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Word 2019 で OneDrive 上のファイルを編集するときの注意点 [Word]

クラウドの OneDriveを共有、同期設定して保存してある文書ファイルを、Word 2019で開いて編集すると、リアルタイムで更新されてしまう場合があります。
コピーファイルが無い場合に、文書内容の削除、追加、変更などといった編集を行うと、ファイル内容が変わってしまい、元文書が残っていない状態になってしまうことがあります。

Microsoft 365 サブスクリプションの Word 365、永続版の Office 2021 には、自動保存機能があるため、オン/オフの切り替えで、OneDrive 上のファイルのリアルタイム更新をしないようにすることができます。
自動保存がオンの場合は、OneDrive上のファイルはリアルタイムで更新保存されます。

Word 2019 には自動保存機能が無いので、リアルタイム更新がされないようにするには、
・OneDriveの共有、同期設定を停止して編集する
・OneDrive にファイルのコピーを残してから編集する
・ローカルドライブにファイルをコピーして編集する
・オプションの詳細設定で「バックグラウンドで保存する」のチェックをオフにして編集する
などの方法で対応可能です。
オプション設定の「バックグラウンドで保存する」をオフにして編集が簡単で、現実的と思います。
※実際に動作を確認するには、事前にコピーファイルを作成しておき、リアルタイム更新されなくなるかどうか確認、検証を行うと確実です。

※サブスクリプションのWord 365 は自動回復用ファイルの履歴が保存されますので、履歴から編集前の内容を回復できる可能性があります。
 最初の保存前に削除、変更した内容は回復できませんので、事前にバックアップのコピーを残す必要があります。
※Word 2019 は閉じてしまうと自動回復用ファイルも削除されますので、閉じる前に自動回復用ファイルを確認すれば、同様に自動回復用ファイルから取り出しできる可能性があります。


Microsoft 365 サブスクリプション、およびOffice 2021 の自動保存機能
OneDrive 上のファイルを編集時に、リアルタイムで更新保存を可能とする機能です。
オプションの保存の自動回復用ファイルの保存とは異なります。

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OneDrive の同期、共有設定されているときに表示される画面で、表示しないようにすることもできます。

 OneDrive の設定
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 OneDrive の共有
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Word 2019 で OneDriveのファイル編集時に、リアルタイム更新をしないようにする
オプションの詳細設定の保存セクションにある「バックグラウンドで保存する」のチェックを無しにします。

 Word の詳細設定オプション
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Word ファイルの保存オプション
Word ファイルの保存に関係する設定は、ファイル→オプション→保存にあります。

Microsoft 365 サブスクリプションの Word 365 または Word 2021 の保存オプションには、
自動保存機能と関連する「OneDriveとSharePoint Online のファイルを、Word の既定で自動保存する」の設定があります。

 Word 365、Word 2021の保存設定オプション
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 Word 2019 の保存設定オプション
 Word 2019 の保存オプションには、上と同じ設定項目がありません。
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保存オプションの自動回復用ファイルは、何らかの原因で Word が終了してしまった場合に、ファイルを自動回復するための設定で、編集中のファイルの更新、保存とは別です。
保存オプションの、自動回復用ファイルの場所に設定されているフォルダーに、回復用ファイルが作成されます。
ファイル→情報→[文書の管理] に、自動回復用ファイルの保存状況が表示されます。
注)自動回復用ファイルは、最後に保存された以降に編集した内容は含まれていません。

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Windows 8.1 および Office 2013 のサポートが終了になります [Office全般]

使用されている人も少なくなってきていると思いますが、来年早々に Windows 8.1 および Office 2013 のサポートが終了になります。

Windows 8.1 2023年 1月10日終了
Office 2013   2023年 4月11日終了

Windows 8.1サポートは 2023 年 1 月 10 日に終了します
Office 2013 のサポート終了

サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムの提供も終了するので危険な状態になります。
操作の慣れ、データ移行などを考慮して、早めに検討されたほうが良いと思います。

現在販売されている Office は、サブスクリプションの Microsoft 365、および 永続版の Office 2021 ですが、これらは Windows 10 または Windows 11 で動作します。

