SSブログ

文字の上に横線を引く方法 [Word]

文字上部に横線を作成・表示するには、以下のような方法で行うことができます。
下図例は MSゴシック 10.5pt の例です。全角と半角文字Aの例で示します。

 zu210304-1.png
 図1 文字の上に横線を引く

 ※以下、説明文中の \ 記号は、半角の¥記号です。

(1) ルビによる方法
文字Aを選択して [ホーム]タブ > フォントグループの [ルビ] を選択します。
ルビ設定画面で、ルビにダッシュ、ハイフンなどの横線文字("―","-"など)を入力して、サイズを指定します。
確定すると文字上部に横線が表示されます。

 zu210304-2.png
 図2 ルビ設定画面

サイズによって線の長さ、文字と線の間隔が変化します。
文字と離れてバランスが良くない場合は、フィールドコードを表示して間隔を調整します。

[Alt]+[F9]キーを押すと、図1のようにすべての EQフィールドコードが表示されます。
選択している1か所の文字だけを表示したい場合は、[Shift]+[F9]で表示できます。
\up の後の数値(図1の赤文字部分) を小さくすると文字と線の間隔を狭くなり、大きくすると広くなります。
再度 [Alt]+[F9]、または [Shift]+[F9]を押して通常表示にします。
 Alt+F9:すべての個所のフィールドコードを表示・または通常文字にします。
 Shift+F9:選択している文字のフィールドコードを表示・または通常表示にします

文字フォントとサイズ、色などは、EQ フィールドコード上で変更することができます。
hpsの数値はルビ文字のサイズの1/2の値、\adは均等配置、\upは上方向の間隔を表します。
\up を \do とすると、下方向への間隔になります。
ルビ文字と本文文字との間隔変更なので、通常のルビ文字にそのまま使えます。

ルビのフィールドコードは、EQ フィールドの上書きの変形のコードです。

 EQ フィールド:上書き(重ね文字)の例
 zu210304-3.png


(2) EQ フィールド:ボックスによる上罫線表示の方法
文字Aを入力する位置で [Ctrl]+[F9] を押します。→ コードを入力する{ }が表示されます。
図1にあるように、{ }内に EQ \x \to(A) と入力して、[Shift]+[F9] または [Alt]+[F9] を押します。

これは、[ホーム]タブのフォントグループにある囲み線、[罫線]の文字罫線で四角囲みとなる文字の、上罫線部だけ表示するようにするフィールドコードです。
\to(top)は上側、\bo(botom)は下側、\le(left)は左側、\ri(right)は右側の要素だけを表示します。
{ EQ \x \to \bo(A)}とすると、上下の線になります。
四角枠の一部を表示するため、線は長めになります。


(3) 数式機能のアクセントによる方法
文字Aを入力する位置で、[挿入]タブ > [数式] を指定します。→ [ここに数式を入力] が表示されます。
数式画面でリボンの [アクセント] で横線を選択して、点線枠内にAを入力して確定します。
文字が全角文字の場合は、半角文字と比べて横線の位置が文字と離れます。

 zu210304-4.png
 図3 数式のアクセント

関連の情報
フィールド コード: Eq (式) フィールド


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

インデントを増やす/減らす機能の不具合? [Word]

Word 2019 バージョン 2102 (ビルド 13801.20266 クイック実行) において、箇条書きを設定した行に対して、インデントを増やす/減らすの挙動に不具合と思われる現象が出ているので、その状況の内容です。

インデントの設定は、[ホーム]タブの段落に [インデントを増やす]、[インデントを減らす]、[レイアウト]タブの段落に [インデント 左と右]、段落の設定の [インデントと行間隔] のインデント、水平ルーラー上のインデントと、何か所にも設定・変更の個所があります。

今までは水平ルーラーの、インデントマーカーで設定してしまうことが多くて気づかなかったのですが、今回、箇条書きを設定した文書を編集する際に、[ホーム]タブのインデントを増やす//減らすの機能に不具合と思われる現象が見つかり、フィードバックを行いましたので、その内容を紹介します。

Word のオプションの詳細設定で、表示にある「単位に文字幅を使用する」のチェックはオン状態で作成している文書で検証しています。

[ホーム]タブと[レイアウト]タブにあるインデント機能
 zu210305-1.png

<不具合の内容>
・箇条書きなしの行のとき
 どの個所のインデント設定を使用しても正常に動作する。
 [ホーム]タブのインデントを増やすは 0.5字→1字→1.5字→2字 のように、 0.5字単位で位置が変わる。

 下図は6回クリックした状態で、3字の位置になっています。
 zu210305-2.png

 ※現象を見つけたときは上のような状態でしたが、再起動によって 1字ごとの移動になることもあるようです。


・箇条書きありの行の時(ぶら下げは既定値7.4mm)
[ホーム]タブのインデント
  [インデントを増やす] の動作
 クリックごとに 0 → 7.4mm → 8.7mm → 10.5mm のように位置が一定に変化しない
 ※こちらも再起動によって移動間隔が違ってきましたが、一定間隔になりません。

 zu210305-3.png

 インデント位置が 0は字、それ以外は mm の単位に変わって表示される。(オプション設定と異なる表示)

 [インデントを減らす] の動作
 10.5mm → 8.7mm → 0字 のように位置が変わり、0 に戻った時に単位が字に変わる。
 ※ mm と字単位は [レイアウト]タブのインデントに表示される単位です。

 ・[レイアウト]タブのインデント、段落設定のインデント、水平ルーラーのインデントを操作すると、[ホーム]タブのインデントを増やす/減らすが反応しなくなる。
 ・箇条書きの一部の行だけ選択してインデントを増やすと、箇条書きの記号が変わり、インデント位置も意味不明な位置になる。

 zu210305-4.png
 
[レイアウト]タブのインデント
 インデント左の増減  0.5字単位でインデント位置が増減し、単位も字の状態で正常動作となる。

段落の設定のインデント、ルーラー上のインデントも問題はなく、[ホーム]タブのインデントを増やす/減らすの機能だけ不具合が起こるようです。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット