Word の縦向きと横向きの2ページを、A4の1ページに印刷する方法

●一つの文書内で、縦向きと横向きの用紙方向を混在で作成する方法
一つの文書内で、用紙の向きが異なるページを混在で作成するには、用紙方向を変えたいページの境界にセクション区切りを挿入して、各々のセクションごとにページ設定で用紙方向を縦向き、横向きに設定をします。

例）
変更したいページの最後で、[ページ レイアウト] タブのページ設定の [区切り] で、[次のページから開始] を指定すると、指定ページの最後にセクション区切りが挿入されます。

初期値は1ページ目以降はすべてセクション1ですが、セクション区切りを挿入するごとにセクション2、セクション3、・・・とセクションが設定されて、セクションごとにページ設定を行うことができるようになります。

ヘッダーとフッターは、初期設定では文書全体を通して共通ですが、セクションにより内容を変えたいような場合は、セクション2以降のヘッダーまたはフッターを表示して、ヘッダー/フッターツールの [デザイン] タブのナビゲーションにある [前と同じヘッダー/フッター] をオフにすると、ヘッダーまたはフッター部の右端にある「前と同じ」が無くなり、直前のセクションのヘッダーまたはフッターと異なる内容を設定できるようになります。

●縦向きと横向きに設定されたページを、2ページ印刷で1ページに印刷する

例）
用紙サイズが A4 で、前述のセクション区切りを用いて、１ページ目の用紙方向を縦向き、2ページ目を横向きで作成した文書があるとします。

この文書を2ページ/枚の印刷で、A4横向き用紙の左半分にA4縦向きのページ、右半分に横向きページが90度左回転した形でA4の1枚に2ページ/枚として印刷をしたい場合は、Word の印刷ダイアログにあるプリンターのプロパティを選んで、プリンター側のページ設定にある「割り付け印刷」で2ページ印刷を指定して印刷を行うようにします。
Word の印刷ダイアログ画面で2ページ印刷を指定して印刷すると、横向きのページの向きが違ってしまい意図した方向で印刷することができません。

●Word で作成の縦向きと横向きのページ （ズームを小さくして2ページ分を表示しています）


●Word の印刷ダイアログによる印刷指定
セクション区切りを使用している文書の印刷ページの指定は、ページ番号とセクション番号で印刷範囲を指定して印刷を行うようにする。
例： p1s1-p2s2　(pページ番号、sセクション番号)


●Word の印刷指定で 2ページ/枚を指定した場合の印刷結果
横向きのページが縦向きと同じ向きに印刷されてしまうため、印刷結果が小さくなって下半分が白紙状態にしまう。


●印刷指定のプリンターのプロパティで、プリンター側のページ設定で割り付け印刷を指定して印刷した結果
横向きのページは90度向きを変えて、縦向きのページと同じ大きさで印刷される。