Microsoft 365 Personal ・・・ 個人向け製品で、所有ユーザーは 5台まで同時使用可能
Microsoft 365 Family ・・・ 家庭向けの製品で、6人までのユーザーが使用可能
Office 2021 ・・・ プレインストール版は付属PCのみ、POSAパッケージ版は2台のPCで使用可能

Microsoft 365 製品は年単位で継続更新が基本で、常に最新の機能が使用でき、サポートも無償となっています。
Office 2021 のサポート期間は発売後 5年間と短くなっており、2026年10月13日までとなっています。
Windows 10 のサポート期限は、2026年10月14日となっています。

更新を検討される場合は、
・使用する期間と各製品の価格差
 Microsoft 365 は年単位で継続更新、永続版は買い切りでサポート期限あり
・使用可能な機能
 Microsoft 365 は新機能追加あり、永続版は機能追加はなし
・クラウドサービスで使用できる OneDrive の容量
 Microsoft 365 は 1TB、永続版は無償の 5GB
・テクニカルサポートの無償/有償の違い
 Microsoft 365 は無償、永続版は60日間は無償で以降は有償
・製品のサポート期限
 Microsoft 365 は常に最新版に更新、永続版 Office 2021 は発売日から5年間
などを比較検討されたほうが良いでしょう。

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Windows 搭載のペイント (Windows 10とWindows 11の比較) [Windows]

Windows に搭載されているペイントは手軽に画像編集を行えるソフトですが、Windows 11 のペイントは従来とUIデザインが変わり、機能面の問題もいくつかあるようなので、Windows 10のペイントと比べてみました。

1. 全般的な機能と画面デザイン
 機能的にはほぼ同じで変わりませんが、UIデザインが変わっています。
 従来のペイントはメニューとキャンバス部分、スクロールバーなど、全般的に画面がスッキリしていて、初心者でも分かりやすいと思います。
 Windows 11 で変更されたペイントは、各機能がアイコン表示のみに変わり、画面全体も淡いグレー表示となって、見づらくなったと感じます。
 動作面では、従来はキビキビとした軽い動作でしたが、Windows 11 のペイントは全体的に動作が重くなって、機能の一部には問題もありました。
 従来のペイントは、独立したWindows アプリケーションでしたが、Windows 11 のペイントは Microsoft ストア版のユニバーサルアプリ(UWP)に変わっていて、プログラムサイズも 965KB から 2458KB と2.5倍の大きさになっているのが、動作に影響しているものと思います。

 ペイントアプリ (mspaint.exe) の場所とサイズ
 Windows 10 (Windows アプリ)
 場所:C:\Windows\System32
 サイズ: 965KB
 Windows 11 (Windows ユニバーサルアプリ)
 場所:C:\ProgramFiles\WindowsApps\Microsoft.Paint_11.2206.6.0_x64__8wekyb3d8bbwe\PaintApp
 サイズ:2,458KB

Windows 10 搭載のペイント
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・画面全体のコントラストやスクロールバーの太さなどが適度にあって操作しやすい。
・全般的な動作も軽いのでキビキビとした動作をします。
・リボンメニューの非表示/展開の切り替えが可能で、キャンバスの高さを広くとることができる。
・ペイントのリボンにペイント3Dを追加して、編集している画像イメージをペイント3Dで開くことができる。
・ヘルプは参照しても何もありません。(Webブラウザーでコミュニティを案内されます)

Windows 11 搭載のペイント
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・全体的に動作が重くなっている感じがする。
・画面全般が薄いグレー表示となって見づらくなった。
・キャンバスの色が白で、外側余白の色が淡いグレーのため、境界位置が判別しづらくなった。
・画面デザインおよびUIメニューがアイコンのみに変わって、スクロールバーの幅も狭くなった。
 スクロールバーは幅が狭いが、ポイントすると幅が変わる。
・キャンバス外側のグレーの余白幅が広くなって、キャンバスのサイズが狭くなった。
・サイズ変更する時に、値を入力した後 [OK] をクリックが必要となって、従来のように [Enter] で確定できなくなった。
・リボンの最小化/展開機能が無くなり、リボンメニューを隠してキャンバスサイズを広くとることができなくなった。
・[表示]タブ、[テキストツール] のリボンメニューがなくなって」、ドロップダウンメニューとなったため、操作ステップが増えてしまう。
・大きな画像イメージを開いたときや、イメージをズーム拡大した後に100%などに戻して再拡大すると、スクロールバーが表示されなくなって、画像の右側、下側への移動・編集ができなくなる。
 ※この場合、[表示]のルーラーをオン/オフすると、スクロールバーが正常表示され、イメージ全体に移動可能となる。
・Altキーを使用してメニューを選択できるアクセスキー機能が無くなり、マウス、タッチパッドなどでの操作が必要になった。
・サイズ変更などの設定を確定するときに [Enter] キーで確定できなくなり、[OK]ボタンのクリックが必要になった。
・UWPアプリとなったため、リボンにペイント3Dを追加できなくなり、別途起動してファイルを開く操作が必要になった。
・フィードバック機能が追加されて、フィードバック Hubから問題点や要望をフィードバックできるようになった。


2. ペイントのリボンメニューアイコン
 Windows 10 のペイントでは、リボンのアイコンにカーソルを合わせると、機能と説明がポップ表示されます。
 Windows 11 のペイント(新ペイント)は、機能名称だけのポップ表示となって説明が無くなりました。
 機能的には殆ど同じですが、細かな点で違いのある機能があります。

 ペイントの機能一覧
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3. ペイントの機能比較
 従来の Windows 10のペイントと、Windows 11 の新しいペイントを、機能ごとに比較してみた。

3.1 [ファイル]タブ
 従来はメニューと最近使ったファイルが表示されるが、新ペイントはメニューだけとなって、「最近使ったもの」がメニュー項目に変わっている。

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3.2 [ファイル] の最近使ったもの
 変更後のペイントに追加された最近使ったものは、メニュー選択に変わっている。

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3.3 名前を付けて保存
 画像イメージを名前を付けて保存する機能で、従来は説明付きで保存ファイル形式が表示されるが、新ペイントは保存するファイル形式だけの表示となった。

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3.4 ファイルの印刷
 印刷指定機能で、従来は説明付きのメニューが表示されるが、新ペイントは機能だけの表示になった。

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3.4.1 印刷 → 印刷
 印刷するプリンターの選択、印刷設定機能で、従来と変わらない。

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3.4.2 印刷 → ページ設定
 印刷する用紙サイズ、余白、向きなどの設定機能で、従来と変わらない。

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3.4.3 印刷のプレビュー
 印刷状態のプレビュー機能で、従来と殆ど同じ。
 新ペイントは、リボンの表示幅が大きくなって、プレビュー領域が狭くなっている。

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3.5 電子メールの送信/送信
 画像を添付ファイルにしてメール送信する機能で、従来と殆ど同じ。
 新ペイントは、差出人の表示が無くなっている。

 <従来>
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 <新ペイント>
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3.6 デスクトップの背景として設定
 デスクトップの背景画像として設定および表示方法の指定する機能で、従来は説明付き、変更後はメニュー項目だけとなっている。

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3.7 プロパティ・画像のプロパティ
 画像イメージファイルの情報を示す機能で、機能は同じで変わらない。

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3.8 バージョン情報/ペイントについて
 従来は Windows のバージョンが表示され、変更後はペイントのバージョン表示に変わっている。

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4. ペイントの編集機能
 リボンの編集機能の違いについての比較です。

4.1 貼り付け、切り取り、コピー
 貼り付けは、クリップボードにコピーしたイメージ、または画像ファイルからイメージを挿入/貼り付けする機能、 切り取り、コピーは、キャンバス上で選択された範囲のイメージを切り取り、またはクリップボードにコピーする機能で、従来と同じで変わらない。

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4.2 選択
 キャンバスのイメージを選択する機能で、従来と同じで変わらない。

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4.3 トリミング
 選択範囲したイメージにトリミングする(選択範囲の画像に置き替える)機能で、従来と同じで変わらない。

