての行にタブを挿入して文字列位置を揃えたら、「レイアウト」タブの「文字列の方向」で「縦書き」を選択して、縦書きの文書に変更します。
以上の操作で、縦書き文書の行の途中で、各行の文字列位置を揃えて作成することができます。

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段落改行記号、タブ記号などの編集文字は、「ホーム」タブの段落グループの「編集記号の表示/非表示」で表示しないようにできます。
段落改行記号だけ表示して、タブ記号は表示したくないときは、「ファイル」タブのオプションの表示で、段落記号だけチェックを入れることで設定できます。

上記は縦書きで文字を揃える一つの方法ですが、他の方法として、段組みを使って揃える方法、表を挿入して罫線表示なしにして揃える方法などでも可能です。

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Officeアプリで図形に影の設定がされない現象 [Office全般]

Word, Excel, PowerPoint など、Officeアプリの図(画像)や図形には影を設定する機能がありますが、影が設定されないという質問がありました。

下図は、図(画像)および図形に影を設定した例です。

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 図(画像)に透視投影の影、および図形に外側の影を設定した例

影の設定は、[図の形式]タブ、[図形の書式]タブにある [図の効果]、[図形の効果] で影を選択するか、図、図形のスタイルまたは図、図形を右クリックして、[図の書式設定]、[図形の書式設定]ウィンドウを表示して、効果の影で細かな設定することができます。

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 [図形の書式]タブの [図形の効果] で影の選択画面例


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 図形の書式設定の影の詳細設定例

影の設定は、外部、内部、透視投影といった種類があります。
図(画像)の影の設定は問題ないですが、図形に影の設定がされないときは、図形の塗りつぶしを行っているか確認して、図形を適当な色で塗りつぶししてみてください。

下図は図形の影設定を試した例ですが、図形の塗りつぶしなしのときは、影の設定がされないようです。
塗りつぶしなしで外側の影のときは非常に薄い色の影が付きます。(画像では殆どわかりませんが)
図形の書式設定で設定値を変えても、塗りつぶしありの図形の影のような変化は無く、影の状態も殆ど変わらないので、これは本来の影の設定の動作ではなく、不具合によるものと思います。
また、塗りつぶしなしの図形の時、内側の影は指定しても表示されません。
※本現象については、U.S のレドモンドの本社の開発部門にフィードバックしておきました。

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 図形の影の設定例

この結果から見ると、影の設定は、塗りつぶしされた図形に対して有効になっているようです。
図形に影を付けるために、前面に配置した図形に塗りつぶしの色を設定すると、背面側に文字列や他の図などがある場合は影部分を除いて隠れてしまうため、図の背景が見えるように透過して重ねることはできなくなります。
このため、配置するときのレイアウトを工夫する必要が出てきます。

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Windows 11 の Office アプリで背景色、文字の色設定が異常となる現象と原因 [Office全般]

Windows 11 で Word、Excel などの Office アプリを使用の時に、文字の色変更や背景の色などを、アプリのカラーパレットや塗りつぶしの色などで変更しようとしても、変更できない現象が発生するという情報を見かけました。

原因は Windows 11 の背景画面 (壁紙) の設定にあるようです。
当方で使用の Windows 11 / Office 2021 では、PCにある画像、Webからダウンロードした画像を背景にしても、同じ現象は再現されず、問題ありませんでした。

標準のテーマの背景を使用の場合は正常に色設定ができるようですが、個人でオリジナルの背景画像を用いたり、外部からダウンロードした画像を閉経に適用すると、Office アプリの色設定、変更が異常になることがあるようです。
特定のアプリで編集した jpeg画像のサイズが小さく、解像度が荒くなるという情報も見かけましたが、本現象との関連性は不明です。

