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複数バージョンの Office を混在インストール可能かどうか判断する方法 [Office全般]

Microsoft Office の統合版、単体版、Access Runtime の追加など、複数バージョンを混在してインストールしたい場合の可否、注意点などについて紹介します。

Microsoft Office は、Microsoft 365 サブスクリプション版、Office 2021, 2019, 2016, Premium, 2013 といった永続ライセンス版が多数あります。
例えば、永続ライセンス版の Personal、Home & Business といったエディションを使用の場合に、後から Access、PowerPoint、Visio といった単体アプリや、Access Runtime の追加をしたい場合があると思います。

永続ライセンスの Office 製品はサポート期限があり、2~3年ごとに新しいバージョンが発売されると、旧バージョンの販売が廃止されるため、追加したい場合は複数バージョンの Office が混在することになることが多いと思います。

最近の Office 製品は、基本的に異なるバージョンの Office を、同じ PC にインストールすることができなくなってきています。
同一のバージョンでも、インストールや更新チャネルの組み合わせによってできない場合があります。

単体パッケージを含めて、複数の Office 製品を、同じ PC にインストール可能かどうかは、インストール形式、更新方法、ビット数、(内部的な) バージョンなどによって可能となる場合があります。
以下の情報である程度判断することができますので、参考になれば幸いです。

◆2つの製品のバージョンが同じでも、使用しているインストール テクノロジが異なる場合は、一緒にインストールできません。
 例) クイック実行と Microsoft Store 版の組み合わせなど
◆異なるバージョンで、同じクイック実行のインストール テクノロジを使用のときは、重複するアプリを含む製品は一緒にインストールできません。
 例) Office に含まれている単体アプリを追加のような場合
◆Office のバージョンの違いに関係なく、更新チャネルが異なる製品は一緒にインストールできません。
 例) ボリュームライセンスの Office と、一般に市販の Office、単体アプリの組み合わせなど
◆インストールする製品は、32 ビット版または 64 ビット版のいずれかに統一が必要です。
 例) 32ビット版 Office の環境に、64ビット版の単体アプリを追加インストールといったことは不可です。

インストール テクノロジとは
 ・クイック実行 ・・・ Microsoft 365 サブスクリプション
           買い切り (POSAカード/ダウンロード) の永続版 Office または単体版
           ボリュームライセンスの Office 2019, LTSC 2021
           プレインストール版の Office 2013、Office Premium
 ・Microsoft ストア ・・・ プレインストール版の Office 2016, 2019, 2021
 ・Windows インストーラー (MSI) ・・・ Office 2010以前のバージョン
                   (※サポート終了により新規ダウンロードは不可)
                   ボリュームライセンスの Office 2013, 2016
のことです。

ここでいうバージョンは、2016, 2019, 2021 などではなく、Office アプリの [xxxxx のバージョン情報] ボタンのクリックで表示される 16.0, 15.0 といった内部的なバージョンを言います。
※ Office 2016 以降はすべて 16.0 になっています。
プレインストールのストアアプリ版の Office は、クイック実行のデスクトップアプリに変更することができます。


同一コンピューター上に異なるバージョンの Office、Project、Visio をインストールするためのサポート対象シナリオ
異なるバージョンの Office を同じ PC にインストールして使う

・一方がMSIインストール (2016以前のボリュームライセンス) のときは可能。
・クイック実行では、統合版に含まれていない同一バージョンの単体アプリの追加は可能で、バージョンが異なる場合は一方が削除されます。
 (例) Office 2013 Personal (Ver 15.0) に PowerPoint 2019 (Ver 16.0) を追加は不可 (一方が削除される)
   Office 2019 Personal (Ver 16.0) にPowerPoint 2021 (Ver 16.0) を追加は可能
・ストアアプリ版の Office に含まれていない単体アプリ (クイック実行) を追加インストールは不可で、ストアアプリ版の Office は削除され、単体アプリだけになります。
 ストアアプリ版の Office を再インストールしてデスクトップ版に変更することで、単体アプリが追加可能になります。
 購入PCに Office が搭載されている場合は確認が必要です。

同じ PC にインストールできる Office 製品について
同一コンピューターでクイック実行および Window インストーラーを使ってインストールされた Office はサポートされない
64 ビット版または 32 ビット版の Office を選択する
Office をインストールする場合のトラブルシューティング


更新チャネルについて
Office 製品          種類               更新時期/セキュリティ更新
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――     
法人向け Microsoft 365 Apps 最新チャネル (Current)       月1回および随時
               月次チャネル (MonthlyEnterprise) 月1回
               半期チャネル (SemiAnnual)     年2回
     永続版 Office     下記情報の LTSC 2021, 2019 の更新チャネルを参照
家庭向け Microsoft 365    最新チャネルまたは Insiderプログラム 月1回および随時
     (Personal, Family)  
     永続版 Office     なし(最新と同じ)          月1回および随時

※月1回の定期的なセキュリティ更新などは、毎月の第2火曜日に配信されます。

Microsoft 365 Apps の更新チャネルの概要
Office LTSC 2021 の更新
Office 2019 の更新チャネル (IT 担当者向け)

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