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 トリミング後
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4.4 サイズ変更
 イメージのサイズを変更する機能で、従来は変更する値を指定後に [OK]ボタンまたは [Enter]キーで変更できたが、新ペイントでは [Enter] が無効になり [OK]ボタンのクリックだけに変わっている。
[Enter] キーで確定できなくなったため不便になった。

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4.5 回転/反転
 選択イメージを回転/反転する機能で、従来は回転のメニューにすべてあったが、変更後は回転と反転が別のメニューに分かれている。

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4.6 ツール(鉛筆、消しゴム、塗りつぶし、色の設定、テキスト、拡大鏡)
 リボンメニューのアイコンの一部が変わっていますが、機能的には従来と同じです。
 変更後のテキスト入力は、リボン表示からフォント設定、透明/不透明などバー形式にUIが変わり、キャンバスの上部に重なって表示されるので、キャンバス上端への配置操作がやりずらくなった。

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4.7 ブラシ
 任意のブラシでイメージを作成する機能で、UIデザインが変更されたが機能は従来と同じです。

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4.8 輪郭/アウトライン
 図形で作成したイメージの輪郭線の種類を選択する機能で、UIデザインが変更されたが機能は従来と同じです。
 マウスの左ボタン、右ボタンの描画で、色1、色2が輪郭線と塗りつぶしの色に対応するのも同じです。

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4.9 塗りつぶし
 図形で作成したイメージの塗りつぶしを行う機能で、UIデザインが変わったが、機能は従来と同じです。
 マウスの左ボタン、右ボタンに色1、色2が対応して、輪郭線と塗りつぶしの色になるのも同じです。

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4.10 線の幅
 ブラシ、図形を作成するときの線の幅を選択する機能で、従来と同じです。
 ブラシは種類によって選択できる線の幅が変わります。

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4.11 色の編集
 色1、色2に適用する任意の色を編集する機能で、殆ど従来と同じです。
 RGBと色合い、彩度などの設定は、新ペイントではRGBとHSV を切り替えて行う方式になっています。

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5. 表示メニューの比較
 表示サイズ、ルーラー、グリッド線、ステータスバー、縮小表示などの機能です。

5.1 全般
 従来は表示機能もリボン表示となっていましたが、新ペイントはドロップダウンメニューに変わっています。
 変更後は、拡大/縮小表示がなくなっています。
 描画キャンバス外側の余白幅が広がって、その分だけキャンバスが小さくなっています。

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5.2 縮小表示
 ズーム拡大表示をしているときに、縮小表示ウィンドウを表示する機能です。
 新ペイントでは、拡大イメージを100%などにすると、再度拡大した時にスクロールバーが表示されないことがあります。
 この場合は、表示のルーラーをオン/オフすると、スクロールバーが表示されてきます。

 従来
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 新ペイント
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以上、従来のペイントと比較してみた結果です。
スクロールバーの表示、移動の問題、キャンバス領域拡大、キー操作の可否は、使用時に問題となってくるので、フィードバックしました。
Windows 11 用のペイントは、Microsoft ストアにサインインすると表示され、ダウンロード可能になっています。


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複数バージョンの Office を混在インストール可能かどうか判断する方法 [Office全般]

Microsoft Office の統合版、単体版、Access Runtime の追加など、複数バージョンを混在してインストールしたい場合の可否、注意点などについて紹介します。

Microsoft Office は、Microsoft 365 サブスクリプション版、Office 2021, 2019, 2016, Premium, 2013 といった永続ライセンス版が多数あります。
例えば、永続ライセンス版の Personal、Home & Business といったエディションを使用の場合に、後から Access、PowerPoint、Visio といった単体アプリや、Access Runtime の追加をしたい場合があると思います。

永続ライセンスの Office 製品はサポート期限があり、2~3年ごとに新しいバージョンが発売されると、旧バージョンの販売が廃止されるため、追加したい場合は複数バージョンの Office が混在することになることが多いと思います。

最近の Office 製品は、基本的に異なるバージョンの Office を、同じ PC にインストールすることができなくなってきています。
同一のバージョンでも、インストールや更新チャネルの組み合わせによってできない場合があります。

単体パッケージを含めて、複数の Office 製品を、同じ PC にインストール可能かどうかは、インストール形式、更新方法、ビット数、(内部的な) バージョンなどによって可能となる場合があります。
以下の情報である程度判断することができますので、参考になれば幸いです。

◆2つの製品のバージョンが同じでも、使用しているインストール テクノロジが異なる場合は、一緒にインストールできません。
 例) クイック実行と Microsoft Store 版の組み合わせなど
◆異なるバージョンで、同じクイック実行のインストール テクノロジを使用のときは、重複するアプリを含む製品は一緒にインストールできません。
 例) Office に含まれている単体アプリを追加のような場合
◆Office のバージョンの違いに関係なく、更新チャネルが異なる製品は一緒にインストールできません。
 例) ボリュームライセンスの Office と、一般に市販の Office、単体アプリの組み合わせなど
◆インストールする製品は、32 ビット版または 64 ビット版のいずれかに統一が必要です。
 例) 32ビット版 Office の環境に、64ビット版の単体アプリを追加インストールといったことは不可です。

インストール テクノロジとは
 ・クイック実行 ・・・ Microsoft 365 サブスクリプション
           買い切り (POSAカード/ダウンロード) の永続版 Office または単体版
           ボリュームライセンスの Office 2019, LTSC 2021
           プレインストール版の Office 2013、Office Premium
 ・Microsoft ストア ・・・ プレインストール版の Office 2016, 2019, 2021
 ・Windows インストーラー (MSI) ・・・ Office 2010以前のバージョン
                   (※サポート終了により新規ダウンロードは不可)
                   ボリュームライセンスの Office 2013, 2016
のことです。

ここでいうバージョンは、2016, 2019, 2021 などではなく、Office アプリの [xxxxx のバージョン情報] ボタンのクリックで表示される 16.0, 15.0 といった内部的なバージョンを言います。
※ Office 2016 以降はすべて 16.0 になっています。
プレインストールのストアアプリ版の Office は、クイック実行のデスクトップアプリに変更することができます。


同一コンピューター上に異なるバージョンの Office、Project、Visio をインストールするためのサポート対象シナリオ
異なるバージョンの Office を同じ PC にインストールして使う

・一方がMSIインストール (2016以前のボリュームライセンス) のときは可能。
・クイック実行では、統合版に含まれていない同一バージョンの単体アプリの追加は可能で、バージョンが異なる場合は一方が削除されます。
 (例) Office 2013 Personal (Ver 15.0) に PowerPoint 2019 (Ver 16.0) を追加は不可 (一方が削除される)
   Office 2019 Personal (Ver 16.0) にPowerPoint 2021 (Ver 16.0) を追加は可能
・ストアアプリ版の Office に含まれていない単体アプリ (クイック実行) を追加インストールは不可で、ストアアプリ版の Office は削除され、単体アプリだけになります。
 ストアアプリ版の Office を再インストールしてデスクトップ版に変更することで、単体アプリが追加可能になります。
 購入PCに Office が搭載されている場合は確認が必要です。

同じ PC にインストールできる Office 製品について
同一コンピューターでクイック実行および Window インストーラーを使ってインストールされた Office はサポートされない
64 ビット版または 32 ビット版の Office を選択する
Office をインストールする場合のトラブルシューティング


更新チャネルについて
Office 製品          種類               更新時期/セキュリティ更新
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――     
法人向け Microsoft 365 Apps 最新チャネル (Current)       月1回および随時
               月次チャネル (MonthlyEnterprise) 月1回
               半期チャネル (SemiAnnual)     年2回
     永続版 Office     下記情報の LTSC 2021, 2019 の更新チャネルを参照
家庭向け Microsoft 365    最新チャネルまたは Insiderプログラム 月1回および随時
     (Personal, Family)  
     永続版 Office     なし(最新と同じ)          月1回および随時

※月1回の定期的なセキュリティ更新などは、毎月の第2火曜日に配信されます。

Microsoft 365 Apps の更新チャネルの概要
Office LTSC 2021 の更新
Office 2019 の更新チャネル (IT 担当者向け)

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Microsoft Office のバージョン、およびインストール形式と更新チャネル [Office全般]

Office 製品の修復、再インストール、追加インストールを行いたいときなどに、Office のバージョン、インストール形式などが必要になることがあります。
お使いの Office 製品のバージョン、インストール形式などを確認する方法を以下に示します。

Office のバージョンの確認方法
Office アプリを起動して、ファイル > アカウントで、Office の製品名、バージョン情報、インストール形式を確認することができます。

Microsoft 365 サブスクリプション製品の場合
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永続版の Office 製品の場合
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※バージョン情報の、ビルド番号の後に続くクイック実行、Microsoft Store などが、インストール形式を示しています。
※Microsoft 365 サブスクリプション製品は、年/月単位の契約により、クレジットカード支払いで引き落としされる製品で、常に最新機能に更新される製品です。
※永続版の製品は、1回の支払いで購入する発売時の機能に固定された製品で、発売時より10年、7年、5年といったサポート期限のある製品です。

インストール形式のクイック実行 (C2R) はデスクトップ版、Microsoft Store はストアアプリ版と呼ばれていますが、この区別だけであればアプリと機能、コントロールパネルのプログラムと機能で表示される Office の製品名で確認することも可能です。

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Microsoft Office 365 -ja-jp, Microsoft Office xxxxxx 20xx -ja-jp ・・・ デスクトップ版 (クイック実行)
Microsoft Office Desktop Apps ・・・ ストアアプリ版 (Microsoft Store)

ストアアプリ版は、PCに付属で搭載されているプレインストール版のみに存在します。
PCメーカー直販の購入で、Office ありとした場合は、通常プレインストール版が搭載されてきます。


Office のインストール形式と更新チャネル

一般ユーザー向け (個人/法人向け)
バージョン   インストール形式  更新チャネル   ライセンス種類
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Microsoft 365   C2R         -      サブスクリプション
 2021      C2R / Store      -      永続
 2019      C2R / Store      -      永続
 2016      C2R / Store      -      永続
 2013      C2R          -      永続

法人向け (サブスクリプション/ボリュームライセンス)
バージョン   インストール形式  更新チャネル    ライセンス種類
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Microsoft 365   C2R       最新、月次、半期  サブスクリプション
 LTSC 2021   C2R       perpetual     永続
 2019      C2R       perpetual     永続
 2016      MSI       perpetual     永続
 2013      MSI       perpetual     永続

※インストール形式
 C2R:クイック実行、Store:Microsoft Store、MSI(Windows Installer) を示します。
※プレインストール版は、Microsoft Store 形式が既定でインストールされています。
※プレインストール版の法人向け 2021、2019、個人向け 2013 の再インストールは、付属のプロダクトキーを使用します。それ以外は初回設定時の Microsoft アカウント(個人/組織) を使用します。
※個人向け Microsoft 365 サブスクリプションは Personal と Family があります。
 Personal の商用利用権は日本のみ認められていますが、 Family については情報がなくグレーです。
 学生向けで Academic、Student などがありますが、商用では使用できません。
※個人向け永続版のエディションは、Personal、Home and Business、Professional などがあります。
※法人向け永続版のエディションは、Professional Plus、Standard になります。

Office のバージョンごとの更新履歴
Office が更新された履歴 (バージョン、ビルド、更新日) などが確認できます。
何らかの問題により、以前の更新バージョンに戻したい場合、更新履歴のビルド番号を使います。

Microsoft 365 Apps の更新プログラムに関するリリース情報
Microsoft 365 Apps の更新履歴 (日付別の一覧)
Office for Mac の更新履歴 (Microsoft 365、2019、2021)

Office (Windows 向け永続バージョン)
Office LTSC 2021 および Office 2021 の更新履歴 (C2R)
Office 2016 と Office 2019 の更新履歴 (C2R)
Office 2013 の更新履歴 (C2R)


複数のバージョンの Office の混在(共存) インストールについて
殆どの場合、同じ PC に異なるバージョンの Office (単体を含む) をインストールすることはできません。
Office のバージョンは、アプリの [XXXXX のバージョン情報] ボタンをクリックして表示される 15.0、16.0 といった内部バージョンのことです。