Windows 画面の背景のカスタマイズを行っている場合は、標準の設定に戻して、正常な色となるかどうか切り分けを行ってみると良さそうです。

本質的には、Windows の背景の設定と Office アプリの色設定は独立であるべきですが、Office のテーマの色と Windows のテーマの色がどこかで関連しているもしれません。
この現象は、他のアプリでは発生しないようなので、Office アプリの色に影響されるのは Office の不具合(バグ)とも言えるので、フィードバックを送っておきました。

参照した情報
Microsoft[レジスタードトレードマーク] Word 2019 MSO (バージョン 2301 ビルド 16.0.16026.20196) 64 ビット で文字の色変えられず

WIndows11 最近Excelの「塗りつぶしなし」の部分が勝手に「明るい黄土色」になってしまいました


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縦書きの原稿用紙を2ページ印刷する方法 [Word]

Word の原稿用紙設定で、横向き用紙に縦書きの文書を作成した原稿を、1枚の用紙に2ページ印刷したい場合の方法です。

Word の原稿用紙設定には、レイアウトの [原稿用紙設定] ウィザードで、マス目付きなどの原稿用紙にする方法と、ページ設定の文字数と行数の設定の、原稿用紙の設定にするで文字だけの原稿用紙にする、2種類の原稿用紙の設定があります。

●レイアウトの [原稿用紙設定]
マス目付き、下線付き、外枠だけの様式があり、文字数と行数は 20字×20行、10字×10行の2種類のみだけで、横書きは縦向き用紙、縦書きは横向き用紙に固定となっています。

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●ページ設定の「原稿用紙の設定にする
用紙の向き、縦書きと横書き、文字数と行数は任意に指定できますが、文字および行の間隔は均等の間隔に固定になります。
文字数と行数を指定するなどでページ設定した場合違って、段落設定の文字揃え方向、間隔の設定などは指定の文字数と行数で固定されるため無効になります。

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上記の原稿用紙設定により、横向き用紙に縦書きの文書を作成して、印刷で1枚の用紙に2ページ分を並べて配置し印刷したいときがあると思います。

Word の印刷の設定の一番下の項目で、 [2ページ/枚] の指定と用紙サイズを指定できるようになっています。

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Word の印刷設定は、作成した用紙の向きが、印刷する向きと同じになるため、2ページ/枚で印刷すると、1枚の用紙への配置が横向きい用紙に横並びの固定となるため、用紙の半分位に印刷される状態になってしまいます。
左は縦書きのマス目付き原稿用紙、右は原稿用紙の設定にするで作成の原稿を、2ページ印刷した例です。

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印刷する用紙の向きを縦向きにして、横向きで作成した原稿用紙を縦方向に並べて配置するように印刷した時は、プリンター側の印刷設定で、出力する用紙用紙の向きと配置を指定して印刷するようにします。
Word の印刷設定で、プリンター名の下部のプリンターのプロパティを指定して、プリンター側のページ設定機能で、印刷する用紙の向きと割り付け印刷で2ページ/枚に設定して印刷するようにします。
※使用プリンターにより、機能の有無、設定方法などに違いがあります。

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プリンターの割り付け印刷機能で印刷すると、横向きい用紙の原稿用紙を、縦向きの用紙に縦方向に並べて配置して、用紙一杯に大きく印刷することができます。

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※縦向き用紙で作成した文書を、1枚の用紙に2ページ分、横向き用紙に横並びに配置して印刷することも可能です。

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Office のセットアップで「現在アカウントを設定できません」というエラーになる現象 [Office全般]

この一週間ほどの間ですが、Office を新規にセットアップ (インストール) しようとしたときに、「申し訳ございません。現在アカウントをセットアップできません 。後で同じプロダクト キーで再度お試しください。 再度問題が発生する場合は、サポートに問い合わせてください。」というエラーになって、Office を正常にインストールできない現象が発生する人を見かけるようになりました。

原因は不明ですが、Microsoft 側のサーバーで問題が出ているように思われます。
上記のエラーでセットアップに失敗した場合、続けてやり直しても同じエラーとなってしまうことが多いようなので、時間をおいてからやり直してみてください。

申し訳ございません。現在アカウントをセットアップできません 後で同じプロダクト キーで再度お試しください。 再度問題が発生する場合は、サポートに問い合わせてください。

Officeのセットアップ・・プロダクトキーを入力し手順に従って操作しましたが(現在アカウントをセットアップ出来ませ)の表示が出る

時間をおいても変わらない場合は、営業時間内にサポート窓口の「インストール」サポートに、チャットまたは電話で問い合わせを行ったほうが良いでしょう。
電話はコールバックになっていますので、予約した番号に電話が来ます。

永続版の Office は、購入後に初回のインストールのサポートと60日間は無償ですが、Microsoft 365 Personal/Familoy の場合は、いつでも無償サポートになる特典が付いています。
営業時間は、平日 9:00~17:30 土日 10:00~17:30 祝祭日と年末年始などは休みとなっています。

マイクロソフト サポートの利用方法 (ホームユーザー向け)

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Windows 11 の準備ができました。(アップグレードの案内通知) [Windows]

Windows 10 の利用は約68%と非常に高いようですが、サポート期限が 2025年10月14日となっており、1月31日で公式サイトのダウンロード販売が 終了となったようです。
ちなみに、Office 2016, 2019 のサポート期限も 2025年10月14日になっています。

ご存じですか? OS にはサポート期限があります! - Microsoft …
ご存じですか? Office にはサポート期限があります

アップグレード可能な要件を満たす PC では、表題の「Windows 11 の準備ができました。」が表示されてくるようですが、アップグレードの選択肢には「インストールする」と「スケジュールを決める」の2択で、まだアップグレードをしたくない場合は、別の個所(左下)での指定になっています。
まだ2年半以上の期間があるので、急いでアップグレードする必要もないので、わかる範囲で情報を収集してから行ったほうが良いと思います。

<参考で引用したニュースです>
2023年02月02日 ー GIGAZINE
MicrosoftがWindows 11への更新を全画面で求めてくる上にダークパターンを用いていたという報告
MicrosoftがWindows 10の公式サイトでの販売を2023年1月31日で終了へ

使用環境によっては、アップグレードはリスクを伴うこともありますので、実施する場合は、必要データのバックアップ、Micro Office の再インストールに備えたアカウントやダウンロード先の確認など、最低限のことは行っておいた方が良いでしょう。

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Wordで図形の塗りつぶしの色、図形の枠線を初期設定(既定値)を変更する [Word]

挿入 → 図形で任意の図形を作成すると、既定では以下のように青色の塗りつぶしの色と枠線の図形になります。

  zu230117-1.png
 図1 図形の既定の色

図形の塗りつぶしの色や枠線の色が、常に変更した状態で作成されるように既定の設定を変更することができます。(下図は、塗りつぶしの色を「なし」、枠線の色を黒に変更した例です。)

 zu230117-2.png
 図2 変更した既定の図形の例

■ 開いている文書のみ、既定の設定を変更したい場合
[挿入]→[図形] で任意の図形を作成して、図形の塗りつぶしの色、図形の枠線の色や太さなどを、既定にしたい状態に設定します。
図形を右クリックして、「既定の図形に設定」を指定すると、開いている文書内で作成する図形が、変更した状態で作成されるようになります。

※既に作成してある図形には適用されません。図形を選択して設定変更が必要になります。
※塗りつぶしの色、枠線の色は、図形の書式タブ、図形を右クリックしたミニツールバー、図形の書式設定などで設定できます。

  zu230117-3.png
 図3 図形の塗りつぶし、図形の枠線と既定の図形の設定

 zu230117-4.png
 図4 図形の書式タブの図形の塗りつぶしと図形の枠線

zu230117-5.png 
 図5 図形の書式設定ウィンドウ

■ 新規文書で、常に既定の設定で作成できるようにしたい場合
新規作成する文書で、設定を変更した図形で作成できるようにしたい場合は、Wordの全文書対象の標準テンプレートファイル Normal.dotm に対して、「既定の図形に設定」を適用することで反映されるようになります。
テンプレートファイルに対して、「既定の図形に既定」は、以下のように行います。

(1) Wordを起動して、テンプレートファイル Normal.dotm を開きます。
ファイル→開く→参照で、以下の場所から開きます。
 C:¥Users\<アカウント名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates フォルダー

※ 注) AppData は隠しフォルダーになっています。
 エクスプローラーの [表示]タブのオプション (Windows 11 は右の [・・・] のオプション) を選択して、[表示]タブのファイルとフォルダ―の表示を、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にしておきます。

(2) 以下の手順で既定の図形に設定を行います。
・開いている文書のみと同じ方法で任意の図形を作成して、塗りつぶしの色、枠線の色、太さなどを変更します。
・図形を右クリックして、「既定の図形に設定」を指定します。
・作成した図形を選択・削除して、白紙状態の文書にして上書き保存した後 Word を閉じます。

上記の設定により、新規文書で作成する図形は、既定に設定した状態で作成されるようになります。
※ Normal.dotm を初期化した場合は初期状態に戻るため、再設定が必要になります。

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Microsoft 365 Personal と Microsoft 365 Family を購入するときの注意点 [Office全般]

サブスクリプションの Office として、個人向けの Microsoft 365 Personal と、家庭向けで複数ユーザーが使用できる Microsoft 365 Family があります。
家族で複数のユーザーが Office を使用したい場合など、購入価格の面で Microsoft Family が安価で済みます。
両方の製品を購入・インストールして使う場合には注意点があります。

Microsoft 365 Personal ・・・ 個人ユーザー向けで、所有者が最大5台まで使用できます。
             家族を含めて、使用者ごとにライセンス購入が必要です。
Microsoft 365 Family ・・・ 家族、同居人など最大6人まで使用できます。

どちらも、使用ユーザーごとに 1TBの OneDrive、60分の Skype 通話、無償サポートは同じで、ファミリー セーフティ機能は引き継がれます。
日本で使用の場合は商用ライセンスが付いていますので、仕事目的などにも使用できます。

Microsoft 365 サブスクリプション ー 家庭向け/個人向けプラン

同一のPCで使用できる Microsoft 365 製品は一種類だけになります。
上記サブスクリプションの Office を購入して使用する場合、両方を同じ Microsoft アカウントでライセンス登録すると、後から登録した製品のライセンスに更新されて、使用期間が延長されることになります。

Microsoft 365 Family を使用していて、Microsoft 365 Personal を追加の場合
 → Microsoft 365 Personal に置き換えされて、残期間の使用期間が延長になります。
Microsoft 365 Personal を使用していて、Microsoft 365 Family を追加の場合
 → Microsoft 365 Family に置き換えされて、残期間の使用期間が延長になります。

元のライセンスが置き換えされてしまった後の対応
使用目的にあったライセンスの Microsoft 365 を1か月契約で追加購入して、目的の製品のライセンスに再引き換えすることで、元の製品に置き換わって、期間延長だけされて使えるということになってきます。
実質的に見ると、使用可能人数以外の部分は同じなので、Microsoft 365 Personal から Family への変更はメリットが大きいですが、Family から Personal への変更は、購入価格差以外は同居家族6人までの使用ができなくなるので、個人に限定した使用以外はメリットが無いことになってきます。

Personal と Family 両方の製品を使用したい場合は、複数台のPCを使用して、それぞれ別の Microsoft アカウントで購入・登録を行って使い分けが必要になってきます。

Microsoft 365 Family または Microsoft 365 Personal に切り替える

新しいPCを買ったら microsoft365family が personal にダウングレード

--- 2023-05-25 追加 ---
Microsoft 365 サブスクリプションを既に利用していて、駆け込みで Personal ←→ Family の切り替えをすると、単純に残期間に継続購入分の期間が追加ではなく、既に 6月から改定される値上げ分が調整された期間だけ短くなるようです。

