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Surface Laptop の Word 2016 で「はがき印刷」、「原稿用紙設定」が使用できない [Word]

Surface Laptop 画面の解像度が高く表示も綺麗な製品ですが、Windows 10S という特殊な OS で Office Home and Business 2016 が付いています。
一般に市販されている Office 付きの Windows PC の OS は Windows 10 Home/Pro で、通常は Office Home and Business Premium が付いています。(一部 Office 365サービスの無い Office 2016 が付属の PC もあるようです)
個人ユーザーが Office を別途購入する場合は、カード払いで月/年の契約期間で使用する Office 365 Solo と、買い切り形の永続ライセンスの Office 2016 があります。

各種のアプリを利用する場合、Windows 10S と Windows 10 には違いがあります。
Windows 10S の場合は、アプリの入手先が Windows ストアからになり、承認されたアプリしか利用することができないようになっています。付属の Office 2016 もストア アプリから入手するようになっています。
一方通常の Windows 10 は、Web上からアプリを入手して利用するようになっています。

この入手先の違いと制約によって、Surface Laptop の Office 2016 はアドインが利用できないため、Word を起動すると、通常版の Word の [差し込み文書]タブにある [はがき印刷] ボタンがグレー表示となって使用できず、[レイアウト] タブにある [原稿用紙設定] ボタンが存在しなくなるため、これらの機能を利用することができません。

通常のデスクトップ版の Word 2016 では、下図のように [はがき印刷] や [原稿用紙設定] が利用できますが、ストアアプリから入手する Windows 10S の Word 2016 ではグレーアウト表示だったり、リボンメニューに存在していません。

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Word 2016 の [ファイル] タブのオプションのアドインを参照すると、Surface Laptop ではアドインに「はがき印刷」、「原稿用紙設定」がありません。
ストアアプリはセキュリティの強化の対応で、承認されたアプリだけ利用できる仕組みになっているため、アドインが利用できないのです。
デスクトップ版で利用可能な機能に必須のアドインが入手できないのは、ある意味で弊害といえると思います。

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通常のデスクトップ版の Word 2016 のアドインには、どちらも存在しています。
注) [原稿用紙設定] は、[COM アドイン] の [設定] に使用可否のチェックがあり、チェックが付いていないと表示されません。

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Surface Laptop でこれらの機能も利用したい場合は、搭載されている Windows 10S を Windows 10 Pro にアップグレードして、通常のデスクトップ版の Office 2016 を利用できるようにする方法での対応ということになってきます。
Suface Laptop に付属している Office 2016 のライセンスで通常のデスクトップ版の Office 2016 を利用ができるので、[はがき印刷] や [原稿用紙設定] を使用したいという場合は、Windows 10 Pro にアップグレードして Office 2016 のセットアップをすることで対応ができるようです。
Windows 10S から Windows 10 Pro への無償アップグレードできる期間が 2018年3月31日までとなっていますので、無償期間内に行ったほうが良いでしょう。
注) Office 2016 の変更については、Microsoft から公式な情報は公開されていませんが、ストアアプリ版と通常のデスクトップ版のいずれかを同じライセンスで利用できるようです。

参考の情報
Surface Laptop でデスクトップ版の Office Home & Business 2016 をインストールしたい
Surface Laptop の Word で「原稿用紙設定」が使えない
Surface Laptop の Word で「はがき印刷」が使えない

ストアアプリ版と市販の Office 2016/Office Premium の違いは、Office 365 サービスの有無とアドイン利用の可否になります。
個人ユーザーが Office 365サービスを利用したい場合の Office の選択肢は、Office 355 Solo 、または Office Premium 付きの PC を購入ということになってきます。

デスクトップ版の Office 2016 と Office Premium の違いは、Office 365 サービスの有無で以下のような違いがあります。
Office Premium は購入 PC に付属・プレインストールされている 永続使用ライセンスの Office で、1年間無償で利用できる Office 365 サービスが付いています。
OneDrive の 1TB の利用、Skype無料通話の特典、新機能の追加、次期バージョンへのアップグレード、無償のテクニカルサポートなどに対応していますが、2年目以降も継続する場合は有償になります。
Office 365 サービスを利用しない、または継続しない場合の OneDrive は5GB になり、容量を超えるデータは失われるので他の場所にバックアップが必要です。
Office 2016 は、これらの対応の無い永続使用ライセンスの Office で、OneDrive は 5GB まで無償で利用できます。


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