Office アプリのバージョン情報
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以下のすべての組み合わせを満足する場合は、異なるバージョンをインストール可能です。
(例) Office Personal 2019 に PowerPoinrt 2021 を追加インストールなど
Access Runtime などをインストールしたい場合も同様です。
・インストール形式が同じ
 クイック実行、Microsoft Store、MSI といったインストール形式、および更新チャンネルが同じ
・クイック実行の場合に内部的なバージョンが同じ
・ビット数が同じ
 既インストールおよび追加インストールする Office のビット数 (32/64ビット) が同じ
・同じ製品が存在しない
 Office 統合版や単体版で、追加インストールと同じアプリが存在していない

補足
Office 2016 以降のバージョン、Microsoft 365 の内部バージョンは 16.0 であるため、上記の条件を満足する必要があります。
Office 2013 は内部バージョンが 15.0 であるため、MSI 形式の 2013 とクイック実行形式の Office 2016 以降のバージョンを混在してインストールが可能です。
ただし、Office 2013 のサポートは 2023年4月13日となっています。

Office のロールバックについて
クイック実行の Office に何らかの問題があるような場合、更新履歴の以前の更新バージョンに一時的にロールバックすることが可能ですが、Office 2013 についてはサービスが終了してロールバックできなくなったようです。


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Excelで行高さ、セル幅を変更しようとすると操作できなくなる現象 [Excel]

Excel で、行の高さやセルの幅を変更する場合、境界線位置にマウスカーソルを合わせると、マウスカーソルの形が変化するので、そのままドラッグすると行高さやセル幅を変更することが可能になっています。

この操作を、Shift キーや Ctrl キーを押したまま行うと、カーソルが移動するだけとなって、何も操作できなる現象が発生します。

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 図1 Excel で行高さを変更する場合の例

原因は Windows 10、Windows 11 で、新しい Microsoft IMEを使用している場合に発生します。
何も操作できなくなるため、タスクバーの右クリックなどでタスクマネージャーを表示して、[プロセス] または [ユーザー]タブで Excel を選択して強制終了 (タスクの終了) をするしかなくなります。

この現象は、以下の IMEの設定で「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」を「オン」に変更することで回避することができます。

スタートの設定で、設定の検索ボックスに「IME」または「日本語 IME 設定」と入力して検索し、日本語 IME 設定の全般で、互換性にある「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」を「オン」に変更します。
新しい IME に戻す場合は、スイッチを「オフ」に戻すだけです。

以下に Windows 11 の場合の例を示しますが、Windows 10 も殆ど同じ操作で行うことができます。

(1) 設定の検索ボックスに「IME」または「日本語 IME 設定」と入力して検索する
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 図2 IME の検索

(2) 「IME」と入力して検索の場合は、日本語 IME 設定を選択する
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 図3 日本語 IME の選択 (IME と入力して検索の場合)

(3) MIcrosoft IME の「全般」を選択する
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 図 4 Microsoft IME 全般の選択

(4) 最後にある互換性で、以前のバージョンの Microsoft IME を使うのスイッチをオンにすると、IMEが切り替わります。
  元の IME に戻す場合は、スイッチをオフにします。 
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 図5 以前のバージョンの IME のオン/オフの指定

タスクバー右端側の「あ」「A」の表示は変わりませんが、右クリックしたときの表示メニューが変わってきます。

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 図6 IMEを右クリック時のメニュー (左が新しいバージョン、右が以前のバージョン)

<関連の情報>
エクセルのセルの幅を広げようとするとフリーズします
Shiftキーを押しながら行または列の境界線をクリックすると、何も操作できなくなります。

[Microsoft IME] 以前のバージョンに戻す方法を教えてください。
Microsoft 日本語 IME
Microsoft Office に関するフィードバックを送信する方法

新しい IME の問題、または Excel 使用時の問題であることは間違いないと思われますので、使用する上で困る場合は、問題点としてフィードバックを送信されたほうが良いと思います。

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