Microsoft 365 Family、Microsoft 365 Personal、またはMicrosoft 365 Basicを切り替える

Microsoft Office が 6月1日から価格改定
コンシューマ向け Microsoft 365 および Office 製品の価格改定について

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Word はがき宛名印刷で住所や宛名の文字が表示されない [Word]

新しいバージョンの Microsoft 365、Office 2021 などは、目に優しいとのことで、Office テーマの色に黒が追加され、表示タブにダークモードの[モード切り替え]が追加されています。
表示される文書の画面は白が標準ですが、ダークモードを切り替えると文書画面が黒の表示に変わります。

差し込み文書の [はがき印刷] で宛名面の作成を行う場合に、ダークモードがオフ状態 (太陽マーク) のときは、宛名面の文字が極端に薄い文字になって見えなくなります。
※拡大表示すると文字があるのが分かりますが、殆ど見えない状態です。
この場合、ダークモードをオン状態 (三日月マーク) にすると、宛名面の文字が普通に見えるようになります。

時期的に Word のはがき印刷を使用することが多くなってきていると思いますが、通常の文書作成でダークモードを使用されている場合に、差し込み文書のはがき印刷で宛名面を作成するときに、同様の原書となるようでしたら、ダークモードの切り替えを行ってみてください。

wordの「はがき宛名面作成」で、宛名面画面の文字が薄いです。

上記の現象については、ダークモード時の文字表示色の補正による仕様によるのか、不具合によるのかはわかりませんが、少なくとも文字があることが分かるようにはして貰いたいですね。

-----< 2023-3-04 追加>-----
Office 2019 以前のバージョンをお使いの場合は、[ダークモードの切り替え] がありませんので、宛名面が表示されないのは別の原因になります。
以下の例では、Excel で作成した差し込み用の住所録データの、1行目の項目 (はがきのフィールド項目に対応) に誤りがあって、宛名面の枠線だけの表示となって、はがきの背景画像と宛名の文字が表示されない現象になったようです。

ワード差し込み文書、はがき印刷について。

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以前のペイントを Windows 11 で使う [Windows]

ペイントはWindows に標準で搭載されている画像編集ソフトで、画像のサイズ変更やトリミング編集などができるソフトです。
Windows 10以前では、スタートメニューの Windowsアクセサリにありましたが、Windows 11ではスタートメニューの「すべてのアプリ」から選択して起動するようになっています。

すべてのアプリにあるペイントは、デスクトップ画面にドラッグしてショートカットを作成できます。
右クリックして、スタートメニュー画面にピン止め、タスクバーには詳細のタスクバーにピン止めでショートカットを表示できます。

Windows 11用のペイントは、Microsoft Storeのアプリで配布されています。
無い場合は Microsoft Store アプリを起動して、検索ボックスに「ペイント」と入力すると表示され、ダウンロードしてインストール可能になっています。
スクリーンショットの画像は以前のペイント画面が表示されていますが、実際はデザインが変更された Windows 11 用のペイントになります。

 zu221210-1.png

従来のペイントをWindows 11 にインストールする方法
Windows 10 に搭載されていたペイントは、以下のサイトから (DOWNLOAD PAINT) ボタンでダウンロードしてインストールすると、Windows 11 でも動作します。
Windows 11 に搭載のペイントと、従来のペイントを追加でインストール可能で、両方を同時に使うこともできます。

英語版で表示されていますが、日本語の Windows 11 にインストールすると、日本語のペイントで表示されます。
https://win7games.com/#mspaint

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注) ページの最後に免責事項が書かれています。
上記のソフトウェアはすべて、それぞれの著作権所有者によって著作権で保護されています。
私たちはそれを所有したり、あなたに販売したりライセンス供与したりしません。
自己責任においてご利用ください。
このソフトウェアは「現状有姿」で配布され、明示または黙示の保証はありません。
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(1) Classic Paint (mspaint) をダウンロード

 zu221210-2.png

(2) ダウンロードすると、C:\ユーザー\ユーザー名\ダウンロードにファイルが保存されます。
  保存ファイル名は ClassicPaintforWindows10.zip という zipファイルです。
  保存された zipファイル内に ClassicPaint-1.0-setup.exe というインストーラーがあるので、これを実行するとインストールが開始されます。

 zu221210-3.png

(3) セットアップウィザードが表示されるので、[Next >] を選択

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(4) アイコンをの作成を全ユーザー対象にして、[Next >] を選択

 zu221210-5.png

(5) 確認が表示されるので、[Install] を指定

 zu221210-6.png

(6) [Finish] を指定でインストールを終了します。

 zu221210-7.png

(7) インストールが完了すると、下記の場所にショートカットが作成されます。
  C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Accessories
  (C:\ProgramData\Microsoft\Windows\スタート メニュー\プログラム\Windowsアクセサリ)
  作成されたショートカットを、スタート画面(デスクトップ、タスクバーなど) に作成すればOKです。

両方インストールした状態で、画像ファイルをプログラムから開くで開くと、既定ではWindows 11に搭載のペイントで開かれます。
従来のペイントで開くようにするには、Paint (clasic) のショートカットを右クリックして、プロパティを選択し、[ショートカット]タブのリンク先にある mspaint1.exeの場所を参照しておきます。
画像ファイルを右クリックしてプログラムから開く > 別のプログラムを選択 > その他のアプリ > このPCで別のアプリを探すで、mspaint1.exe を指定して、アプリの選択画面で「常にこのアプリを使用して *.*** を開く」(*.jpegなど) で従来のペイント優先で開くようになります。

下図の上段はインストールで作成されたショートカットアイコン、下段はデスクトップにコピー作成したショートカットです。
左側がWindows 11に搭載のペイント、右側が従来のペイントでアイコンの色が違います。

 zu221210-8.png

(8) ペイント (classic) を起動すると従来と同じペイントが起動します。
  ペイントのバージョン情報は、Windows 11 のバージョンが表示されます。

 zu221210-9.png

Windows 11 と Windows 10 のペイントの比較
Windows 11のペイントを比べると、機能アイコンに日本語表示が無くなって、起動画面はアイコン表示だけのシンプルな画面になっています。
機能的には同じで変わらないですが、一部の機能については選択方法が変わっています。
画面デザイン(UI)については好みがあるので触れませんが、Windows 11のペイントはユニバーサルアプリ(UWP)に変わって、使用上で下記のような不具合があり、改善すべき点が多く見受けられるようです。
以下に、従来のペイント(mspaint)と、Windows 11のペイント(paint)を比較して見ました。

従来のペイント (mspaint)
 キャンバスより大きい画像はスクロールして移動可能
 キャンバスの周囲は薄青色で、境界を識別しやすい
 リボンメニューの表示/非表示が可能で、キャンバスの高さを広げることができる
 テキスト入力は、フォントや書式設定のリボン表示に変わるので、キャンバスに影響しない
 リボンメニューはアイコンと日本語表示されて、Altによるアクセスキー操作が可能

Win11のペイント (paint)
 スクロールの範囲移動が一部範囲しかできない。(起動時、ズーム拡大/縮小時)
 ※表示→ルーラーをオン・オフするとキャンバス全体に移動可能となる
 キャンバスの周囲が薄いグレーで、境界が見づらい
 メニュー、リボン、周囲のグレー余白部が広くなって、その分キャンバスが狭くなっている
 リボンメニューは固定表示で、スタンダードな解像度の画面では縦方向が狭くなる
 ※ノートPCなどの場合は、フルHD以上が望ましい
 テキスト入力は、フォントや書式設定のバーがリボン下部からキャンバス上部に表示されて邪魔
 リボンメニューはアイコン表示のUIになって、Altによるアクセスキー操作はできない

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