SSブログ

Word で便箋風の横線(水平線)を作成する方法 [Word]

グリッド線と図形の線、下線付き原稿用紙、罫線の水平線、段落罫線、表罫線、下線、タブとリーダーなど、ページに横線(水平線)を作成するにはいろいろな方法があります。
文字も入力して作成するには、「グリッド線に合わせて図形の線で作成する」方法、および「原稿用紙の下線付き原稿用紙で作成する」方法が向いています。


1. グリッド線に合わせて図形の線で作成する
便箋風の横線を作成する一般的な方法の一つで、グリッド線に合わせて図形の直線で作成する方法です。
改ページして複数ページに常に横線を表示したい場合は、ヘッダーに作成するようにします。
1ページだけ作成する場合は本文ページで作成しても良いですが、文字入力もする場合は、直線図形のレイアウトオプションの「位置」で [文字列と一緒に移動する] のチェックをなしに設定して、文字を入力しても線が動かないようにする設定が必要です。

グリッド線の設定は、[レイアウト]タブの[配置]またはページ設定の[文字数と行数]タブの[グリッド線]を指定して、グリッドとガイドで行グリッド線の間隔を1行、グリッドの表示の行グリッド線を表示する本数を1に設定して、「グリッド線が非標示のときに描画オブジェクトをグリッド線に合わせる」のチェックをオンにします。
行グリッド線の間隔の単位を字/行の表示にするには、[ファイル]タブ➜オプション➜詳細設定の表示で、「単位に文字幅を使用する」のチェックをオンにします。

zu201218-1.png
図1 グリッドの設定 

下図はヘッダーを表示して、グリッド線に合わせて図形の線を作成した例です。
上部余白部分でダブルクリックするか、[挿入]タブ➜[ヘッダー]➜[ヘッダーの編集]でヘッダーが表示されます。
[挿入]タブ➜[図形]➜線を選択して、グリッド線に合わせて線を一つ作成します。
線の太さ、色などは、描画ツール[書式]タブの[図形の枠線]、図形を右クリックして[枠線] または [図形の書式設定] の [線] で設定できます。
作成した線をコピーして貼り付けするか、作成した線を選択して Ctrl+Dでコピーを作成して、グリッド線に位置を合わせるだけで素早く作成できます。

zu201218-2.png
図2 ヘッダーでグリッドに合わせて図形の線で作成


2. 原稿用紙設定の下線付き原稿用紙で作成する
[レイアウト]タブの[原稿用紙設定]で、スタイルの[下線付き原稿用紙]を選択して作成する方法で、行数が10行または20行に固定されます。
線はヘッダーにグループ化された図形として作成されますので、ヘッダーを表示して外枠長方形図形だけ選択して枠線の色を色なし、またはグループ化を解除して外枠長方形図形だけ削除して、再グループ化します。
上部余白との境界部分には横線がないので、必要に応じて先頭の線をコピー、貼り付けして再グループ化するようにします。

zu201218-3.png
図3 原稿用紙設定の下線付き原稿用紙を選択

zu201218-4.png
図4 ヘッダーを表示して外枠長方形のみ色なしにする

zu201218-5.png
図5 外枠長方形の色を白に変更する。

zu201218-6.png
図6 ヘッダーとの境界部分に横線を追加
先頭の横線を Ctrl+Dでコピーしてヘッダーとの境界部分に移動して追加する。


3. 罫線の水平線で作成する
[罫線] の水平線により横線を作成する方法です。線の右端には段落記号が付くので、文字と同様に1行使用されるため、文字の行数はページ設定で指定した行数の半分になります。
文字を複数行連続入力したり改行すると線も移動するので、文字は横線の間に入力するようにします。
線だけ作成した用紙を印刷する場合に向きます。

zu201218-7.png
図7 罫線の水平線


4. 段落罫線で作成する
オートコレクトのオプションの罫線の設定で文字の行間に横罫線を作成する方法、または罫線メニューで段落罫線を作成する方法です。

(1) オートコレクトのオプション設定で段落罫線を作成する方法
[ファイル]タブ➜オプション➜文章校正の [オートコレクトのオプション] を指定して、[入力オートフォーマット]タブの入力中に自動で書式設定する項目の「罫線」にチェックを入れて [OK] とします。
全角または半角で “ー” を3個以上連続して入力して [Enter] を指定すると段落行の行間の罫線に変換されます。
文字を複数行連続入力したり改行すると線も移動するので、文字は横線の間に入力するようにします。
線だけ作成した用紙を印刷する場合に向きます。

zu201218-8.png
図8 段落罫線の設定と段落罫線で作成された横線

(2) 罫線メニューで段落罫線を作成する方法
文書に[Enter]で段落改行を入力して行を選択しておき、[ホーム]タブの段落グループで[罫線]➜[罫線(内側)]または[横罫線(内側)]を選択で、横罫線が作成されます。
段落改行を一つだけ入力して選択の状態で、[ホーム]タブの段落グループで[罫線]➜[罫線(内側)]を指定して、行末で [Enter] を入力して改行する方法でも、段落罫線の横罫線を作成できます。

zu201218-9.png
図9 罫線の選択と罫線で作成した横線


5. 表罫線で作成する
表を挿入して左右外枠の縦罫線を非表示にして、横線を作成する方法です。
[挿入]タブ➜[表]➜[表の挿入]で 1列n行の表を挿入して、[ホーム]タブ または [テーブル デザイン]タブの [罫線]➜[線種とページ罫線と網掛けの設定] で、[罫線]タブのプレビューで左右の縦罫線を非表示にします。

zu201218-10.png
図10 罫線の設定

下余白との境界まで表を作成すると、表の次行に追加される段落改行で2ページ目が追加されます。
ページ一杯に作成して1ページだけにするには、2ページ目の段落改行の行を [段落] の設定で行間を [固定値]、間隔を [1 pt] に設定します。
この設定で1ページにならない場合は、下余白量を小さく変更して、最後の段落行が1ページ目の最後になるようにします。

zu201218-11.png
図11 縦罫線を非表示にした時の画面表示と印刷した時の横線


6. 文字の下線で作成する
文字の下線を使用して横線を作成する方法は、文字入力せずに線のみを作成して印刷する場合に向いています。
下線の色はフォントの設定の下線の色で設定することができます。
水平ルーラーの右インデントの位置に、左揃えタブまたは右揃えタブを追加設定します。
[ホーム]タブのフォントグループの [U] (下線) を指定して、[Tab]キーを押すと横線(文字の下線)が作成されるので、1ページの行数分作成します。

zu201218-12.png
図12 タブ位置の設定

zu201218-13.png
図13 下線の色で色を設定


7. タブとリーダーの下線で作成する
[ホーム]タブの段落設定の[タブ設定]でタブ位置とリーダー線を設定して横線を作成する方法で、文字入力せずに線のみを作成して印刷する場合に向いています。
タブ設定のタブ位置は、用紙幅から左右余白を除いた本文の横幅を指定して位置を左揃えで、リーダーを ____ (4) にして [設定]、[OK]とします。
本文領域で [Tab]キーを押すとリーダー線(下線)が作成されます。
リーダー線の色を変更したい場合は、フォント設定の下線で線種の [─────] を選択して、下線の色を設定すると線の色が変わります。

zu201218-14.png
図14 タブの設定とリーダー戦による横線


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。